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絵描きの詩 異形のパレード

後半のホラーが苦手な方へ

今、引き戻れば怖くはありませんよ?

少女は描く

心に残るイラストを

ただただ

脳裏に浮かんだ風景を

己が思うままに

己の持つ力を

しかるべき場所で

しかるべき手法で

描き出し続ける


例えばそれは、西洋で行われる祭り

子供らがお化けの仮装をし

家から家へと訪ねる伝統行事


芸術家たちは創る

祭りを彩る仮装の衣を

仮装の魅力を引き出す演出の小道具を

祭りを題材としたイラストを

祭りをベースに物語を紡ぎ出す


これより語るは

ある絵描きの少女が描いた

月夜の幻想パレード



黒き古城から現れたるは

藍衣をまとうカボチャ男

白き衣に黒い目口の亡霊

カボチャ男の周囲に羽ばたくコウモリ

空を翔るはほうきに跨がりし老婆

パレードのように彼らは練り歩く

墓が群がる草原を

彼らの頭上は暗血色の空

輝くは不気味に煌めく月


男の視界に映る月は

その身を狼へと変えさせる

月夜に吠えたる人狼は

その獣脚にて丘からパレードへ向かい走狗する

彼らと共にパレードで練り歩くために


寂れた廃街

地にうごめくはリビングデッド

彼らもまたパレードへと

遅き歩みで向かう


人ならざる者たちで構成されし幻想パレード

それは血空の月夜に行われる異形者たちの祭り


アナタモパレードニ出テミマセンカ?

《終》

お読みくださりありがとうございました。



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