初恋の男の子
千代と清十郎が初めて話すシーンです。
あの騒動の時、清十郎という男の子は町長の息子を一発殴ったせいで、清十郎と清十郎の両親は町長に怒られたみたい…私のせいなのに…私を庇ったせいで…
次の日私は謝罪とお礼を言うためにチメグサの花束を持って清十郎の家に行った。
「ごめんなさい!私を庇ったせいで町長に怒られたと聞きました!許してくれなくてもいいです…ですが、これだけは言わせてください…庇ってくれてありがとうございました!」
頭を下げて謝罪とお礼を言った後にチメグサの花束を差し出したけど…何の反応もないな…やっぱり許してくれないし、気持ち悪いって言われるのかな…
そう考えていると手の中にあったチメグサの花束が無くなっていて驚いて顔を上げると清十郎がチメグサの花束を大切そうに抱き締めながら笑ってた。
「お前が謝ることないよ。悪いのはあの町長の息子だ。綺麗な花ありがとうな!大体あっちが先に石を投げようとしてきたのに何で俺が怒られるんだよ。」
清十郎はチメグサの花束を抱えながら町長の息子に対して文句を言ってたけど、清十郎のお父さんが清十郎の頭を殴った。凄い音がしたから痛そう…
「清十郎!お前の言いたいこともわかるが、人を殴るのは駄目なことだと言った筈だろ!」
清十郎、頭に手を当ててしゃがみこんでる…やっぱり痛かったのかな…?
「痛いな…別に俺は悪くねぇし!それよりさお前の瞳綺麗だよな!海の色みたいでさ!名前は何て言うんだ?」
綺麗?今、私の瞳を綺麗と言ってくれたの…?お父さんやお母さん以外気持ち悪いと言ってたのに…?
「あっ!おい!俺なんか悪いこと言ったのか!?ごめんな!泣かないでくれよ…」
気づけば私は泣いてたみたい、その時初めて知ったの。涙は嬉しい時にも出るんだって…それに私の心配をしているんだろうけど、私の周りをくるくると回る清十郎を見て思わず笑えてきちゃった。
「違うよ。ただ嬉しかったの。私は千代。よろしくね!」
雲一つない青空、どうやら私は私を助けてくれた正義の味方に恋をしたみたい。これからいっぱい遊んだり、話せたりしたらいいな。
チメグサの花言葉の一つ目、親切




