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されど服  作者: 高見香里奈
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 数日後、DMを葉書で送った顧客様が来てくれた。

「おねえさーん。葉書見て来ちゃった」

 そんなお客様がちらほら来店してくれ、自分が勧めたものを何着か購入してくれた。葉書を書いて良かった。お客様とのつながりを実感する。夕方になると初めて顧客様となった、以前トレンチコートを購入してくれた親子が来店した。とても楽しみにしていたと言われて嬉しかった。今回は娘だけではなく、母親自身もブラウスを購入してくれた。

 セール最終日となり、初日から十日が過ぎた。セール後半に進むにつれ、客足も減ってきた。セール期間の予算は順調に達成されていたが、昨日の大雨の影響で来客がかなり少なくなり、それに伴い売上もガクッと落ちて日別予算を落としていた。今日は来客数も昨日に比べて増えてはいるがセールの勢いは落ちていた。最終日出勤者は私と店長、吉野さん、日高さんだ。昨日落とした予算が、三十万だったので、今日はその三十万をプラスで売らなければならない。夕方の現在、日高さんは早番で退勤済み。店長や吉野さんの顧客様がセットでご購入してくださり、なんとか予算達成に近づいた。

 夕方の閉店時間の八時まで、後二時間。現時点で予算まで残り十万。Marrisaの商品単価は大体一万円前後だ。二時間で一人一万としたら十人。一人二万にすると五人。基本的にMarrisaは年齢層を十代から二十代前半を想定したブランドのため、客単価は低い。しかしここは百貨店。他店舗よりも、年齢層が高めのお客様がセットで購入くださることが多い。日別予算まで後十万。閉店時間まで二時間。なんとかセール期間の予算を達成したい。ミーティング時にMarrisaの皆で立てた目標が、自分自身の目標となっていた。店頭分の紙袋が無くなっていたので、ストックルームに取りに行く。紙袋を持って店に戻ると、店内には計三人の客がいた。一人の客はスカートを探していたのだろう。三枚のスカートを持ってフィッテイングルームに向かっている。もう一人の客は店内を物色中。残り一人は吉野さんと楽しそうに会話をしている。どうやら吉野さんの顧客様のようだ。店長はスカートを持ったフィッテイングルームにはいった客の対応をしている。店内を物色中のお客様。セールだから何か買いたいのか、買う物は何かないか探している様子に見える。ロングヘアの二十代後半の女性。服装は半袖コットンレースチュニックにデニムを履いている。脚が長くデニムが良くお似合いだ。その女性と目があった。女性はプリントTシャツを手にしている。


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