3:放課後の幼なじみ
久しぶりの3人の邂逅
なんだかんだで放課後になり。
「まさか...なっちゃんがここに転校してくるとはな〜」
「....本当に驚きだよ」
「僕も白りんと乖たんがいて驚きだよ〜!」
「もしかしてだけどこれも父上の仕業なのか?」
え?父上...ってことは
「よっ!3人とも元気そうだなぁ!」
「白神のお父さんじゃねぇか!」
「あ、理事長さん!」
「いやいや、凪津君は裁兎の幼なじみなんだからそう畏まらくていいんだよ?」
「いやぁ...もう僕はこの呼び方に慣れてしまったので...」
多分もう直ることはないかなぁ...はは
「そか!」
「今日は何しに来たんだよ」
「いやぁ凪津君、家1人だろ?」
「あ...はいそうです。」
「そうなのか!?」
「お母さんが亡くなってお父さんが家出したからね...」
「マジかよ...」
「だから俺の家に住まない?」
「え?」
「....は?」
「...ん?」
「えぇえぇぇ!?!!?」
「....何言ってんだお前」
「そう怒らないでよ裁兎きゅん!!」
と白りんに服の首元を掴まれて焦りながら言う理事長さん。
「お、落ち着いて白りん...!!」
その後なんとか落ち着いたので、
「俺が言いたいのは、凪津君は一人暮らしで大変だし寂しいだろうから白神家で住んでもらおうってことだよ。」
「....でもそれ、なっちゃんは良いのか?」
すぐに住むっていうのもなんか気が引けるし...なら
「んー...1週間くらい1人で暮らしてみて、それでダメだったら住まわせてもらおうかな...」
「....そうか、嫌じゃないならいいんだ。待ってるぞ」
「ずるいぞ!!俺も一緒に住みたい!!!」
「ダメだ。妹達がお前のこと嫌がってるからな」
「普通に傷つくんだけど!?」
へー...白りんには妹達がいたのか...
「白りん...あの大丈夫かな?僕が家に行っても」
「ん?....あー俺が大丈夫だからいけるだろ」
「...え?どういうこと?」
「俺と妹は嫌いな人や性格がほぼ一緒なんだよ。で、なっちゃんと絡む時、俺は嫌じゃないから大丈夫ってこと。わかったか?」
「なるほどね!!理解したよ!」
「おい!何やってんだ早く帰るぞ!なっちゃん!白神!」
「あ、うん!!」
「....ったく」
そして、乖たん達とは別れて、自分の家帰ることにした時
────近づくな...
っ!?この声...っ
────俺に...
前起きたのは1年くらい前...っ頭が...っ
何この頭の痛さ...っ尋常じゃないっ...ぁっ
────消えろ!!!
「がぁぁぁあああっ!!!!」
声は消えたけど...意識が...っ...
「おい!君!大丈夫か!!!」
知らない人が...僕の為に...
「だ、大丈...夫...で...」
白神達と分かれた後、謎の声ととてつもなく強い頭痛に見舞われる。そして、その後気を失ってしまった凪津...そばに居る人物は何者なのか。