〝いつまでも、永遠に〟
腕の中で亡くなってしまった絃夢。戦いが終わり絃夢の葬式が行われる。
むーちゃんが亡くなった後、葬式が行われた。むーちゃんの親族は葬式には来なかった。けど僕たちは向かった。むーちゃんの葬式には生徒会の皆と唯福くん。権治さん。霧木さん。そしてむーちゃんと同じクラスの癒姫ちゃん含む皆も来ていた。
「...」
淡々と葬式は行われていく。
「なんで...絃夢ちゃんが死ななきゃいけないの...」
「癒姫ちゃん...」
「...こればっかりは運命を恨む以外にないな...」
「夢って...そんなヤベー能力がなんで...」
葬式が終わったあと皆が口々に言う。
「あの状況ではもう救うことは出来なかった...本当に申し訳ない...」
「権治さんは悪くないよ...」
「そうだよ...理事長さんは悪くない」
「これ...誰も悪くないんじゃ...」
全ての原因は循環なんだ...けど...
ちょっと時間が経ち、皆は家へと帰って行った。残ったのはいつものメンバーだった。
「正直、循環が悪いけどさ...」
「でも夢っていつか暴走するもんなんだろ...?」
「...あぁ」
「...いずれにせよ倒さなきゃいけなかったんだよな...」
「人格が違うとはいえ...俺の体で殺しちまったんだよな...」
「...おい...裁兎...そんな事」
「だってその通りだろ...アザトースが殺した。けど体は俺だ...」
「...裁兎。」
「なんだよ父上...」
「あのな...確かにお前の体は人を殺したかもしれん。だがな...お前は絃夢から何を感じた?何を言われた?」
「えっ?」
「言われた?」
「...あの時...言われた...のは...」
──このまま押し切れば...っ!?なんだ?急に...っ!
『白神さん...聞こえますか?』
──この声は...絃夢...?なんでこの世界に...
『実は伝えたいことがあって来たんです...』
──伝えたい事?
『はい...』
──なんだ...?言ってみてくれ
『僕はおそらくこのまま死ぬほど思います』
──えっ...
『あの体はもう僕の意識はゼロに等しいです。しかも体はボロボロですし...』
──...そう...なのか
『なので、貴方が...いいえ...魔皇さんに僕を殺してくださいと頼んでください』
──え...っ
『この事で貴方が思い詰めることはありませんよ!?これは僕が望むことでもあるんです...』
「お前が望んでる...?」
『はい...これ以上他人に迷惑はかけたくないんです...』
──...分かった...そうするよ...
『ありがとうございます』
『なら友達への...親友の皆への最後の言葉を伝えて欲しいんです...』
──...分かった
『唯福さん。冷徹そうなのに優しいところにいつも助けられてました...テスト勉強の時も教え方が上手くてビックリしましたし、呪いの能力者が来た時も僕たちを守ってくれていたんだと気づいていました。そんな優しいところが大好きです。この先もずっと他人に優しくしてあげてくださいね』
「...ッ...そう...か...」
『憶さん。』
「...ちゃんでいいのに...」
『貴女の天真爛漫な所には戸惑いっぱなしでした...ですがそんな元気なところを見ていたり、体験しているとこっちも元気をもらったみたいで...とても嬉しかったです。そんな元気ハツラツなところがとても大好きです。これからも元気に生きてね』
「はははっ...もう...っ」
『癒姫ちゃん...』
『聞いてるといいな...癒姫ちゃんは、実はこの学校に初めて来た時に話しかけてきてくれたこの学校初めての話し相手で、いつの間にか仲良くしてもらって...とても嬉しかったです。暇さえあれば僕のところに来て色々な話をしてくれて...ありがとう癒姫ちゃん...』
『最後に』
『凪津さん...ううん...なっちゃん』
『むー...ちゃん...』
『絶対幸せに生きてね...』
「っ...!!」
『これは絶対だから...なっちゃんには幸せになる権利があるんだよ...』
「うん...っ...うん...っ!!」
『僕は、コミュ障で陰キャで遊んでても楽しくない人だったかもしれなかったかもしれないけど...』
「ううん...そんな事ないよ」
『とても短い間だったけど...皆と出会えて嬉しかった...!』
「...僕も」
「俺も...」
「私も...っ」
『「最高に楽しかったよ!」』
『大好きだよ...3人とも...』
「...大好きだよ...絃夢ちゃん」
「ああ大好きだ...絃夢」
「うん...大好きだよ...むーちゃん...」
「...ありがとう...白りん」
「...あぁ...」
「何も裁兎悪くないぞ...な?」
「そう...だな...」
「だからそう思い詰めるな!な?」
「...こんな時には泣かねぇよな...乖十は」
「お前が落ち込んでるからな!そりゃあ慰めモードに入るさ」
「んだよ慰めモードって」
「さてと...!」
「...憶ちゃん?」
「切り替えないと!ね?」
「...え?」
「だって絃夢ちゃんが言ってたでしょ?幸せに生きろって!元気に生きろって!優しく生きろって!!」
「ならそれに応えないと!」
「...そうだね」
「俺らが落ち込んでたら絃夢が怒ってここに来るかもしれねぇしな」
「そうだよ!」
「怒る可能性はないでしょ...!」
「あっははははっ」
「気持ち切り替わったよ...ありがとう憶ちゃん」
本来...憶ちゃんの方がキツイはずなのに...記憶が永遠に残るからキツイのに...なのに僕らが落ち込んでたらダメだもんね...!!
「っと!よし!帰ろ!白りん!乖たん!皆!」
「...あぁ」
「おう!」
「これからどうする?」
「いやぁ...でもやっぱ葬式の後に遊ぶとかって言うのは...」
「じゃあ裁兎の家行くか!」
「それ賛成!」
「あ!?なんで俺ん家に来んだよ!」
「別に良いぞ」
「は?何で許可出してんだよ父上コラ」
「痛い痛い痛い...!!」
物語は続いてく...




