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サンライズ騎兵団長鮮血のウィリアムテル
林檎を齧る音が聞こえた
小刻みに咀嚼する音
騎兵隊ですら身震いする音であった
それは即ち
レッドアイズを狩りに一人で出かける合図であった
林檎を頬張りながら矢の先端を一つ一つ念入りに確認する
笑みを浮かべながら嬉しそうに出かける
矢の数≠死体の数
さぁー行きますか今日も
一人故に身軽だ
国王の許可なく動く事は禁止されているが
ウィリアムテルだけは特別であった
好きな時に好きなだけ殺す事が許可されていた
13本の矢を携えて
今日も出かけていく
レッドアイズの最前線の者の証である
首から赤い石をぶら下げている
それを目安にし
あっさり13人の命を葬り去って来た
素早い身のこなしは軽装なのと幼い頃からの
修練の賜物だろう
何時何処から現れるか分からず抵抗すら出来ない者も居るほどだ
至近距離から放たれる矢は鎧では防げない
心臓を貫通する程の威力返り血を
浴びる姿は正しく鮮血のウィリアムテル
サンライズでも今狙っているのは鎧野郎
今日もハズレか中々出会えないね
鉄壁の防御を誇る鎧野郎に自分の弓が通用するか
試したくて仕方ない
帰ってきても騎兵隊と関わろうとはせず
動物にエサを与える優しい青年に戻る




