14:あどけない運命
どうやら今回は憶がいないようで...
「...あ、あれ?今日は憶ちゃんいないの...?」
とある日の放課後、3人で集まるとむーちゃんは聞いてきた。
「...確かに今日はいねぇな...」
「今日は生徒会の仕事で忙しくて来れないんだって」
「なるほどな」
「そ、そういえば憶ちゃん、生徒会の人でしたね...」
「あんな性格だけど生徒会書記だからね...記憶力が良いどころじゃないから、乖たんが言うには書記にピッタリらしいけど...」
「乖たん...?」
「あ、え、乖十君の事ね!」
「え、せ、生徒会長と仲がいいんですか?」
「乖十君と副会長の裁兎君の幼なじみなんだよね...」
「...そうなのか」
「す、凄いですね...」
「とりあえず3人でまた違反者粛清...する?」
「成績上げたいから俺はやる...」
「じ、じゃあ僕も行くけど見てるだけで...良い?」
「うん。それで良いよ」
「よ、良かったです...」
憶ちゃんみたいに無理強いするのは可哀想だからね...
「んー...じゃあ今回、俺成績上げたいし俺だけでやっていいか?」
「良いよ!」
「幸運の能力が戦闘向きでもあることを見せる」
「...どこかの作品で幸運で勝つっての知ってるからかなんとなく分かるけど...」
「そんなのがあるのか...」
「す、凄いですね...」
「ッ!?」
「後ろから物が飛んできた...?」
「前は子分が世話になったね、クソガキ3人」
「相手からやってくるのは好都合だ」
「子分...?」
「雷を扱う奴と戦っただろう?」
「...あいつの親玉...?」
「も、もももしかしてめっちゃ強いのでは...!?」
「雷の奴は弱かったからお前もどうせ弱いだろ」
「さて、それはどうかな」
「なっ...!?」
「また物が唯福君の所に目掛けて...!」
物を操作する系の能力者か...?
「ぬぉっ...!?」
「急に滑った...!?」
アスファルトなのに!?
「っと...危ねぇ」
滑ったと思ったら一回転して立った!?今挙動おかしかったよね!?
「こ、幸運って凄いですね...」
「やはり...厄介だね幸運とは」
これは...物を操る能力じゃねぇ...じゃなきゃこんな所で転ぶはずがねぇ...
「ふっ...!!」
あいつ目掛けて走った...!普通の能力者ならやられるけど幸運なら...いける!!
「っ...!?身体が...!」
唯福君の体が止まった...?!物を動かし相手を滑らせそして相手の行動を止める...?どんな能力なんだ...?
「いくら幸運でも俺には勝てないさ」
「っと...それはどうだかな」
「動き出した!」
能力が分からないけど幸運が即座に発動して打ち消してる...!!
「浸蝕」
「うぐっ...!?」
「体が蝕まれる感覚はどうだ?幸運よ。感じたことがないだろう?」
一体なんなんだ?相手の能力は...体を蝕む...動きを止めて、相手を不幸にする...?
「な、凪津さん...?」
分かった!!!
「相手の能力は呪いだ!!唯福君!!」
「御明答...よく分かりましたね」
「呪いか...」
「の、呪い...!?」
「私の能力は呪いです全ての呪いを操る。レベルは確か...IXでしたか....」
「LIX...!?」
「LIXか...最悪だな...ってかこんな所にもLIXっているのかよ...」
「...こんな所にも...?」
「俺もLIXだからな...」
「ほう!それは偶然ですね!」
「ではまぁ...部下を襲った代償を支払ってくださいね」
「...拳でなら払えるが」
「減らず口を...では呪戒」
「っぐ!?」
どこから来るか分からない攻撃...これじゃやられてから消すしかできない!!
今日に限って幸運が自動作動してねぇの意味がわかんねぇ...
「人生初の不運...いや呪いのせいか...」
「あなたは有名人ですから。あなたの対策くらいしているに決まってます。ですがまさかこんな弱いとは思いませんでした。」
「ま、まずくないですか...?」
「うん...相性が悪い...」
「追い打ちをかけますか...呪癌」
「あがっ...!?」
いってぇ...ってか...成績上げるだけのためになんで俺が痛い目に遭わなきゃダメなんだ...くっ...なんだあいつらそんな目で見るなよ...そんな心配する目で...
「っ...」
「どうしました?諦めましたか?」
「いや...覚悟を決めただけだ」
俺はあいつら2人を、憶を、そして...
「Innocent Fortune」
「なっ!?なんだこの気迫はっ...!?」
「幸運。俺はお前が嫌いだ。勝手に発動されるし、周りに迷惑かけるし...だけど今後はお前とも向き合わなきゃならんのかもな...だからこれが最初の1歩として、力を貸してくれねぇか?」
「な、何あれ...!?」
「す、凄い風ですっ...!!」
「力が増したっ!?」
「終わりだ。呪いよ。」
遂に本領を発揮した唯福。唯福の強さとは




