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006 詠唱について

ちょっと短め

【概要】

 神さまと人間(ヒト族)の望みを繋ぐもの。長ければ長いほど魔力の消費量は少なくなる。が、威力や規模が大きければ大きいほど、制御が正確であればあるほど、詠唱は長くなる。

 基本的に、いつ、どこで、誰が、何を、なぜ、どうした、という5W1Hが必要。


 精霊や神様に『これこれこういうことをしてください』とコミュニケーションを図るために生み出されたものであり、詠唱が長く詳細になればなるほど魔法の威力や正確性は増す。


 このため、魔道師は魔法という威力の高い攻撃手段を持ってはいるものの、敵に邪魔されないように仲間に注意を引きつけてもらう必要がある。したがって、練度が低い魔道師見習いの詠唱は(威力とか制御とか諸々あって)必然的に長くなる。

 しかし、実際の戦場ではこんな甘いことは言っていられないため、多くの魔道師たちにとって無詠唱or詠唱の短縮化は必須技能となっている。


 ただし、魔力量が多い人は魔法が暴発しやすいため、詠唱がないと途端に不安定になることがある。魔力でごり押しして詠唱短くしたいのは本音。しかしそういうのは鍛錬なしには簡単にできない。


 魔力や個々人の心像に左右されるため、詠唱も一概にこれとは言えない。同じような効果が出ても詠唱が違うときもあるし、各々同じ詠唱を唱えても魔法の効果が同じとは限らない。


 基本的に無詠唱の魔法は命令形。もちろん、ちゃんと詠唱しない分威力は落ちる。そのため、魔力を多く注ぎ込み、頭の中の心像(イメージ)をきちんと持つことが必要とされる。

 詠唱をきちっと唱えるのは、魔道師として訓練を受け始めたひよっこか、その魔法の威力を最大限に引き出したいとき。

 あと物理的に触媒があった方が発現させるのは安定しやすい。触媒は魔耀石や、これを嵌め込んだ杖や魔道書(それに準ずる魔法陣・術式を書いた魔道具)のことを指す。


 炎系の術式に闇などの術式を当て嵌める、という無茶苦茶なやり方をすると効率が落ちる。


 ただし、魔力と心像に頼った詠唱の短縮化や無詠唱は魔力疲労を引き起こしやすくなり、魔力症も重篤化しやすくなる。そのため、見極めは大事とされている。


 属性によって効果には向き不向きがある。例えば、打突・斬撃・打撃・刺突というのが物理の基本攻撃だが、『風』は形がないから打突には向かない。もちろん、打撃にも向かない。しかし、斬撃には特効があり他の属性を使うより強く速く効果が出る。


 打突・打撃には範囲や効果の強さにもよるが、『水』や『土』のほうが効果が出やすい。ちなみに同じく物理的な形のない『炎』はどれに使えばいいのか、とも言われるがこれに関しては明確な答えがない。つまり、副効果(俗に『状態異常』とも言われる)を考慮して決めるといい。

 また、属性ごとに(意味合いが合致するため)相性の良い言葉もある。詠唱を作り出すというのは、各々の術者がパズルのピースを組み合わせるようなことでもある。


 シャイラのように舞踏や、その際に流れる旋律を口ずさむのが詠唱の代わりになる者もいる。

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