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自民党党大会で自衛官が国歌斉唱したことは法に抵触しないのか?

作者: 中将
掲載日:2026/04/14

◇初めて自民党党大会で自衛官が国歌斉唱をする



筆者:

 本日は当エッセイをご覧いただきありがとうございます。


 今回は26年4月12日に開かれた自民党大会で、陸上自衛隊中央音楽隊の3等陸曹が国歌を斉唱したことが自衛隊法61条の


「隊員は、政党又は政令で定める政治的目的のために、寄附金その他の利益を求め、若しくは受領し、又は何らの方法をもつてするを問わず、これらの行為に関与し、あるいは選挙権の行使を除くほか、政令で定める政治的行為をしてはならない。」


 というところの後半部分の「政治的行為をしてはならない」に抵触するのではないか? について個人的な意見を述べていこうと思います。挿絵(By みてみん)



質問者:

 今回初めて自衛隊の方が自民党党大会に出席して国歌斉唱したという事で、

 前例がないということで話題になっていますね……。


 鈴木幹事長や小泉防衛大臣は問題ないとしていますけど本当にそうなんでしょうか? 挿絵(By みてみん)



筆者:

 まず、前提知識として自衛隊を含む公務員が「政治的活動をしてはならない」とされている点について、よく分からない方向けに解説していこうと思います。


 公務員が政治活動を禁止されているのは「政治的中立性」が重視されているためです。


 どうして政治的中立性が重要視されているのかと言いますと、

 例えば自衛隊であれば瓦礫に敷かれている市民を政治的理由で救ったり救わなかったりする可能性があるということを意味するからです。


 そのために公務員の勤務時間やその延長線上にあるとみなされる行為であれば「政治的中立性」というのは「信頼の根拠」になるのです。挿絵(By みてみん)



質問者:

 確かに、どの党を支持しているかどうかで公務員の活動が変わるようでは問題ですからね……。

 日頃からそうならないようにしていくという事ですか……。挿絵(By みてみん)



筆者:

 一方で、個人としての政治的信条は公務員であっても保障されています。


 恐らくは自民党の幹部の方々はこの点を強調して「問題ない」とされているのだと思いますね。挿絵(By みてみん)



◇国歌斉唱をした3等陸曹は処罰される可能性も……




質問者:

 国歌斉唱することに関しては政治的行為では無いのでしょうか? 挿絵(By みてみん)



筆者:

 国歌斉唱のみでは政治的行為ではないと思います。


 しかし、党大会での国歌斉唱というのは意味が異なってくると思います。議論は分かれるとは思いますが「自衛隊そのものが自民党を支持している」そう捉えられてもやむを得ないことだと思います。


 そのために自民党の鈴木幹事長も「個人としてお願いした」と発言したのだと思います。挿絵(By みてみん)



質問者:

 そうなると、法律上は問題ないという事なんでしょうか? 挿絵(By みてみん)



筆者:

 争点としては「自衛官と認定されるか?」どうかだと思います。


 自衛官として認定されるのはやはり自衛隊の制服を着ているかどうかだと思います。


 私服で党大会に出席して国歌斉唱したのであれば「確実にシロ」と言えると思うのですが、

 自衛隊の制服を着ていることから「自衛官と認定される」ことはやむを得ないと思います。挿絵(By みてみん)



質問者:

 小泉防衛大臣はその指摘に対して、自衛官は制服の常時着用義務があるとおっしゃっていますがそれについてはどうなんでしょうか? 挿絵(By みてみん)



筆者:

 自衛官服装規則第6条には、


『自衛官は、この訓令の定めるところに従い、常時制服等を着用しなければならない。』


 とあります。


 一方で6条には、


『次の各号に掲げる場合には、制服等を着用しないことができる。』


 と続いており、その着用しなくて良い場面として3号には、


『営舎外又は船舶外に居住する自衛官が、勤務することなく、自衛隊の施設に出入する場合及 び自衛隊の施設外にある場合』


 というのがあり、勤務外であれば制服を着用する義務は無いです。


 そのために小泉防衛大臣の答弁というのはこの規則の全貌を理解していない発言と思われます。挿絵(By みてみん)



質問者:

 確かに小泉さんの発言をそのまま受け取るのなら、現役自衛官ならあらゆる場面で制服を着なければいけなくなり、逆に違反者続出している事になりますよね……。挿絵(By みてみん)



筆者:

 今回のことを無理やり「アクロバット弁護」するためのとんだ詭弁であると言えます。政治家の中では突出したイケメンであることから騙されてしまう方もいらっしゃるかもしれませんが、規則そのものを見ると――という感じですね。挿絵(By みてみん)



質問者:

 そうなると誰かが処罰されるという事なんでしょうか? 挿絵(By みてみん)



筆者:

 自民党の鈴木幹事長の「個人としてお願いした」というのが本当であるとするのなら、 

 自衛隊の制服で来た3等陸曹又は許可した幹部が処罰される可能性があります。


 僕個人の感覚としては3等陸曹という低い地位の身分の者に対してわざわざ要請したとは考えいにくいので違和感があります(間に党大会を企画した会社が入っているみたいですけど)。


 そのために、自衛隊の幹部に話しをつけてその中で歌が上手な今回の3等陸曹が選ばれた可能性が高いと思うのです。挿絵(By みてみん)



質問者:

 思ったよりも大きい問題である可能性もあるんですね……。挿絵(By みてみん)



筆者:

 自衛隊法119条によると61条違反は「3年以下の懲役又は禁錮」とあります。


論点を整理しますと、

 

・党大会の国歌斉唱は「自民党支持」となるのか? ⇒ グレー(ここで弾かれる可能性が最も高い)


・自衛官の制服を着ていることは「公務」と認定されるのか? ⇒ される(クロ)


・「常時着用義務」は私的行為まで該当するのか? ⇒ されない(小泉大臣の擁護失敗)。逆に私服だったらシロだった可能性は高い。


 とこんな感じですね。


 ただ、自民党が一番上をもってして政治的権力で「不問」にしてしまえば、警察も自民党寄りであることから何もなく終わる可能性も十分にあります。


 自衛隊内の処分でも「上のいう事をに従った」のであれば「何もお咎めなし」となる可能性も十分にあります。挿絵(By みてみん)



質問者:

 恐ろしいことに権力者に従っていれば不問になるんですね……。挿絵(By みてみん)



筆者:

 まぁ、「裏金問題」だって結局のところ政治家は逮捕されず、追徴課税もされていないようなので権力側が圧倒的に有利ですよ。


 今回の一件は私服で来て党大会に出席して国歌斉唱していれば全く問題なかった可能性が高いです。


 前例も無いことだったので非常に安易な決断で自由にさせてしまったことが無用な争点を生んでしまったと言えるでしょう。


 結論から言うと、ただ単に「脇が甘かった」だけだと思うのですが、「問題なし」と言い切る姿勢にゴリ押しであらゆることを乗り切ろうとする事が見え透いている――このことが本件で一番問題を感じますね。挿絵(By みてみん)



質問者:

 確かに問題がある可能性の方が高そうなグレーの案件なのに「問題なし」と断言して良いのかな? とは思いますよね……。挿絵(By みてみん)



筆者:

 社会的地位が非常に高い方が断言していると、あまり全体像を把握していない方からすると「大丈夫そうだ」と思い込んでしまうという心理学的効果があります。


 恐らくはそういった側面も狙っているのかなと思いますね。


 僕の予測では世界情勢や国会の提出された法律などもっとスケールが大きいことで有耶無耶にされていくのかなとは思うんですけど、

 逐一SNSでも良いので権力側を監視していく姿勢というのは良いことだと思いますよ。


 自民党側も「気を引き締めなくちゃな」って思う可能性が上がっていきますからね。


 今後もこのようなSNSで話題になっている政治的なことについて個人的な意見を述べていこうと思いますのでどうぞご覧ください。挿絵(By みてみん)

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― 新着の感想 ―
 おじゃまします! また来ました!  なんかこれはもう。わざとやってるんじゃないかと。  最終的に法的にどうかはグレーだとしても、こんなことしたら叩かれることぐらい自民党なら分かるはず。  隠したい…
音大声楽科出身とはいえ 下士官教育受けてるよね というか自衛隊の士官 下士官教育大丈夫ですか 中国大使館浸入かたずいたっけ?  最近新書でその人らしい文ありましたが戦前文化のタブーがなくなってきてんで…
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