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第4話 パーティー
「「いただきます」」
わたしたちは声をそろえてそう言った。
テーブルにはわたしが作った料理が並んでいる。ビーフシチュー、サラダ、ちらし寿司といった献立だった。失敗がないように、何回か作ったことがある定番料理。
「料理うまいんだな」
ご飯を一口食べて、先輩がポツリとそう漏らす。
「両親がとも働きなんで、たまに作るんですよ」
「ふーん」
「先輩の胃袋わしづかみしちゃいましたか(笑)」
「……」
ごまかすかのように先輩は黙々とご飯を食べていた。その様子が、すでに答えだったりしている。
「フフフ」
彼はとても可愛かった。
「「ごちそうさま」」
「とても美味しかったよ」
先輩は恥ずかしながらそういった。
「お粗末様でした!。デザートもあるんで、今もってきますね」
「デザート?」
「ティラミスです!」
わたしはルンルンで、デザートとお茶を用意する。先輩はくつろいでいた。もしかしたら、ありえる将来を想像すると、気持ち悪い笑いがでてしまう。
「お待たせしました」
「おう、ありがとう」
ふたりはティラミスと紅茶を味わう。苦くて、甘い幸せな時間だった。
「ねぇ、先輩?」
わたしは少し甘えた声をだす。友達に聞かれた、困ってしまうほど甘えた声だった。でも、今日くらいはいいよね。
「これを食べて、少し遊んだら、駅前のイルミネーションを見に行きませんか?」




