38:不完全な復活
夢がついに目覚めてしまう。だが不完全でも良い、それでもいいから阻止をしなければならない。果たして魔皇はどうなるのか
「本物の天上天下唯我独尊...だと?」
「あぁ....余が最強の所以を見せてやる」
と言うと魔皇はむーちゃんの方向へと向かった
「...僕たちはどうすれば...?」
「もし、余がピンチになったらその時にのみ助けてくれ」
そう魔皇は頭の中で語りかけてきた。
「頭の中で...」
「もう少しだけ余に体を貸してくれないか....裁兎」
──んなもん当たり前だろ...今までお前の能力で助けられたんだから
「....すまないな」
「っと....着いたな」
「....まだ不完全体だな」
「うぉっ!?」
「なんだこの音は....」
「大丈夫か!?汝ら!!」
「全く大丈夫じゃない!!」
「な....何が起きているんだ....?!」
「まさか....もう夢境に!?」
「そんな馬鹿な....まだ未完成のはず....まさか夢境は未完成の状態でも発動するのか?」
「くっ....今からでもまだ間に合うと信じるか....っ!!」
「四大元素」
「くっ...!!」
「なんなんだこの敵!!」
「...お、おい!空が...」
「赤黒くなってる...?」
「アザトースの...能力なのか...?」
「今はそんなことを言っとる場合では無いぞ!!此奴らを無力化しないといかん!!」
「分かってるって!!」
「限界突破」
「神格化:不正神カイト」
「もうこの形態...普通に使えるようになったな...コイツらを5秒で倒す」
その発言通り、僅か数秒で敵を倒した。
「す、すげぇ...」
「強すぎるな...」
「っし!後は魔皇に加勢するだけだな!」
「もう、俺が出る幕無くなってきてるな...」
「まぁまぁ権治はんお主が出る幕はまだあるじゃっ!?」
「くるみちゃん!!」
「んなバカな...全員倒したはずだろ...?」
「...なるほどな」
「ど、どういう事?」
「ここは夢境...つまり実体のある幻が見れる...」
「...幻かぁ...」
「つ、つまりどういう事だ?星」
「こいつらは、実体があるから倒さないといけない。だが幻...即ち無限に湧いて出てくるって事だな」
「嘘だろ...」
「そ、そんな...」
「バケモノ能力すぎるだろ...」
「これは...夢自体を破壊しないとキツいみたいだな...」
「痛いのぅ...」
「今ならこの技を放っても行けるじゃろうなぁ!」
「何をするんだ!?お前!!」
「宇宙最大の爆発を起こしたるわ...!!」
「おい!?」
「嘘だろ...」
「お前ら!俺の近くに来い!!」
「皆!!星の近くにいけ!!」
「InnocentFortune」
「ひ、久々に見たその姿!」
「俺自身あんまり戦わねぇからな...仕方ないさ」
「頼む...幸運...何が起きろ!!」
しかし何も起きない
「お、おい!?嘘だろ!?」
「ゆふくん!?」
「今まで何も起きなかったなんてなかったのに!!」
「もう耐えれんぞ!!」
「宇宙の始まり!!」
「まずい...!!」
「くっ...もう間に合わない!!」
「頼む!!幸運ーー!!!」
皆目を閉じ、視界が真っ白になった。だが吹き飛ばされた感じがしない。
「...ん?」
「お、おい...何が起きたんだ...?」
みんな恐る恐る目を開けた。
「っ!!」
「バ、バリア!?」
「まさか発動してたのか...?」
「...な、なんとか成功したんじゃな...」
「爆発の範囲も心なしか狭まっておる」
「おそらくそれも幸運の力じゃろうな」
「まさか...幸運...」
お前...この場で成長しようとしてるのか...?
「気をつけろ...」
「えっ」
「まだまだ来るぞ」
「本当に無限組手だな...」
「アザトースにかかってるのか...」
「お、おいなっちゃんは!?」
「えっ!?」
「あれ!?」
「な、なんだこのバリアは!!」
全力で攻撃しても割れないだと!?そんなバカな....余の全力をくらっても割れないなんて今までで1回も無いぞ....
「完全体が出てくるまで待つしかないのか....?いやその前に余の全力を何回をもぶつける!!」
「ふんっ!!」
これを割らなければ....余が阻止しなければならないのだ....!!
「ドリャァッ!!」
クッ....何故割れない....それほどまでに硬いというのか....このバリアは....っ!!
「フンッ!!!」
「〝割れろ〟」
するとパリン...とバリアは砕けた
「ッ!?」
「....汝、何をした」
「権利を使った...」
「権利....だと?」
「う、うん...権治さんの能力...その1つを僕は持ってる」
「なんという権利だ」
「絶対権...言ったことが本当に起こる権利」
「....汝、名は」
「えっと...神無崎凪津」
「白りんからはなっちゃんって呼ばれてる」
「....汝がそうか」
「なら凪津。余のサポートを頼む」
「分かった...!!」
「っ!!」
「なっ!?」
何この圧...
「来るぞ....不完全体ではあるがな....」
「私ノ睡眠ヲ邪魔スル者ハ誰ダ....」
その姿は若干むーちゃんの様な感じにも見えるが、ぼやけている為どのような姿なのかはハッキリと見えない。
「しかも怒ってるな....まぁそりゃあそうか邪魔したしな....」
「っ...!!」
「気張れ凪津。ここからは文字通りバケモノの戦いだ」
「分かったッ!!」
「オ前ラカ...私ノ睡眠ヲ邪魔シタノハ」
なんとか不完全体で復活させた凪津。だが不完全とは言え、自分より遥か格上。どうやって夢を不完全のまま倒せるのか




