表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
されど服  作者: 高見香里奈
60/78

60

 家に着くと電話が鳴った。携帯を取り出し画面を見た。

 雄一と表示されている。これで本当に終わりにしよう。

「もしもし」

「恭子? あ、俺。この前は誤解で……」

「はっ?」

「そういえば妹が来てたんだよ」

「はぁ?」

 この言い訳、何回目でしょう。

 前にもリボンのヘアゴムが雄一の部屋に落ちていて、妹が来たって言ってたっけ。

 その前もマスカラが置いてあって……。

 浮気を疑われたら同じパターン。妹が来てたって。今ならわかる。全部嘘だったということが。

 私は雄一と一緒になりたい一心で現実から目を背けていたのかも。

「もういいよ。嘘ばっかり。別れよう。さようなら」

 電話を切った。

 あっけない。

 まだ嘘をつき続けている雄一への怒りと共に雄一の人間性の薄っぺらさを感じ、悲しくなる。

 謝罪の電話かと思いきや、私はあんなクソ男と三年も過ごし、将来を考えていたんだ。

 途端に雄一が軽薄で中身の無いしょうもない男に思えてきた。

 いつからあんな風になったんだろう。

 そう思うと涙がでてきた。付き合い始めの頃はかっこよくて優しくておもしろくてそんな雄一が大好きだった。

 でも……。私は冷静に雄一を見ていなかったかもしれない。将来にあせっていた。浮気の度に嘘をつき続ける雄一を見て見ぬふりをしていた。

 私は変わろう。もう、雄一に依存はしない。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ