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小さな友達~特別編~  作者: 松村かれん
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優等生サクラ

 これは、サクラの星影中学校での物語。星影中は県内で一番頭の良い学校です。県内から頭の良い女の子達がそろいにそろいました。そのため、下田小では優等生だったサクラも勉強に追いつくのには精一杯でした。

 ある日、サクラは担任の柿岡先生に呼び出されました。「紫暮夜しぐれやさん、あなた桜花高校目指しているのよね。」サクラはすぐに「はい。」と返事をしました。「それでは、今の成績ではダメだわ。あのね、桜花高校は日本で一番頭の良い女子校、共学校や男子校を合わせたら日本で5番目の学校なのよ。学年で一番をとらなければ無理。クラスで6番目なんて、せめて学年トップ5を狙いなさい!」唯一桜花中学校を受けた生徒、そして、多くの生徒が星影高校をエスカレーター式で進学を希望している中ただ一人桜花高校を目指す生徒としてサクラは先生達の期待と圧力を毎日のようにかけられるのでした。サクラは精神的疲労が重なり、中学1年生が終わる頃にはクラスでビリの成績になっていました。

 そんな時でした。ノエルに連れられて「あおぞらの土地」のみんなに会ったのは。最初は森に行くのは気分転換のつもりでした。でも、サクラはりり達から目には見えない何か大切なものを学んだ気がしました。老人ホーム建設のため「あおぞらの土地」へ繋がる森がなくなったのは悲しいことでしたが、サクラの中では何かが変わりました。

 その日からサクラは何にでも挑戦するようになりました。文化祭実行委員、後期学級委員、英語スピーチコンテスト。そして成績も上がり、2年生が終わる頃には中の上の成績になりました。やっぱり先生達に色々圧力をかけられることはありましたが、前ほど気にしなくなりました。なぜなら、今まではずっと自分自身を追い込んでいましたが、りり達に会って自分らしくいることの大切さを学んだからでした。

 3年生になり、夏休み前の成績は最初柿岡先生に言われたトップ5に入るようになりました。そして、冬には念願の桜花高校に合格しました。星影中学校にとって初めての桜花高校進学生徒です。そのため、当時学級委員長だったこともありサクラは卒業式で卒業生代表の言葉を述べることになりました。そして、卒業式が終わり、3年間担任だった柿岡先生に「ありがとうございました!」と言ってサクラは星影中学校を卒業しました。

 

 次は「小さな友達」から数年後の物語。お楽しみに!

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