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29 【秘密は密の味】
前回は秘密の王女でしたね。
で、今回は秘密、と。
誰でも秘密はもっています。
でも、それは独りで抱え込むもので、あまり密の味とも言えません。
ですが、これがその秘密を知るものが複数となったとき、仄暗くも甘美な魔力を放ちはじめます。
そしてその一番の恩恵に与れるのは傍観者(読者)なんですよね。
・なんでそこで気づかないんだよ!
・アンタ今一言多くいってたらバレてたよ!
・そんな不用意に冗談のネタで秘密を口走るなよ!
・この秘密、ここでバレちゃったらどうなるんだろう?
あれやこれやと思い浮かべたり、それを肴にコミュニティができたりするでしょうね。
とはいえ、その秘密がちっぽけでもいけない。
一つバレれば世界を大きくかき回すようなリスキーな秘密ほどいいかもしれない。
う~ん。魅惑の輝きを放てる秘密。
どう醸し出すかなぁ~