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無から生まれたモノ  作者: coll
10/41

9:夢の所在

夢の代価、夢の所在、夢の目録。

僕に居場所は無いの...?僕に...


「絃夢お前は何回言ったらわかるんだ。ちゃんと勉強しなさい」


「してます...」


「全然出来てないじゃないか、もう30分も経ってるのに目標のページまで行ってない。」


「っ...」


「それに前回のテストも平均点も取れないなんて...」


「...ごめんなさい」


「いつもそうやって謝る。謝るくらいならもっと勉強しなさい」


「...はい」



「絃夢!あなたまたテストで赤点ですって!?」


「ご、ごめんなさい...お母さん...殴らないで...」


「殴らないとあなたっ!!」


「うっ...!!」


「言う事聞かないでしょっ!!!!」


「あっ...!!!」


「ゲホッゲホッ...」


「ごめんっ...なさいっ...」



「絃夢、お前また宿題忘れたんだってな。お前これで何度目だよ...」


「...ごめんなさい」



「絃夢ってさ陰気だしずっと謝ってばっかでキモくね?」


「あ、それマジわかる。」


「...っ」



「絃夢ってさ、どうして謝ってばっかなんだろ?自分でキモイって思わないのかな?w」


「自分のこと見れてないんじゃない?」


「見た目もどっちかわかんなくてキモいしw」


「一人称僕だしねw」





「っ!!」


「..."夢"...だけど、夢では無い...か」


今のは"夢"ではあるが、実際に言われたり殴られたりした事。


「学歴良くないと不安なのはわかるけど、そこまで子供に強要させるか...?」


昨日もお母さんから顔を叩かれ、腹を膝蹴りされた。


「学校でもそうだ、謝ってしまうのは癖なんだよ...それがキモイからっていじめていい対象ではないだろ...」


学校ではいじめられている。親の虐待とクラスメイトのいじめのせいで、僕は6年前に笑うという感情を忘れてしまった。


「僕に居場所はあるの...?」


あるわけが無い。普通と違う異質の存在。


「僕も"異常"なんだな...」


男か女か分からない姿で生まれ、クラスメイトにはいじめられ、親にも虐待され続けている。


「どうして僕は生まれてきてしまったんだ...」


本当に...どうして生まれてきてしまったんだ...僕は...っ


「あの空を自由に飛べるような鳥になりたいな...」


僕も自由になりたい...っ...なりたいよぉ...っ


笑うことは忘れた癖に涙は止まらない。どこかで聞いたことがある。泣いたらストレスが急激に減ると、でもそれ以前にストレスがすぐに溜まるようじゃ意味が無いよ...


平均点も取れない、いい成績も取れない、親からは虐待され、クラスメイトからはいじめられ、先生からも期待されていない。


「空高く飛びたいな...」


「...ん?あれ?」


な、なんか...違和感が...


「ん!?う、浮いて...!!?」


嘘...!?


「な、なんで...」


まさか、異常モノ...?いや、異常モノ以外ありえない...こんなの...


「でも、空飛べる系の異常モノなんて...!」


「うぉぁ!?」


「いってて...」


そりゃ一発で、だったらそんなの天才だものな...


で、でも異常モノだなんて皆に言えないよ...


「...今日も死ぬ気が起きなかったな...帰ろ...」



「ただいま...」


「絃夢、話がある」


「え...?は、はい...」


お父さんだけと話...?


「絃夢、家を出ていってくれないか...?」


「え...」


「俺もキツく言いすぎたが、お母さんの虐待が激しいだろう?で、今はもう高校生。一人暮らし出来るからもう、一人暮らしさせようと思ってな...」


「...で、でも僕、お金が無いです...」


「...そこは俺が何とかする。まぁ今すぐにとは言わない。でも一人暮らしも視野に入れて考えて欲しい」


「...分かりました...」


「部屋に戻っていいぞ。」


「はい...」



一人暮らしなんて急に言われても...


「...今日も寝れないなぁ...」




1時間しか寝れなかった...眠たい...


「学校...行くか...」



「眠たいや...」


学校ってそんなに楽しいか?って愚痴を言いながら学校に着いた。


「はぁ...」


憂鬱すぎる。毎日毎日が...どうせ今日もクラスメイトにはいじめられ、親からは虐待だ...


「はい。ホームルームを始めるぞー。」



昼休みまでは何も無かった。昼休みまでは。


「っしゃ!昼飯...」


とクラスメイトの1人が言った瞬間。隣のクラスからザワザワとした音が聞こえてくる。


「...なんだ...?なにか事件でも起きたのか?」


まぁ僕は見に行けないし、大人しくここで昼飯でも...


「あ、いたいた!やっと見つけた...」


ん?うちのクラスのドアの前で止まって...こ、こっちに近づいて...


霧域むさかい絃夢げんむ君。いや、ちゃんかな?」


「え、ぼ、僕...ですか...?」


「あぁ、君に用があってきた。」


最後に現れたのは、神夜乃高理事長、白神権治。

そして彼が絃夢の前に現れた、と言うことは...

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