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別れ

千代と清十郎の別れの場面です。

殿様に求婚された夜、私は清十郎に会いに行って今日起きたことを話した。清十郎なら何か助言をくれる。そう信じて…


「殿様に見初められたのか、良かったじゃねぇか!これで毎日贅沢三昧出きるぞ!」


何を言ってるの…?私が聞きたかったのはそう言うことじゃないの!


「嫌よ!例え贅沢三昧出来ると言われても私はあの殿様と結婚したくない!私は…私は…」


いっそのこともう言ってしまおう、私が清十郎をどう思っているのか。口を開き話そうとした瞬間…


「そんな我が儘言うなよ。殿様と結婚すれば千代は贅沢三昧出来るし、俺だって千代のお守りから解放される。」


何をそんな冷たい声で言ってるの…?私から解放される?


「清十郎…清十郎は私の事をどう思っていたの…?」


信じたくなかった。あの優しい清十郎があんなことを言うなんて、でも…清十郎から返ってきた言葉は私を絶望のどん底に落とした。


「何って…俺とは違う裕福な呉服屋の娘だろ?あ~あ。優しくしていれば貧乏人の俺も少しは恩恵に預かれると思ったのにな。」


もう…何も聞きたくなくて私は涙を流しながら走り去った、優しいと思ってたのは全部嘘なんだ!清十郎は私の家目的で優しく接していたんだ!だから私は気付かなかった。清十郎の悲しそうな声に。


「ごめんな…千代…俺じゃお前を幸せに出来ない…どうか殿様の所で幸せになってくれ…さようなら、初恋の女の子」


走り去っていく千代の後ろ姿を見つめながら涙を流していた清十郎の背後に咲いていたチメグサの花は散っていた。

次で最終話です。

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