表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
されど服  作者: 高見香里奈
63/78

63

「ありがとうございましたー! また是非いらしてください」

 満面の笑みで有紗ちゃんは私にMarrisaとプリントされた袋を私に手渡した。

 家に帰り、Marrisaの袋を開けた。

 なんだか家に天使か妖精が舞い込んできたような、そんなハッピーを予感させる。

 綺麗に畳まれたワンピースとスカート、Tシャツをハンガーにかけて眺めた。

 なぜだろう。服をかけているだけなのに、未来の新しい自分がやってきたような気分になる、不思議。


「えっ、それほんと?」

「うん、恭子にも一応知らせといた方が言いかなって」

 雄一との共通の友人ユリからの電話で私は驚愕した。私と別れる三ヶ月間前に雄一は別の女の子と付き合っていたらしい。あの歯ブラシの女だろう。私とその女の両方と付き合っていたのだ。

 ただの一夜の浮気ではなかったのである。

 私たちが積み重ねた三年間は一体なんだったのだろう。別れる前の三ヶ月間も雄一は好きだよ、といつものように言って私を抱きしめていた。他に女の子と付き合っていて、平気であんなことを言う雄一の神経が信じられないし、毎回雄一の言い訳にいいくるまれていた自分を恥じる。

 今回本当に別れの決断をして正解だったと思う。

 裏切られた事実に私の自尊心が傷つけられる。

 でも、もう落ち込んでばかりいられない。

 私は部屋にかけたMarrisaのワンピースを見た。

 私は変わるんだから。

 明日は有紗ちゃんに教えてもらった美容院に行く予定だ。もちろん有紗ちゃんと同じ担当の人を指名する。新しい美容院に行くのは高校生以来でどきどきする。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ