7:絶対権の強さ
一応言いますがこれは47話の後の話です
数日後。乖十と凪津は裁兎の家に来た。
「なぁ...白神」
「....何だ」
「なっちゃんと...戦っていいか?」
「....は?」
「え...?」
「なっちゃんの力がどんな強さなのか見てみたくてな!!」
と興奮しながら乖たんが言う
「えぇっと...」
乖たんの能力は強い...けど...
「あのなぁ....乖十。誰彼構わず戦おうとするな....」
「乖たんが良いなら僕、戦ってみたいかも。」
「っしゃ!!なら決まりだ!!!」
「....本当に良いのか?」
「うん...!!」
「にっひひ!!楽しみだなぁ...!」
「....本当に良いのか?なっちゃん」
白りんが小声で話しかけてきた。
「えっ?なんで?」
「忘れたのか?あいつは戦闘狂だ。相手が強いほど力が増す。」
「お前の能力がバカ強いってのは分かってるが....」
「大丈夫...だと思うよ!!」
「....その自身はどっから湧いてくるんだ....」
「ったく....こっちに来い。能力の訓練所がある。」
「うぉぁ...」
「ひれー!!!」
「テーマパーク並の広さだね...」
「父上、財力はあるからなぁ....俺の為にこれを作ってくれた。」
「能力強化の為...か...!!」
「まぁそんなところだな....」
「うし!!ならそこでやろうぜ!!なっちゃん!!」
「...うん!!」
「準備出来てるかー?なっちゃーん!!」
「ちょっと待ってて...!!!」
能力の使い方も分からないけど、乖たんの願いを無下にはできない...だから本気でっ!!あれ?...意識が...
「なっちゃーん?そろそろ始めるぞー?」
「...OKだ」
「....雰囲気が変わった」
「これは...ヤベェ雰囲気だ...」
「では....練習試合を開始する....初め」
「不正全開放ッ!!!」
「嘘だろっ....!?いきなり不正全開放でやるバカがいるかよっ....!?」
「ほう...?不正か...面白い」
「....一瞬で能力を見抜かれた!?」
「なら俺も〝君の能力をパクろう〟かなぁっと!!」
「は!?パクるだと!?」
「模倣:不正全開放」
んなバカな!?絶対権は模倣も出来るのか!?しかも力としては元より衰える訳でもない....なんなら今の乖十より上だぞ....これ....
「ふっ...」
「嘘...だろ...っ!?」
「うぐっ...!!!」
「どうしたァ!それでもLXかァ!?」
「クッソ...!!」
「乖十がたった一殴りでこんなに圧されるなんて....」
「こっちも...やられたままで居られるかよッ!!」
「うぉっ...と...振りほどいたか...やるな」
「はぁ...っ」
どうする神ノ丞乖十...差が大きすぎる...よし...ここは俺の本気を出すしかないようだな...
「はぁあああああっ!!!!!!」
「うぉっ...!?」
「あの形態を出すのか....」
「限界突破...」
「解離」
「...なんだこの姿...」
そしてこの威圧感...本当にその名の如く人では無いぞ...
「かかって来い...」
「フっ...!!」
「〝後ろに下がれ〟」
「ッ!?」
「絶対権...やハりヤっカいな能力だナ...」
「〝君は後ろに吹き飛ぶ〟」
「ナっ!?」
「嘘だろ....!?」
「グッ...」
「〝光の速さでパンチする〟」
「ッ...!」
「おいおい....バケモノにも程があるだろ....この能力....」
「グゥッ...」
「こんなの....どうやって対抗すればいいんだよ....」
絶対権の強さに翻弄される乖十。絶対権の突破口とは...?