少年目覚める
今は、16時過ぎですか。
一度、少年の様子を見に
行ってみましょうか。
少年が寝てるドアを開けると、
少年は目を覚ましておりました。
「目を覚ましましたか?」
「はい…助けていただき
ありがとうございます。
僕の名前は、カインと言います。
あなたの名前を伺っても。」
まだ小さい子供ですのに
しっかりしてますね。
「申し遅れました。
私は、リーナと言います。
もう大丈夫ですか?」
「はい…身体の傷も治して頂き、
本当にありがとうございます。」
「お礼などいらないですよ。
それより、何故倒れていたのか
事情を聞いても大丈夫かしら⁇」
「それは…」
「あっ…無理に聞くつもりは
ありません。
話せるのなら聞かせて欲しい
だけです。」
「それと、この家には好きなだけ
居てもらっても大丈夫ですよ。」
「えっと…話せない訳では
無いんです。好きなだけって…
ご迷惑では⁇」
「この家には、私一人なので
大丈夫ですよ。
では、ゆっくりで良いので
事情を聞かせてくれるかしら?」
「ちなみに、ここが何処か
分かりますか?」
「分かりません。」
「そうなんですね。
ココは、パフォの森の最奥です。」
「えっ!?
そんな場所に僕は捨てられた
のですね。」
「捨てられた?ある程度、
予想はしておりました。
保護した時に痣や切り傷が
酷かったですし、小さい少年は
一人でパフォの森には入りません。」
「はい…そうですね…」
「事情を聞かせて欲しいのだけど?」
「はい…分かりました。」




