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アイシャさんの内心は・・・

昨日は、二話投稿してみましたので、まだの方は先にお読みください。

明日の朝食後に、工場の打ち合わせになる事を伝えられて、マルコムさんは部屋を出て行かれました。


入れ替わりに、アイシャさんが入っていらっしゃいまして

「これから皆様を浴場へご案内したいと思います、着替えも用意しておりますので、貴重品だけお持ちになってお越しいただけますでしょうか?」


う~ん まるで旅館だわぁ、私は感動しているけど、それよりも二人の事が気になります。


アイシャさんの顔を見るとちょっと赤い気がする。

レオナルド先生もなんか赤くなってるし良い雰囲気ですね。


さて、どうやって二人を応援するかなぁ

レオナルド先生は、アイシャさんを見つめているだけで、なんにも言わないしなぁ


「あの、アイシャさんは恋人とかいらっしゃるのですか?」と私が探りを入れてみる。


アイシャさんは、びくっとしたのですが、目を泳がせていて

「い・・・いえ、あのそのような方はおりません」

いつものきりっとした雰囲気がまるで感じられないアイシャさんです。


レオナルド先生が、膝をついてアイシャさんに言いました。

「こんな時に恐縮ですが、私をアイシャ様のお相手に立候補させて頂けませんでしょうか」


見事に・・・すべりました。

アイシャさんは、困ったような顔をして

「すみません、仕事中ですので・・・ それでは皆様を浴場へご案内させて頂きます」


レオナルド先生はショボーンとした顔で、私とウィリアムは、どういう顔をしたら良いのか分からないまま

アイシャさんについて行きました。


王宮内の構造は複雑で、案内無しで歩き回るのは、まだまだ先の事になりそうです。

数分歩いて湯殿の前に到着して、湯守の方が私達に着替えの寝間着を選んでくれました。

浴衣とはちょっと違うけど、なんとなく浴衣っぽいです


私は可愛い花柄の物を選び


ウィリアムは、えんじ色に縦縞の柄の物

レオナルド先生は、どれにしようか迷っている様子。

レオナルド先生がちらっとアイシャさんの方を見るとアイシャさんが、カーキ色のものを指さしました。

レオナルド先生はその服を手に取り、自分の身体にあてがってみました。


アイシャさんが小さく頷きました。

袖は通していませんがサイズもぴったりのようです。


あれ、アイシャさん通常モードなのかな? それとも意識してるのかな? ちょっと分かりにくいなぁ

日本にいる時、もっとみんなと関わってコイバナとか参加してたら分かりやすかったのかも。


さて、みんなの服が決まった所で、男女に分かれて脱衣所へ向かいます。

女湯の脱衣所にもメイドさんがいらっしゃって、私の来ていたドレスを脱がせてくださいました。

割と簡単なドレスとはいえ、今日は王様とお会いするために随分めかし込んでいましたから、一人で脱ぐよりずっと安心です。


お風呂場に入ると、自動洗浄マシーンと化した皆さんが私の髪の毛一本一本からつま先まで、丹念に洗ってくださいました。

首筋とか、二の腕とか、ふくらはぎとか洗いながらマッサージをしてくださるので

気持ち良くて、身体を洗われているのにもかかわらず、ついウトウトと眠ってしまってました。

たぶん・・・口を開けて寝ていたから、涎垂れちゃってないかなぁと心配ですが、寝てたので分かりません。


お湯は、温泉ではありませんでしたが足をのばしても届かない位の広いお風呂で、お湯が冷めない様に時々新しいお湯が足されます。

薬草が入れられたお風呂は、いい香りがしてお湯に入っている間もついウトウトしてしまっていました。


私がお湯に浸かっている間ずっとお湯を沸かして、足してるんだと思ったら急に悪く感じちゃって

「気持ち良かったです、そろそろ湯から上がりたいと思います」

と言いました。


先ほど選んだ浴衣のような寝間着を着せてもらって、外に出るとアイシャさんとレオナルドが、仲良く小声で話をしていました。

ウィリアムは私が出てくるタイミングを見計らっていた様で、直ぐに出てきました。


アイシャさんが「それでは皆様を寝室までご案内させて頂きます」

と言って、寝室まで案内してくださいました。

男性は3階のお部屋に、私は更に長い廊下を通って別館へ移動して行きます、途中から警備の兵士の服装が変わりました。

どこをどう通ったのか分からないですが、30畳はありそうな豪華なお部屋に到着しました。

侯爵邸の寝室だって20畳くらいあって広かったのですが、王宮はそれ以上ですね。


「ここはカオリさま専用のお部屋になります、王様・王妃様と同じ建物になります」


天蓋付のベッドは3人で寝転がっても十分、水差しなども用意されていて

もう、後は寝るだけと言った状態です。


明日からウィリアムと一緒に寝られると良いなぁ・・・

そんな事を思い「あの、ウィリアムは・・・」

「先ほど、お二人で話をしたいと伺っておりましたので、本日はウィリアム様はゲスト用の寝室にご案内させて頂きましたが、もしご一緒のお部屋がよろしければウィリアム様もこちらへご案内いたしましょうか?」


あの二人は何を話しあってるんでしょうねぇ・・・

気にはなりますが、聖女の力も使って疲れたようなので、今夜はもう眠る事にしました。

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この小説に登場する侍女アイシャの物語を掲載しています。 バールトン侯爵家は今日も楽しく暮らしています。
https://ncode.syosetu.com/n7281hz
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