表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ゲームによく似た異世界で最高の幸運を使い最強を目指す  作者: オリオン
第13章、3つの戦い
90/201

りえるチーム、共同防衛

城を守りに来たは良いけど、予想通り、数がかなり多いわね。

でも、兵士も居るし、いくらでもこの状況を打破する方法はあるはず!


「まずは威嚇射撃{ボムショット}」

「がぁ!」


私が使える数少ない範囲攻撃、と言うか、現状では唯一に等しいわね。

単体に対しての破壊力はあるのに、範囲系が本当に無くて困るわ。


「行くよ{フォースキャノン}」

「がらぁ!」


リエのフォースキャノン、これも範囲攻撃では無いんだけど、貫通性が強い。

私の狙撃の貫通と違って、威力減衰が無いから今の様な状況なら吹き飛ばせるわね。


「とりあえず、兵士達と合流よ!」

「分かった!」


愛と水尾は私達の前に出てきて、周囲のモンスターを倒しながら進んでくれた。

それに、リエが置いているマナエネミーもある、雑魚のモンスター程度なら問題は無いはずよ。

そして、私達は何とか兵士の元にまで近寄ることが出来た。


「あ、あんたら・・・一体」

「探検家よ、ただの通りすがり、あと、生き残りたいなら、私の指示を聞いて」

「わ、分かった、我々はモンスターとの戦いには慣れていないからな、あなたの指示に従おう」

「よし、じゃあ、そうね、まずは私とこの子の前には出ないでくれる?」

「分かった」


そうしないと攻撃が当っちゃうからね、そして、その正面は2人にカバーして貰うのが良いでしょう。

この2人なら指示が聞えれば、すぐに行動してくれるでしょうし。


「愛、水尾は私達にモンスターが近寄らないようにカバーして頂戴」

「分かった、それで、指示があったら避ければ良いの?」

「その通り、それじゃあ、頼むわ!」

「任せて!{ビッグウォール}」


愛ちゃんはビッグウォールを発動させて、注意を自分に惹きつけたって感じね。

それで、近寄ってきた奴を水尾ちゃんと協力して戦うって感じかしら。

なら、私とリエはその援護をしながら周りを攻撃することね。


「攻撃しよう{フォース}」

「そうね{チャージショット}」


敵の数はかなり多い、でも、私の玉は有限だ、修介君にこっちに来る前に作って貰った弾丸は200発。

それとは別に、威力の低い弾丸も100発ほど買ったから、合計で300発ね。

これだけあれば、殲滅は出来そうだけど、強い奴が出ると何発も消費するし

あまり派手に使うのは難しそうよね・・・いや、その前にSPが切れるか。

だとすると、私はあまりスキルを使わない方が良いでしょうね。


「くぅ!」


試しにスキルを使わずに1発撃ってみたけど、やっぱりスキル無しだとあまり殲滅力は無いわね。

でも、修介君に作って貰った方の弾丸なら結構貫通能力はあるわ。

やっぱり、硬い奴が来るまではスキルは無しで立ち回ろうかしら。


「やっぱり、数が多いね{マナエネミー}」

「そうね、所でリエ、あなたMPは大丈夫なの?」

「私にはマナチャージがあるから、MPは時間さえあればいくらでも回復する」

「そう言えばあったわね、そんなスキル、便利よね、本当に」

「姉ちゃんもね、弾丸を消費しちゃうけど、SP無しですごい殲滅力だし」

「弾丸も武器も良いからね、当然でしょう」

「それもそうだね」


状況は少しずつだけど好転して言っている、さっきまで押されていた兵士達も士気を取り戻している。

私達が来て、殲滅力が上がったからでしょうね、でも、モンスターの数は減らない。

やっぱり超範囲魔法でも無いとこの数はヤバいわね・・・


「好転してきているけど・・・」

「まだまだ数は多い!」

「流石にしんどいかも・・・」

「分かった、一気に行く! 少し離れて」


リエの合図で前の2人が射線を開けた。


「行け{フォースキャノン}」


リエのフォースキャノンは目の前のモンスター達を一斉に貫いた。

でも、リエがこの程度の攻撃で止めるわけは無いはず。


「次にこの瓶を全部投げて{マナロック}」


マナロック、さっきは位置したマナエネミーも、保険のエネルギーホールもストックの瓶も止まった。

これは、あれをするつもりね、それなら一気に大掃除くらい出来るわ。


「次に威力を・・・{バースト}」


バーストは周囲の魔法の攻撃力を強化する魔法ね。

これでストップした魔法達の威力はかなり高くなったはず。


「最後!{リベレーション}」


さっきまで停止していた魔法が一斉に動き出し、周囲のモンスターを貫いた。

バーストの効果もあり、貫通性能もかなり引き上げられているわ。

周囲のモンスター達は一斉に吹き飛び、殲滅した。


「よし、やっぱりすごい火力」

「流石は切り札ね」

「あ、あんなに居たモンスターが・・・一瞬で!」

「何だ、何なんだあいつらは!」


後は勝利の余韻に浸るだけ・・・だと思っていたけど、今度はかなり強そうなモンスターが出てきた。


「きしゃぁ!」

「蜘蛛か・・・や、厄介な!」

「ひぃ! く、蜘蛛!?」


そのモンスターは蜘蛛型のモンスターだった。

これはかなりヤバいわ、このメンバーで蜘蛛相手に戦えるのは私だけ、水尾は分からないけど・・・

でも、愛もリエも蜘蛛が大の苦手、戦闘に参加は出来ないでしょう。

ヒューマン・イーターの時も、結局2人とも動けなかったし・・・


「これは・・・ヤバいわ」

「く・・・蜘蛛・・・うぅ」


やっぱり愛ちゃんもかなり足が震えている。


「水尾、あなたは大丈夫?」

「蜘蛛くらいね、正直私は蜂の方が怖いかな」

「まぁ、危ないからね、じゃあ、あなたが足止めしてくれる?」

「愛は?」

「動けないでしょうね」

「なんで?」

「蜘蛛が苦手だからよ」

「あはは、何だ、蜘蛛なんかが怖いんだ!」

「なぁ! ば、馬鹿にしないで! く、蜘蛛なんか怖くない! 修介先輩が居ない今・・・

 あの蜘蛛の足止めは前衛のあたしの役目・・・そう、役目!」


愛ちゃんはそう言うと、蜘蛛に向かって走って行った。


「無理しないで良いのよ!?」

「このパーティーの前衛はあたしだから! 苦手でも盾になる!」

「きしゃぁ!」

「こ、こい!{ビッグウォール}」


愛ちゃんは蜘蛛の前にまで行って、注意を惹きつけてくれた。

あの子のためにも、出来るだけ速く仕留めないと!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ