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事情(少年目線)

僕の名前は、カイン・ライトニング…


今は7歳…


アルミナ王国の七大貴族の一つ、

光を司る貴族だった。


5歳を迎える誕生日前日までは

両親に愛され、

一つ下の弟とも仲が良かったんだ。


だけど、アルミナ王国では、5歳を

迎える日に、魔力量と属性の検査が

行われる。


平民はギルドで検査して、

貴族は家で各自検査して

王様に伝える事。


そして、僕も5歳の誕生日に

お父様の書斎に呼ばれて

検査する事になった。


書斎には、お父様にお母様に

弟に執事長の四人が居た。


そして、机には水晶があって

水晶で検査する。


お父様に言われて、ドキドキと緊張

してる中、手をかざすと…


水晶は何の反応も無かったのだ。


「故障しているのか?」


お父様は執事長に確認したけど

執事長が水晶に手をかざすと

ちゃんと反応している。


不思議に思って、再度

僕は挑戦した。

だけど無反応…


次第に、お父様の顔が

怖くなってきて、

いきなり執事長に言ったのだ。


「魔力無しの屑を地下牢に

連れて行け!!」


僕は、お父様が何を言ってるか

分からず呆然としていた。


執事長に引き摺られながら

地下牢に着いた。

そして、牢に放り込まれた。


それからの日々は酷いものだった。


両親は僕に殴るは蹴るはの

暴力。

執事やメイドは、暴力は

無いものの、ゴミを見るような

視線に悪口。


最初は辛かったけど

それが1ヶ月、2ヶ月と過ぎて

行くと慣れてきた。

暴力は流石に慣れなかったけどね。


そんなある日、両親と弟が

僕の前にやって来た。

弟は、僕が地下牢に入ってから

一度も会ってなかったのに。

今日はどうして…


疑問は直ぐに解決した。

弟は今日で5歳になり、

検査をしたのだ。


結果、魔力量は5歳の子供の

平均を大きく上回る魔力を保持し

属性は、光、水、風、重力

だったそうだ。


両親は喜ぶはずだろう。

4属性あって、一つは特殊属性。


それを僕に、自慢しに

来たのかと思っていた。


でも違っていた。

お父様が…


「これから弟の為に

役に立って。何も出来ない屑は

弟の魔法のマトだ。」


幻聴だと思った。

でも違ったんだ。


お父様が告げた数日後、

弟が来て、いきなり初級魔法を

放ってきた。


初級魔法だとは言え、

物凄い痛いのだ。


弟は楽しそうに魔法を放っては

痛がる僕を見て笑うのだ。


両親や弟は頭がおかしいんだと

思ったよ。


それから毎日、弟は僕を

魔法の練習のマトにした。


こんな毎日が続くなら殺して

くれと思ったよ。


そして今日も、弟が来たのだ。

いつもと違い、人数が多い…


7大貴族のうちの火、風、闇の

子供達だった。


僕と同い年のはず。

でも弟と一緒に来たと言う事は、

助けに来た訳では無いのだ。


魔法の練習のマト…


早く死にたい。

もうヤダ。

そう思っても自分では

死ね無かった。


両親や弟達がだんだん

憎くなってきた。


食事だって1日1食あるか無いか。

有っても残飯だった。


ある日突然、お父様が来た。


「屑!!お前は今日で7歳だ。

あれから2年たった。

お前は表向き病死にする。

そしてお前を殺す!

殺すのは私では無い。

モンスターにだがな!」


何言ってるんだ?

捨てるのか?

解放されるのか?


色々考えてるうちに

お父様が強制転移を使ったのだ。


強制転移なんて、

何処に飛ばされるかなんて

僕には分からなかった。


そして強制転移されて

直ぐ僕は、気を失ったんだ…





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