15:悪魔の嗤い
本領発揮の星の力とは
「終わりだ。呪いよ」
「...終わり?まだ分からないでしょう?」
「俺は今まで幸福という能力を嫌ってきたんだ。」
「...唯福君」
「勝手に発動するし、俺にだけ幸福なことが起きて俺の周りの人には不運が起きる。」
「なんで俺にこんな最厄の能力が...と何度思ったことか。」
「だけど...今、俺はこの能力本当の使い道がわかった気がするんだ。」
「これは俺を幸福にするのではなく無罪の人を幸福にさせる。最高の能力なんだって。」
「ありがとう。呪いの能力者」
「...感謝されたのなら素直に受けとっておきましょう。ですが、私はまだ負けてはいません。むしろ貴方を圧倒している。このまま押し切れば...」
「俺、嘘ついてたんだ...」
「っ...嘘だと...?」
「何の...?」
と絃夢に聞いてみると
「さ、さっぱりです...」
と返ってきた。まぁ当たり前だよね。
「本当は俺LX。最強の能力者の1人なんだよ。」
「...なっ!?」
「嘘!?」
「ほ、ほんとですか...!?」
「ただ、それと同時に最厄の能力者とも言われてた。そう呼ばれるのが嫌だとあの理事長に話したら、生きやすいようにとLIXにしてくれた。」
「...そういうことが...」
「だが、今は違う。俺は善人のためにこの能力を使いこの世を最高の幸福に...最幸に満たしていく。」
「だからすまねぇな...呪いよ...。」
「クッ...!!呪業!!!」
「Eternal Fortune」
「な、なんだこの現象は!!」
「こ、こんなこと...ありえるの?」
「幸運なら...ありえる...何でもありだから...」
「て、天候が...どんどん変わって...」
「しかも...強い風も吹いてる」
「雷もなり始めてる...」
「幸運ってよ」
と風の力で宙に浮きながら唯福君は喋りだした。
「...?」
「俺でも何が起きるか分からないんだ。起きる現象はランダムだからな。」
「ただ、今は俺の言う通り動いてくれると信じてる。」
「なっ!?風が俺に纏わりついてっ!?」
「こんなの...天候系の能力者と何ら変わりないレベルだよ...」
ただでさえ天候の能力はレアだと言うのに...
「上にぶっ飛べ」
「うぉぁあっ!?」
「急上昇した!?」
「ふんっ...」
「アレは...まさか...!!」
「アレは隕石だよ」
「い...」
「い!?」
「隕石!?」
「う、嘘でしょ!?地球に隕石が!?」
「ありがとうな呪いの能力者。俺に本当の力を出させてくれて。」
「うぐっ...!?あっ...!!」
「ど、どうするの!?」
「隕石を軌道修正する。」
と、唯福君が言った後、物理法則を無視したその力で、隕石が270度を一瞬で回って、宇宙へと帰って行った。
「う、嘘でしょ...」
「あ、あの...呪いの人は...」
「大丈夫。もうそろそろ上から落ちてくる。」
と、唯福君が言うと、またもやすぐその後に上から呪いの能力者が落ちてきた。
「え...今の死んでないよね...?」
「こいつには隕石にぶつかる前に幸運の能力をかけた。そして地面にぶつかる前にもな。だから死んでは無い。まぁ今は気絶してるけど」
「す、凄い...」
「てか、まさか唯福君がLXだなんて...」
「お前らには隠すつもり無かったんだけどな...」
「結果的に隠すことになった。すまないな」
「い、いや...あ、謝ることの程じゃないですよ...」
「LXって...乖たん以外見た事ないや...」
「生徒会長もLXなのか?」
「え、あ、うん!そうなんだ!」
「乖たんの能力は不正。文字通り自身を強化する。中には他人に干渉するやつもあるらしいけど...」
「...不正か...」
「と、とりあえず終わったので...せ、生徒会に報告して帰りませんか...?」
「...そうだな。」
「いやー...それにしても凄いなー」
「と、言うことです。」
「...ふむ」
「いかが致しましょう」
「もう少し様子見だ。夢が開花するまで待とうじゃないか。」
謎の勢力と夢の関係とは




