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イルミネーション
日が沈んでもこの町は騒がしい
駅前に新たに作られたイルミネーション
新しい光を探したいけれど
古い光をまだ欲しがっている僕は
いま蛾のように光に誘われていく
光よりも速いスピードで進む
「今」をただ楽しもうとしている
皆を見つけて僕は一人じゃない事を知る
闇をかき消すように存在せずに
闇と共存して調和しあって彼らを灯してくれる
僕もその光にそっと手を照らしてみる
心に小さなランタンが灯ったように暖かくなった。
朝になった町はいつも通り騒がしい
光を失ったイルミネーションに目も暮れず
駅前には通勤・通学者が眠そうな顔で俯いてる
それでも人々は新しい光を
見つけようとして果敢に飛び込む
きっと昨日の光よりもっと輝く明日を見つめている
窓の外を見ると町のスライドショー
闇をかき消す事は出来なくとも
闇と共存して生きていく事は出来る
僕は心の光にそっと触れてみる
忘れかけていた懐かしい感覚が蘇っていく。




