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第一話

人生で必ず成功する方法はなんなのだろうか。

俺、シグルドがそれを考えだしたのは両親が死んで俺1人になった4歳の時だった。

4歳なりに考えて、考えて、考えて...


出てきた結論は

「誰にも負けないくらい一つを極める」

ことだった。何か一つでも最強であれば、

何かしら自分のことを必要としてくれるところがあって生きていけるはずだ。


しかし何で1番を取ろうか。

攻撃魔法も賢者達には敵うはずもなく、

剣の道も騎士団のレベルは一生かけても追いつくかどうか。それならば、誰も目をつけないような人気のない魔法ならどうだろうか。


そうだ。物や人の身体能力などを強化する

強化魔法を極めよう。この魔法成長することが難しいから、魔法を扱う者なら誰もが


「これを練習するくらいなら攻撃魔法や回復魔法を練習した方が自分のためになる」


と判断するものなのである。

4歳のその時から俺は本気で強化魔法の練習に励んだ。とにかくがむしゃらに練習を続けてレベルを上げた。

これを極めたらどこまで上り詰めることが出来るのか気になって仕方がなかった。


それから10年の時が経った。


俺はある出来事をきっかけに、

国直属のギルド「バタフライエフェクト」

から声がかかった。国直属のギルドというのは

魔族討伐のために様々なギルドが存在する中、

国が認めた腕のある魔術士や剣士が集まる

国に二つしかないギルドのことだ。


通常、このようなギルドには国の最高教育機関などを卒業する19歳以上の者しか入ることはないのだが、自分自身でもわかる異常な強化魔法の力によって14歳で声がかかった。


自分の知る限り最強の一角であるギルドに

所属できるくらい強化魔法を極めることが出来たということを実感しここまで登り詰めたと

喜んでいた。しかし、学のないエリートなど存在しないため


・16歳になったら魔法学校へ入学させてもらうこと


を条件にバタフライエフェクトの最年少メンバーとなった。


それから2年間、俺はプロとして自分でいうのもアレだが活躍した。


今この戦場では第20位の魔族と戦っていて、

目の前では剣士で俺を可愛がってくれている

セイン先輩が立っている。


「シグルド!俺に出来る限りのバフを!」

大声で俺に指示を出す。


「言われなくてもわかってますよ!」

俺は即座に攻撃力の強化魔法をかける。


セイン先輩は魔族に飛びかかり頭から一刀両断

見事に討伐成功だ。


「シグルド、お前、何倍のバフをかけた...?」


討伐祝いで焚き火を囲って2人でご飯を食べてる中、セイン先輩は怪訝そうな顔で話しかけてくる。


「80倍ですね。こんな無茶苦茶な強化で

命に影響がない人はセイン先輩だけですよ」


「80倍!?お前、強化魔法は2倍でも国で重宝されると言われてるんだぞ!?」


「だから最年少にして最強って言われてるんでしょう?. . .それにしても、今日でしばらくお別れですねセイン先輩。」


そう、明日はこの国で1番の教育機関である

レイス学園の入学試験日だ。


「なぁに。少し寂しくなるが3年間なんて

あっという間だ。また最強コンビ組もうな」


「もちろんです!今までありがとうございました。」


「こちらこそだ。お前の規格外の能力には

毎回毎回助けられた。まあ、俺ももう少し自立できるようにのんびり修行を積むからよ、

. . . .体には気をつけろよ、シグルド」


「はい。そちらこそ」


「それにしてもシグルド、お前あの学校で

本当にやっていけるのか?お前は強化魔法以外の魔法はからっきし使えないポンコツなんだから」


あ、強化魔法以外使えないの忘れてたああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!

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