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事情を聞いて…

「決して、良い話では無いですよね…」


カインはぎこちなく、笑いながら

言いました。


私は、カインに何って言って

良いのか分かりませんでした。


私自身、カインと同じ、又は

似たような経験などした事が

無いですから。


下手に同情などしたら

カインに失礼ですよね。


とりあえず、目を覚ました彼には…


「お腹空いていませんか?

いつでも食べれるように

胃に優しい物を作ったのですが。」


「えっ…いただきます。」


いきなり、話が変わって

カインは一瞬、驚いていましたが

お腹が空いていたのでしょう。


直ぐに返事をされました。


「では、こちらにお持ちしますね。」


「すみません、ありがとうございます。」


一度、部屋を出て、キッチンへ。

お粥を温めて、再度カインの部屋に…


「お待たせしました。」


部屋に入り、カインの前に

お粥を置きました。

すると、今までまともに食事を

食べて無かったカインのお腹から

音がしました。


「美味しそうな匂いですから…」


恥ずかしかったのでしょう。

顔を赤くしながら、小さな声で

言いました。


「ふふふ、遠慮しないで

沢山食べて良いですよ。」


私は、少し笑いながら

カインに言いました。


「いただきます。」


カインが一口食べて…


「美味しい…」


っと一言。

それから無言で食べ続け、

あっという間に完食しました。


「ご馳走様でした。」


「おかわりは大丈夫ですか⁇」


すごい勢いで食べていらしたので

まだ足りないのかと思い、

言ってみました。


「大丈夫ですよ。

凄く美味しかったです。

食事がこんな美味しいと思ったのは

初めてです。ありがとうございます。」


嬉しい事言ってくれますね。

でも、この世界は日本と違い、

食事の発展などしてませんものね。


「少し休まれますか?」


「そうします。」


彼は少し考えて、返事を

しました。

カインの受けてた仕打ちなどから

体力だけではなく精神も

ボロボロのはず。


しばらくはゆっくり

して頂きましょう。


「では、私はリビングに居ます。

何かあれば言ってくださいね?

おやすみなさい。」


「何から何までありがとうございます。」


私は、静かに部屋を出てリビングへ。

そしてソファーに座り、

これからの事を考えます。


カインが良いと言うのなら

一緒に暮らしても良いと考えては

います。

カインはおそらく行く場所は

無いでしょうから。


また、カインと

話し合おうと思います。

カインはこれから、どうしたいの

でしょうね。

あと少し調べ物もしないと。


夜ご飯でも作りましょうかね。



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