31:第1WAVE終了後
理戦が終わった。しかし大きな問題はここから、最も重要な壁。循環という壁。だがアマクから循環の強さを知らされる。
理との戦いから一週間が経ったある日。
「...まだ疲れとれてねぇのか?裁兎さん...よっ!」
「うぉぁ!?なんだ!?って...乖十かよ...」
「こんにちは!乖十さん!」
「もう...乖たん!ちょっかいかけちゃダメでしょ!彼女さんと帰ってるんだから」
「すまんすまん」
「別に一緒に帰ってもいいですよ?」
「良いよ良いよ!僕たちはすぐに帰るから!」
「いえ...みんなで楽しく帰りたいんですよ!」
「ほらアマクもこう言ってるし」
「...はぁ...っとにこいつは」
「アマクちゃんに免じて今日は許すけどさ...」
「サンキューです!」
白りんは理戦の後、感情が戻り、今ではイケメン男子高校生位にまで上がっている。が。本当は裁判の能力を代償に感情を戻している。時間停止の能力は、裁判のおまけ的な感じだからずっと持ったままらしいが、裁判は白りんの中にはもう無い事となった。
「それにしても...」
と乖たんが話し始める。
「本当に理を倒せたんだな...」
「...そうだね」
「...ああ」
「良かったです」
「でもまだ残ってるよ」
「...え?」
「馬鹿、循環だろ」
「あ!忘れてた!」
「はぁ...ほんとにお前は...」
「循...環...ですか?」
「お?なんか知ってんのか?」
「...アマクと循環は兄妹だろ」
「...そうか!!」
「まさか...循環と戦うつもりなんですか?」
「場合によっては戦うかもしれねぇな」
「...それなら止めた方がいいです」
「えっ?」
「相手は...理なんかとは比べ物にならない遥かに格上の力なんです...」
「嘘...?」
「...マジで言ってんのか?」
「アマクはそんな嘘つかねぇからな...本当だろうよ」
「理から生まれたのは私と循環。ですが、理は循環の優秀過ぎる出来に怖くなって突き放したんです。」
「突き放した...?」
「強制的に独り立ちさせたってこと?」
「はい...当時は私と循環は子供でした。まだ生まれて6年も経っていないような...ですがその時点で循環は素の理を倒せるほどの強さを持っていたんです。」
「...えっ?」
「乖十でさえ普通の理に手こずったんだぞ...?」
しかも完全不正状態で...
「...今の俺ならワンチャンあるかも知んねぇだろ?」
「...何言ってんだお前」
「死ぬ可能性があるってことだろ!」
「...それでも!!」
「っ!!」
「世界が滅びるくらいなら、俺を代償にして循環を倒してぇんだよ...」
「乖たん...」
ダメだよ...それじゃ
「そんなの...」
それじゃ僕達が...
「ダメに決まってんだろうが!!!」
「っ!?」
「裁兎...!?」
白りんがキレた...?
「あのなぁ...お前を代償に勝ったってこっちは何も嬉しくねぇんだよ!!そりゃあ、お前と関わったことの無い奴らからすれば英雄視されるだろうさ...でもなぁ!!俺からすれば...俺となっちゃんからすれば幼馴染を失うってのは、循環に負けることよりも...世界が滅びるよりも悲しいんだよ!!」
「...白りん」
「だから頼む...自分を代償にだなんて言わないでくれ...俺も...頑張って裁判を戻すからさ...」
「分かった...」
「でも裁判を戻すってどうやって戻すんだ?」
「それは母上が目覚めたら出来るはずだ」
「...虚空さんが...?」
「虚空さんって...なんか違和感あるけど...」
「そうだ」
「でもどうやって...?」
「裁判の能力を生んだ時は2つの力を合わせて生んだって聞いたからな...後、まだ俺の中に微かに残ってるだろうしな...裁判が」
「...そうか...」
「でも白神君はそれで良いんですか?」
「え?」
「せっかく感情が戻ったと言うのに...」
「そりゃ、感情が戻って来たことは嬉しかった。とてもな...でも俺からすれば、感情が戻ることより裁判を失ったこと、世界が危機に陥ること、循環を倒せないこと、そして何より親友を失うこと...こっちの方が辛ぇよ...」
「そうか!」
「うぇ!?」
「なっ!?」
「うわぁ!?」
「ち、父上!?」
「なら今から虚空に頼むか!裁判を復活させるってな!」
「えっ!?」
「母上起きてるのか!?」
「あぁ、20分前に目が覚めた」
「普通、そんなすぐに頼みます?」
「虚空は許してくれるさ!ハハッ!」
「...最低だ」
裁判が失われた。が虚空が目覚めたので裁判は戻る。だが、アマクから循環の強さを伝えられ、凪津達は本当に循環を倒せることが出来るのか




