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005 属性について

【概要】

 魔法や魔道具を使う上でとても大切なもの。この世に生きているものは基本的に全て、なんらかの属性を持っている。

 その際に対象の属性として真っ先に現れるのが『主属性』であり、現れない属性は『保有刻』と呼ばれる。擬似属性などの特殊な『何か』がない限り、基本的に生き物は自分の持つ『主属性』と『保有刻』の魔法や魔道具、魔法薬しか利用できない。


 主属性は同性親から受け継がれる属性であり、大抵は異性親の主属性が保有刻となる。そのため、主属性を追いかければ先祖と同じ属性になるが『精霊飼い』などここから外れる者もいる。


 実は、属性の適性などの理論は未だに分かっていない部分も多い。

 元々、土魔法が苦手だった者が山籠りをして土魔法が上手くなったという例もある。しかし、基本的には自分が持っている主属性と保有刻(適性のある)の魔法しか使えない。



【属性の分類】

 創世神話に登場する六色の大神に倣った六色の分類があり、その一つに十二刻の精霊に倣った《表刻》と《裏刻》という属性がある。属性は輸血や、果ては妊娠・出産などに使われる貴重なデータにもなる。属性は魔力の量と同じく、全て同性の親から引き継がれる。そのため、魔力症の治癒には同性親の知識と力が必要。


 ちなみに、表記の仕方として『白の表刻』と『光(属性)』は同じものを表すが、専門の違う分野(神学と魔道など)で使われるためどちらも表記として存在している。

 属性表記は法則性を見出した人間が作り出したものであり、故に神話では属性表記はされず火属性ならば『赤の表刻』という。


例)白→光(表刻)、浄化(裏刻)

  黒→闇(表刻)、毒(裏刻)

  青→ 水(表刻)、氷(裏刻)

  赤→火(表刻)、熱(裏刻)

  緑→風(表刻)、植物(裏刻)

  黄→土(表刻)、雷(裏刻)


 ここに本来は『無』という属性があった。無の神が生み出した人間が持っていた属性であり、『なにものにもなれる力』を持っていた。しかし『神々の戦い』以降、無の神と改めて契約し直した人間(無の民)のみが使えるようになり、無属性の者は無の民以外に存在しなくなった。


 『無属性』は属性のある魔法とは違い相手に直接干渉することは出来ないが『自分の力を強めて敵の力を弱める』『味方の力を強めて自分の力を弱める』ということができる。なお「弱める」と「強める」は同時に起こる現象であり、一方的に強めるだけ、弱めるだけ、は出来ない。


 他には、味方の怪我や病気を自分に移すこともできる。ただし、移したことで負った怪我は、魔法薬や回復魔法があまり効かず殆どが自然治癒で治すことになる。これは『痛みも罪も共に背負い、共有する』という神々との契約があるため。

 つまり、回復魔法などで自然治癒力が落ちているとまずいことになる。


 なお、無属性は風属性を「飲んで」しまう。風は無と同じく「目に見えない」ため。

 その代わり『狭間』では風属性が無属性の代替の属性とされ、魔法ならば回復・補助・攻撃全てに、魔道具ならば反発する他の属性との緩衝材となる属性として利用されている。



【表刻と裏刻】

 この世界でいう「属性(上述の「色」は分類)」

 基本的にこの世界には「十二種類の属性」がある、といわれている。魔道の教育を受けた者は、主属性と保有刻の魔法を使役することができる。

 一般的に自分の刻や保有刻と同じ魔法は扱い易く拒否反応が出ないため回復にも使われる。回復魔法は自分の魔力を生命力に変換する行為。

 


【属性の強さ】

 白・黒>青・赤・緑・黄

 白と黒は抜きん出て強く、白↔︎黒、青↔︎赤、緑↔︎黄 というように、互いに反発しあっている。自分とは反発しあっている属性(色)の魔法を行使された場合、自分へのダメージは大きくなる。


 なお、普通の者が持つ適性はせいぜい二つだが、白や黒の色の刻を属性として持つ者は白ならば青と緑の同じ刻の、黒ならば赤と黄の同じ刻の適性を僅かながら持ち合わせている。

 つまり、光属性を持ってるなら水属性と風属性の適性も僅かに持ち合わせている。

 これは白と黒は他の属性や色よりも抜きん出て強いため。


 

【属性ごとの意味】

 色や属性ごとに能力が上がる言葉があり、その言葉を詠唱に組み込むと効力や威力が増す。属性ごとに異なったり、色合いが同じなら関係なく力が上昇する言葉など、数多くある。

 魔道具を作るときや詠唱を考えるときにはこうした属性や色の意味を考えることで、威力や効力が上昇する。また、擬似属性や補助属性を考えるときにも関わってくる存在である。


白→生、解明(光)、幻影(光)

青→赤子

緑→少年〜青年時代、気まぐれ

赤→青年〜中年時代、情熱

黄→老年時代、穏やかさ

黒→死、神秘(闇)、言霊(闇)、死(闇)



【補助属性】

 相反する属性以外に補助属性なるものもある。例えば、風なら火と相性がよく、植物なら水と相性がいい。これは表刻とか裏刻関係がないため反発し合う属性(例えば、風と土など)を除けば、大量に存在する。実は定義もあまり分かってない存在である。

 ちなみに上述のこともあり、風属性は全ての属性と相性が良い。黄色の土属性とかは多少反発するが、水属性を多少加えれば効力は落ちることもあるが殆ど問題はない。



【擬似属性】

 その属性とは別の属性似た性質を作り出すこと。表刻なら表刻同士。裏刻なら裏刻同士で

上述の色合いのように変化する。擬似属性は自分が持つ主属性や保有刻以外の属性を生み出すことから重宝されるが、それでも適性を持ったものの属性よりは能力は遥かに劣る。


『水は風を生み、風は炎を揺らがせ、炎は土を温め、土は水を浄める』

『氷の後には植物が生え、植物は暖かくなれば花咲き、花咲く頃には雷鳴が轟き、雷ののちは氷雨となる』

 なお、白色と黒色の属性には擬似属性がない。


 青→緑→赤→黄→青(以後、繰り返す)



【複合属性】

 二つ以上の属性を持っていること。魔道具や魔法は白と黒が入ると途端に難しくなる。一般的な者ができる複合属性の利用は、自分の主属性と保有刻である。

 また、属性そのものが別の属性を宿していることもあり、火属性のように自分の色ではないのに光属性も僅かに帯びていることもある。


 複合属性の魔法陣は、グラデーションのように段々と色が移り変わっていくものとなる。


 なお、擬似属性と複合属性は本科生で習う内容となる。



【その他】

 輸血は属性と血縁から血が融通できるかで決まる。魔法を扱う術を持たない者は属性が分からないことが多いため、輸血という手段はほぼなく造血剤の投与に留まる。

 そのためある程度の地位を持つものは、自分の主属性及び保有刻の色合いを持つ色変鉱(しきへんこう)で作った身分証(ドックタグや指輪)を持つことになる。

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