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されど服  作者: 高見香里奈
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 有紗ちゃんに紹介してもらった美容院は、私が今まで行ったどの美容院よりもお洒落な雰囲気で、店員さんは皆、流行の服に身を包んでいる。

 普段だったら私は場違いな気がして萎縮してしまいそうだったが、今日はMarrisaで買ったワンピースを着ていたので不思議とそんな気持ちになることは無かった。

 このワンピースは、着るお守りみたいな役割をしてくれているのかもしれない。

「お待たせしました、担当の安倍です」

 安倍さんだ。今大人気の有名美容師として雑誌やテレビでよく目にしていた。

「有紗ちゃんの紹介ですよね。今日はどんな感じにしましょう?」

 安倍さんは気さくな雰囲気で丁寧にカウンセリングをしてくれた。

「髪の毛は明るすぎない方が良いと思うんだよね。毛量は今重めだから、ちょっと軽くしても大丈夫?」

「はい」

 三ヶ月ぶりで伸び放題だった私の髪の毛が安倍さんのカットで軽くなっていくのを感じる。

 雑誌を読んでいると安倍さんが私に声をかけた。

「今日さ、テレビ局の子が来てて、取材に協力してほしいみたいなんだけど」

「取材?」

 話を聞くと、美容院で見つけたお洒落な美女という企画があり、それに出て欲しいということだった。

 私がお洒落? それに美女でもなんでもない……。恐れ多い。断ろうか……。

 安倍さんの背後から爽やかな印象のイケメンの男性が私に向かって会釈した。

「TTT社の野沢と言います。是非取材に協力していただけませんでしょうか」

「はい」

 私はその男性を見てすぐに了承の返事をしてしまっていた。

 野沢さん、私のどタイプである。かっこいい。

 カラーとカットを終え、安倍さんに髪をコテで巻いてもらった。

 髪の毛に動きがでて、自分じゃないみたい。

「後ろもこんな感じでナチュラルに巻いてます」

 髪の毛はつやつやと光っていて、巻いてもらったおかげ顔まわりはふわふわと柔らかい雰囲気になっている。明らかに自分の美意識というものが向上している。

 今着ているワンピースに合わせて巻いてくれたんだろうか。ヘアスタイルと服がとてもマッチしている。


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