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食べやすいから食べ終わる

作者: 小波


 一口大に切り分けてフォークと短いピンク色のプラスチック製の様な箸を用意してこたつ台に並べる。

小さな肉付きの良い左手が箸を太鼓のばちの持ち方で掴み醤油の色の鳥もも肉を刺すと炙ったもも肉はつるりと滑って叫び声がする。

フォークでもいいよ‥

本日風邪で箸の使い方を教える気力が無い。

また叫び声。

どうしてもおぼつかない箸で食べると言う。

何度か肉に向かってぐさぐさやっていると成功して刺さったので(既に箸の使い方では無いが)むっしゃむっしゃと喜んで食べている。


よく肉を食う3歳だ。姉上の食欲を超えてくる幼稚園児を見る度に中川家みたいになるぞと姉を煽ってみる。


そこでYouTubeで八尺様だのパパばかり喋る家族系YouTubeだの私から見たら偏ったものばかり見てるふたりに漫才師の中川家の説明をする。説明しながら随分と見てないので車掌ネタが思い出される。子供が喜ぶYouTubeに食傷気味で普通の芸能人の顔に飢えていた。一目見ただけで感動する。昔の知り合いくらいの気持ちになった。


流行っていても耳に馴染まない曲がある。気にはなるのに途中でやめる。それで何年かして映画に使われていて歌詞をよく聞くとすごいいいなとなったりする。

内容が気になる本を新書で購入して読み進めないこともある。あらすじに惹かれたのだけど語り口がどうにも入ってこない。この人は頭が良すぎると結論してぱたんと閉じると読める日が来るかもと押入れに積読される。読んで無いのに積読とは少し疑問。

そしてなかなか噛み砕けなかったけど必死に鶏肉を刺す様に食らいついていたら綺麗に刺さって食べ終えた本は上下巻ものでなかなかの量だったけど徹夜して読んだ。美味しいものは美味しいうちに。作者はどう書いたかわからないけど結果的に食べやすかったと言える。この本の主人公は私の実名と同名で少しだけ病んでいたのでそこもいけたポイントだった。


毎日、相手にとって食べやすいものを提供する母親です。

成長度合いに対して大きさ、硬さ柔らかさ、少しだけ挑戦できる程度にステップアップしていきます。噛む力がつく様に。同じものばかり食べない様に。新しい味に挑戦しながら。そして疲れたら、ああ、やっぱりのりごはんとケチャップ味が残さないかあと楽もします。相手の好みも自分の楽のために把握しております。好きならあげたいしね。




作品のことを子供と表現する人もいれば排泄という人もいる。(‥‥コアラのことを考えれば全ては愛ある循環です)

そして私にとっては食事という栄養に似ています。子供を食べる訳にはいかないけど人間の子供も栄養たっぷりで食べたいくらい。


飢えがあって満ちるがある。飢えがはっきりするから満ちることを実感するこの感じが好きです。

活字に対してそう思っています。

隙があれば頂き物のさつまいもをくるんである古新聞さえ読みたい。読み物に飢えたらdデータから活字のニュースを探します。その頃目が悪くてスマホだと読みにくかった。

とにかく読みたい読みたい読みたい。



食欲と同じで気が済まないのです。

脳みその仕組みなのか取り扱い説明書だけは解読出来ないです。(ここまで書いてみて取説は味がしないのかも知れません)



よろしくお願いします。

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