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特に変わりの無い毎日。

そんな中、私は店長に怒られた。



『アイツ、ホントにお前のこと好きみたいだな』


『そうみたいですね』


『ばっ、おまっ…わかってんの?』


『カムアウトされてますから』


『で、それでもその態度な。………ユキお前、失恋したんだろ?』


『………はい』


『アイツはダメ?』


『ダメっていうか……、そういうんじゃないですよ』


『お前さ、恋愛とかそういうの不器用なのは見てりゃわかるわ。自分が傷つくのを選ぶのも止めねえよ。でもな、それ以外の奴を傷つけんな。本人が望んでても、それを叶えんのは優しさじゃねーよ。……わかる?』



私にどうしろっていうの。

相変わらずハジメさんからの連絡は途絶えない。

当たり障りのない返事を返して済ませるのは、すでに癖だ。



「ねぇ、ナオ」


「なんだ?」


「最近、よくハジメさんからメール来るんだけどさ」


「ハジメはユキのこと好きだからな。嫌か?」


「嫌ではないよ。たださ、私もともとあんまりメールしないから」


「まぁ、気にすんなよっ」


「ん、ありがとう」



やっぱり似た者兄弟だ。

ナオのことは嫌いじゃないし、ハジメさんのことだって別に嫌いな訳じゃない。



「ユキ」


「あ!!赤石!!!」


「おう、ルフィ。…ユキ、ちょっと良いか?」


「はい、大丈夫です」



赤石さんに呼ばれて食堂の隅に座った。

あれから何度か赤石さんとも話をしたけれど、お互い案外普通だ。

あの日のことが話題になったのは最初だけで、体調はどうだとかそういう話をしたくらいだった。



「悪いな。突然呼んだりして」


「いえ、何かありましたか?」


「……それが、ハジメのことだ」


「ハジメさん、ですか」




(耳を塞いだラブソング)




心がみしりと音を立てた。



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