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3  レインドロップ先生とのやり取り

いつも読んでくださってありがとうございます。

ストックすると宣言しておきながら、明日明後日の分位しか、ストック出来ませんでした。

投稿時間直前に誤字を発見したので少し遅くなってしまいました。

私はレインドロップ先生へ返事を書きました。

「私はアンジャリンのオリーさんのお店にも行きました。確かに私が色々と街を発展させました、でもハッキングなんてしていません。1年前ファイースト国の魔導士さん達が、アイドルの田辺玲子さんを聖女として召喚した時のエネルギーが残っていて半年後に西田健太さん、1年後に私が召喚されてしまったんです。でもその後にランスの神官さんがエネルギーを解除してくれたので、もう誰かがあちらの世界に連れていかれる事はありません。」


支離滅裂しりめつれつって思われそうだけどこれで通じるかなぁ?

通じなかったら私の小説を読んでもらうしかないかなぁ?


レインドロップ先生にメッセージを送ったらお腹が空いてきました。

もうすぐお昼です。


昨日買ったお惣菜と温めるだけのご飯をレンジで温めてインスタントのお味噌汁をテーブルに並べました。

「いただきます」と言った瞬間


メッセージが返ってきました。

「あなたは妄想癖が凄い人なのか、それとも違うなにかなのか私には良く分かりません、ファイースト国とは何でしょうか? どこかの国の名前でしょうか? 私の小説にそんな設定はありません。田辺玲子さんの失踪の話はワイドショーにでも出してみたらいかがでしょうか、とにかく私の小説を元に戻してください、戻さないと通報します」


と書いてあります。

 まぁ普通信じられないよね、そう私も思うけれど実際私は体験してしまってるからなぁ、ファイースト国の魔導士さんにコンタクトを取って、向こうの国に召喚して貰う方が早いかも知れないな

と思いましたが、もし通報されたりして私の小説を削除されてしまったら、あの世界に戻れなくなってしまう。


そう思ったら、急に恐ろしさが襲ってきました。レインドロップ先生にはちゃんと、理解して貰わないといけないと思いました。


けれど考え込んだり頭に血が上るとろくな事が無いから、しっかりと食べて落ち着きましょう。

深呼吸をして、しっかりと落ち着きを取り戻した私は食事を終えてちゃんと片付けてから、レインドロップ先生に返事を書き始めました。


「拝啓 レインドロップ先生・・・

私がランスに居た事は、HTTP://○○○○.☆☆***ここを読んで貰えば分かると思います」と向こうに着いたころからが分かる小説のアドレスを書いて送りました。

 私が自分の事なのに全ページを読むのにもかなりの時間が掛かったので、先生も読むのには半日は掛かるだろうと予想よそうしました、どんなに早くてもレインドロップ先生からの返事は夜までは来ないでしょう。


 そうだ、それまでにお母さんたちに会って来よう、いつ向こうの世界に戻るのか分からないのです。とにかく思い立ったら吉日。ろくにメイクもしないでパパっと着替えると、久々の愛車に乗って大好きだったケーキ屋さんに寄って、大好きなモンブランとショートケーキとエクレアを買うと実家に向かいました。

車庫に車を止めて、実家のチャイムを鳴らすと、お母さんがあっけにとられたような顔をしている。

「あの・・・どちら様でしょうか」

お母さんが変な事を言うので私は驚いて、答えた。

「え・・・おかあさん、香里かおりだよ娘の顔忘れたの?」


「あんた、ウィッグ付けて、こってこてに盛ってんじゃないわよ、そんな美人に化けてたら娘だなんて思わないわ」


いきなりお母さんに美人だとか言われてしまったわ。


っていうか今日は口紅だけで後はすっぴんなんだけど

それから、私にとってはとても懐かしいお母さんの顔を見て思った。

「ああ、ウィリアムと子供たちを連れて来たかった。」

楽しい母子の時間を過ごしていると、夕方になってお父さんも帰って来たので夕食も食べてから帰る事にしました。


お父さんが、そわそわした様子で、「香里、突然平日に家に帰って来て、そのなんていうかな、凄く綺麗になって、健太君とは別れたのか? 会社で好きな人でも出来たのか?」と聞いてきました。

「え? 健太は、うん、別れた。好きな人はいるよ」

本当はウィリアムもえみりも丈二も連れて来たいけれど、連れて来られないのがなんだか悔しい。

「そうか、いつ一緒になるんだ?」

お父さんが詰め寄ってきます。

「え、うんと、いつかは、今会えなくて、会う方法を模索してるって言うか、日本の人じゃないの・・・」 私が口ごもっていると

スマホにメッセージが入りました。


「あっちょっと待ってて」

私は何か言いたそうな両親を制してスマホのメッセージを確認すると案の定レインドロップ先生からでした。


「あなたの小説を読みました、舞台は同じみたいだけど私の小説の二次創作と言えない気がします、登場人物はオリーだけしか被って無いし一行だけだから文句言うつもりはないけど、あなたの望みに対して私がどうすれば良いのですか?」


うん、一度先生に会って、何か力になってもらえないか聞いてみた方が良いだろう、先生はライトノベルの大先輩なわけだし、あれだけ沢山の作品を書いている作家さんなだけに知識も豊富なんだから。


「お父さんもお母さんも、いつまでも元気でね。私も頑張って幸せになるからね」

なんか自然に口から言葉が出てしまったら、お父さんもお母さんも涙ぐんでしまった。

まだあっちの世界に戻れるのかも不明だけど、でも戻らないとだからね。


「また連絡するね、今日はもう遅いから家に戻るよ。」

急に帰ろうとする私をみて、何かを感じたようで、両親に散々泊って行きなさいと言われながら、実家を後にして車で家に向かうのでした。

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この小説に登場する侍女アイシャの物語を掲載しています。 バールトン侯爵家は今日も楽しく暮らしています。
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