表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
14/20

15




「……で、なんでここに来た?」


「私の家知られてるんですよ」


「べっつに相手はストーカーでもねぇだろ。働かない奴にいられても邪魔だ」


「じゃあ働く」


「今日はシフトいっぱいだ。帰れ」



ユキはアルバイトの中では1番長い期間働いている。

店長のおれが言うのもなんだが、この小さい店でよくもまぁ飽きずに働くもんだと思う。

そいつが今日、酷い顔で息を切らして店に入ってきた。

他のバイトの女の子に声を掛けて休憩室に入った途端、ソファーを乗っとった。

こりゃ、重症らしい。

というか、馬鹿だろ。

こいつが来た直後にこの前の男がやってきた。

爽やかなイケメンだが、なんとなくコイツの好みじゃなさそうな男。

今もカウンターで女の子に詰め寄ってて、ぶっちゃけ迷惑だ。



「ユキ」


「なんですか」


「裏口から帰れ。これ、特別におれからの助言」



無言で立ち上がったユキのポケットで携帯が鳴っている。



「…はい。あぁ、海。あ、鞄?……うん。ゴメン、今から行く」



鞄も持たずに来たのか。

電話を切って立ち上がったユキに表情はない。

こっちとしても、あの男をこれ以上放置できない。

あ、これ一応店長としてね。



「んじゃ、私帰ります」


「おう」


「店長。……まだ大分先まで、お世話になります」


「さっさと就職決めちまえ」



苦笑して出ていくユキを見送って、あの男をどうするか考える。



「あーぁ……全く、面倒を持ち込むのは得意なんだからよ」




(淡く流れるミュージック)




うちの頼れる従業員の為に。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ