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プロローグのようなもの

どうも作者です、今回はありきたりな内容です。


興味あれば読んでみてください。



米海軍空母CVA-63キティホーク


「艦長。」


艦長と呼ばれた初老の紳士が通信士に返事をする


「国際救難信号です、どうしますか?」


「幸い本艦は作戦行動中ではない、要請に応じろ。」


「アイアイサー。」


「本艦はこれより国際救難信号に応じて救助活動に入る、手のあいている要員は念のため武器を携帯しヘリに搭乗しろ」


「救助活動だとさどうする軍曹?」


「お前は行かないのか?」


「俺はその船に美少女でもいれば行くさ。」


「なんの目的で軍に入ったんだよ。」


軍曹が同僚の言葉に呆れる


「おいおい、お前のせいでヘリが発艦したじゃないか。」


「まあ、大した作戦じゃないさ、ジムでも行こうぜ。」


そう言いながら軍曹と同僚はジムへと姿を消してしまった。


HH-60ペイブホーク


「まもなく信号が打電された海域だ、各自装備の点検を怠るな。」


救助部隊の体調の怒号が飛ぶ。


「隊長さんよ、目的の船を見つけたぞ。」


ヘリのパイロットから声がかかる。


「よし野郎ども聞こえたろ、これより作戦を開始する。海賊の可能性もある油断するな」


ヘリが目標の船上空でホバリングを開始する。


「降下開始」


次々と隊員たちがファストロープで降下していく。


「一度帰投する、何かあれば連絡するか信号団でも撃ってくれ」


ヘリのパイロットから通信が入り、ヘリが遠ざかっていく


遭難船 上部甲板


「クリア、人影すらありません。」


先行した隊員から異状なしの通信が入る。


上部甲板をアルファチームが船内の捜索をブラボーチームが担当する。


「こちらブラボーリーダー、これより船内に侵入する」


「了解した、気をつけろ。」


船内


「船長室か・・・」


一人の隊員がゆっくりとドアを開ける。


「クリア、船長室には誰もいないようだ」


船長室の机の上には航海日誌と湯気の立つコーヒーが置かれている。


「航海日誌か、日付がおかしいな・・・」


「隊長、航海日誌の日付が1945年になってるぞ。」


「まさか幽霊船とでも言うのか?」


「何だお前は?止まれ、言葉がわからないのか、クソッ。」


「どうした?」


突如響く銃声、ブラボーのメンバーが船長室に急ぐ。


「噛み付きやがった、何だよこいつ、格好からして船長みたいだが。」


「大丈夫か、衛生兵手当してやれ。」


「ブラボーリーダー、銃声がしたが何かトラブルか?」


「船長と思しき人物が隊員に噛み付いた、それで正当防衛で排除しただけだ。」


「何だ、食人族が乗ってるのかこの船は・・・甲板で合流しよう。」


「了解だ隊長。」


「クソッ」


「どうした?」


衛生兵の罵声にブラボーリーダーが反応する。


「傷は大したことなさそうなんだが、止血剤が効かない。」


「腕の感覚が無くなってきた、早く上へ行こうぜ。」


腕を噛まれた隊員が懇願する。


取り急ぎ上部甲板に向かうブラボーチーム。


上部甲板


アルファチームとブラボーチームが捜索結果を報告する。


「60年以上前の航海日誌に、噛み付いた船長らしき男がいただけか?」


「他のフロアにはネズミ一匹いなかった、食事の用意はしてあったみたいだが・・・。」


怪訝な表情を見せる隊員達、そこへヘリが到着する。


「おい、負傷したやつから回収するぞ。」


ヘリから担架が降ろされる、衛生兵が噛まれた隊員を担架に固定し、巻き上げるよう指示を出す。


担架が回収されると、梯子が落とされ、残りの隊員達がヘリへと帰投する。


「よし、帰還するぞ。」


ヘリが高度を上げ、キティホークへと機首を向けた時だった。


「あいつらは何ださっきまでいなかったぞ。」


「なんか着てるものが古臭かったな。」


「映像をHQへ送っといてくれるか。」


「了解だ。」


数十分後


ヘリはキティホークへと着艦し、医療スタッフが負傷した隊員をストレッチャーに移し、処置室へと移送する。


「俺は艦長に報告してくる、それ以外の者は休息を取れ、解散。」


「艦長、入ってよろしいですか?」


「入りたまえ、少尉。」


「送信した映像は見ていただいたでしょうか?」


「うむ、あの船はどうやら、この時代のものではなさそうだな。」


「私達が降下した時には、彼等はいませんでした。」


「航海日誌はおよそ60年前の日付でしたし、おかしな事に食事からは湯気が上がってました。」


「あれが噂に聞く幽霊船というものかどうかは判断できんが、噛み付いた船長らしき男は確かに死んだのかね?」


「脈を確認したので間違いありません。」


「ここを見てみろ。」


「こいつは、さっき隊員に噛みついたやつです。」


「胸を撃たれてるようだが、普通に動いておるだろ、さっきの隊員を隔離したほうが良いかもしれんな。」


「ハッ」


少尉は敬礼し艦長室を後にする。


「何も起こらなければいいが。」


艦長が映像を見ながら呟く


処置室


「輸血パックを持ってきてくれ、出血が多すぎる。」


「おい、しっかりしろ。まだ死ぬな、必ず助けるからな。」


「先生、意識レベル、低下してます。」


ピーと音が室内に無情に響く


「カウンターショックを用意しろ」


「離れて」


ビクンと兵士の体が跳ねるが、心電図の波形は一直線のままだ。


「クソッ。」


壁を叩く医師


そこへ少尉が入ってくる。


「彼を隔離するんだ・・・、死んだのか?」


少尉は布をかけられた兵士を見てそう呟く。


「先程、亡くなりましたよ、失血死です。」


「何かに感染してるかもしれない、死体を隔離するんだ。」


「キャー」


「どうした?」


悲鳴のする方を向くと、死んだはずの兵士が立ち上がり医療スタッフに襲いかかろうとしている。


「早く逃げろ、そいつは普通じゃない。」


ホルスターから拳銃を抜き構えながら少尉が医療スタッフに伝えるが遅かった。


医療スタッフは首に噛み付かれ絶命している。


銃声が数回響くがそれ以降聞こえる事はなかった。


「軍曹、今銃声がしなかったか?」


「誰か暴発させたんじゃないか?」


軍曹と同僚が冗談を言いながらジムの外に出る。


「お、救助活動はどうだった?」


「いや、変な船でな、食事が用意してあったんだが誰もいねえし、乗員は噛み付くはで大変だった。」


「何だ、幽霊船か?」


「そうかもしれないな、そういや銃声がしたようだが・・・。」


「今から見に行こうとしてたんだよ。」


「なぁ」


後ろを振り返るが同僚の姿が見えない。


「先に行ったみたいだな。」


軍曹とブラボーチームの隊員はゆっくりと艦内を進み処置室へと向かう。


「おい、血だらけだぞ・・・、引き摺った後もあるし。」


「おい、どうした?しっかりしろ先生。」


ブラボーの隊員は倒れている医師を揺すっている。


「ダメか、もう死んでる。」


「俺は艦長に報告してくる、十分気をつけろよ。」


「ああ、わかった。」


軍曹は急ぎ艦長室へと向かう。


艦長室へと辿り着くが、ドアが少し開いている。


軍曹はドアを足で少し押し部屋へと入る。


中には誰もいないが血痕が転々と残っている。


「艦長?」


呼びかけるが返事はない。


軍曹は艦長室を出ようとして誰かにぶつかった。


「すいません少尉」


軍曹は謝罪し、側を通り抜けようとしたが腕を掴まれる。


「少尉?痛いですよ離してもらえますか。」


少尉は軍曹の首筋に噛み付く。


「テメェ、ふざけるのもいい加減に・・・。」


背後から引き倒される軍曹。


彼が最後に見たのは生気を無くした目で見つめる複数の乗員達だった。


えーと、状況的に艦内はパンデミックでしょうね


空母はひとつの街と言われるほどの施設があるのですよ


知ってる人多いでしょうけど。


この空母どこへ向かうんでしょうね?



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