16:交わる運命
あれから数日後。
「そういえばもうすぐ学力テストだね」
「うっ...テストか...」
「唯福君、テスト嫌いなの?」
「俺は授業や勉強嫌いだからな...まったく参加してねぇ...だからテストもわからん...」
「でも、幸運で何だかんだ当たるの?」
「まぁな...」
「す、凄いですね...」
「私も能力の関係上勝手に覚えるから、テスト分かっちゃうんだよね...」
「憶ちゃんも?」
「うん」
と苦笑いしながら言う
「でも前のテストでは、神械君に負けちゃったんだよね...」
「神械君に...!?」
嘘...?100%物事を覚える憶ちゃんに単純な学力で勝ってるの...?
「うん...神械君は本当にとんでもない頭の良さをしてる」
「神械...って言うと生徒会会計のあいつか...」
「あ、そうそう!」
「せ、生徒会ってみんな頭が良いのでしょうか...」
「そ、そんな事はないよ!琥珀ちゃんは普通の学力!!口が達者で、人の懐に入るのはとんでもなく早い人だけどね!」
「いやでも、生徒会って4人が学年のテストの順位5位以内に入ってただろ...」
「え...そ、そうなんですか!?」
「僕も、学年のテストの時はまだこの学校にいなかったから知らないな...」
「えーっと...まぁ、私が1位、裁兎君は2位、神械君が3位、乖十君が4位だね...」
「エ、エリート生徒会...」
「白りんと乖たんって本当に今も変わってないんだね...」
「も、もしかして小学生の時もテスト良かったんですか...?」
「う、うん...」
「す、凄いですね...」
とむーちゃんは引きながら笑っていた。
「それに、俺の記憶ではさっき言った琥珀ってやつも41位って普通に高い順位だろ。」
「ぜ、全員頭良いですね...」
「えー?でも唯福君も5位だったじゃん」
「え!?」
「ご、5位...」
「...俺は幸運があるから上に行くのは仕方ないんだよ...」
「僕はテスト普通だから凄いと思うなぁ...」
「ぼ、僕は平均以下ですよ...」
「じゃあ勉強会しよっか!!」
「え?」
「え、え?」
「俺はやめとく」
「唯福君もだよ!」
「...はぁ...」
「という事で!」
「....はぁ」
「勉強会だぁああああ!!!!」
「うぉぉぉぉおおおおお!!!!」
と叫ぶ乖たん。
「なんで白りんの家でなの...?」
「理事長さんに話したらこの家でやれば?と言われたから!」
「....最悪すぎる」
ととんでもなく顔色が悪そうな白りん。
「は、初めての男の人の家...男の人の部屋...き、緊張します...」
「強制的に連れてこられた...」
「いやー!楽しみだな!!」
「こ、ここが白神君の家...!!白神君のいい匂いがします...!!」
「お、おい俺の部屋の匂い嗅いで何してんだアマク...」
「いえ...ただ好きな人の匂いかげて興奮してるだけです!!」
「そ、そうか...」
「ところで...初めて見る人が2人ほどいるんだけど...」
「確かにのぅ」
「とりあえず自己紹介だね!!」
「えーっと...俺は星唯福。気軽に唯福とでも呼んでくれ。」
「唯福...聞いただけで運が良くなりそうな名前だな!!」
「....お前が不運なき光か....」
「不運なき光...とな?」
「なるほどな!!お前がか!」
「ほぅ...」
「父上から聞いてたんだよな....課題をせず授業を受けてないのにテストで高得点を取った面白い生徒がいるって」
「当の本人はそこまで面白くないけどな」
「いや、まだ知り合ったばっかだからわからんだろ!」
「ふふっそうやねぇ」
「っで、次の人だな」
「あ、え、えっと...わ、私...です...ね...」
「頑張って!むーちゃん!」
「は、はい...」
「あ、っと...あの、わ、私...は...霧域絃夢...って...い、言います...」
「い、一応...お、女...です...」
「....君が例の転校生か」
「あー!!あの話題になってた子か!」
「そういえば時々生徒の子らがなんか話しとったなぁ...」
「わ、私そこまでゆ、有名なんですか...」
う、噂って凄いなぁ...
「っでこっちの自己紹介だな!!」
「俺の名前は神ノ丞乖十!生徒会会長をやらせてもらってる!!よろしくな!!!!」
「...こ、この人っていつもこんな感じなんですか?」
とむーちゃんが小声で話しかけてきた
「あ、うんそうなんだよね...昔から変わらないんだよね...」
「...す、凄いですね」
「....お前はもうちょっと声量を下げろ」
「ははっ!楽しみだったから仕方ない!!」
「っで....俺だな....」
「....俺は白神裁兎。理事長、権治の実の息子で副会長をしてる。まぁよろしく。」
「...白神さんっていつも無表情なの...?」
「うん...白りんも昔と変わらない...」
「次は私か...私は神條院琥珀。一応生徒会庶務をやらせてもらってる。よろしく。」
「こ、この人が琥珀さん...」
意外と真面目そうで何より...
「カプ厨です」
...ヤ、ヤバい人だった
「妾は...」
妾。
「くるみ。苗字は無い。生徒会の皆に拾われた身。よろしゅう頼むわ」
「...こ、この人って何歳なんですか...?」
「さ、さぁ...僕にもわかんないや...」
「私は天戯悪。白神君の彼女をやらしてもらっております。」
「え...白神さんって彼女いたんですか」
「らしいね...僕初めて知ったよ」
「ところで」
「ん?」
「羨ましいよ!!凪津ちゃん!!白神君の妹ちゃん2人にそんなに懐かれてるなんて!!」
「う、羨ましいって言われても...」
「仕方ないだろ....な?叶恋、海蕾」
「うんうん!」
「仕方ない仕方ない!」
「す、凄い可愛いですね...」
「でしょ!?白髪でサラサラで反応も犬みたいで可愛いのよ!!」
「....叶恋と海蕾に惚れすぎだろ....」
果たして勉強会は本当に何も無く終わるのか。




