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ゲームによく似た異世界で最高の幸運を使い最強を目指す  作者: オリオン
第13章、3つの戦い
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修介チーム、親子の再会

今日は連投してみることにします。

シルバーウルフの背に乗り、俺達はもの凄い勢いで街まで到着した。

周囲の住民は中々に驚愕していたが、恐らく俺をビーストテイマーだと思ったんだろう。

最初に驚き、後は別にという感じだった。


「ばう」「ふむ、ここか」

「お前はここで待っててくれ」

「ばう」「良いぞ、待っておこう」


そして、俺はギルド内に入っていった。

チャチャは居るのか? と言うか、あいつに黙って良いんだろうか・・・

きっとあいつも分かってくれるはずだ。

俺は倉庫内に残っているチャチャを抱き、ギルドから出た。


「ほら、こいつか?」

「ばう!」「わ、我が娘よ!」

「わん?」「あ、母さん、久し振りだね、元気だった?」


・・・あれ? 何で真野の奴、チャチャの言葉も翻訳しているんだ?


「おい、真野、なんでチャチャの言葉も分かるんだ?」

「あのボスの言葉を聞いていたら理解できるようになったんだよ、あ、シルバーウルフだけだよ?」


ホムンクルスって言うのは頭が良いとは思ってたが・・・まさかここまでとは。

やっぱり結構危険な敵になるかも知れない。

まぁ、それは良い、少なくとも今は味方だからな。


「ばう!」「し、心配していたんだぞ! 何処に行ってたんだ!?」

「あん」「ご主人様と遊んでいただけなんだ、あの人面白いよ、そこの人も好きだけどね!」

「ばう!」「な、何!? 貴様! だったのか! 我が娘を攫ったのは!」


シルバーウルフのボスの目が明らかに俺の方を睨んでいる。

こんな場所で戦ったら、間違いなく不味い、俺は問題ないけど、こいつが不味い!


「ちょ、違うって!」

「あん!」「そうだよ! ご主人様は道に迷ってた私を助けてくれたの、その人も関係ない!」

「が・・・う・・・」「く、娘に免じて許してやる・・・それじゃあ、帰るぞ」

「あん!」「やだ! 私はこの場所でご主人様と暮らすの!」

「がう!」「な、何だと! 正気か! 人間等と暮らすなど!」

「わん、あん、わん!」「そうだよ、正気、それに私はここでの生活が好きなの!

 ご主人様と、そのお友達と、一緒に! それに、私だっておっきな友達が出来たんだから!」


おっきな友達? あぁ、グレンのことか、あいつの言葉も理解はしていないが

そうか、チャチャとも仲良くなったんだな。


「あん!」「それに、同じ狼の友達だって出来た! 私はこの場所が好き!」

「が・・・がぅ・・・」「く、し、しかし・・・うぅ・・・わ、分かった」


そう言われ、シルバーウルフのボスは俯いた。


「がう・・・」「済まない、娘のことを頼むぞ・・・幸せにしてやってくれ・・・」

「そういうのは俺じゃ無くてこいつのご主人に言って欲しいんだが・・・」

「がう」「だが、そのご主人は居ないのだろう?」

「そうだな、何処に行ったかは分からないが・・・まぁ、心当たりはある」

「わう!」「本当か! 案内してくれ!」

「あぁ、でも、今はこの子を元の場所に戻してくる、危ないからな」

「がう」「分かった」


そして、俺はチャチャを勇次の倉庫の中に戻した。

そういえば、飯は食ったんだろうか・・・一応置いておいてやるか。


「よし、じゃあ留守番してろよ」

「わん!」


俺は結局チャチャの言葉は理解できなかったな。

多分、返事だろう、そう思うかな。


「よし、戻してきたぞ」

「がう!」「分かった、では案内を頼む!」


そして、シルバーウルフの背に乗り、再び走り出した。

今度の目的場所は勇次がいると思われる場所だ。

あそこで合流の予定だったはずだし、その近くに居るかも知れないからな。

それから少しして、目的の場所にやって来たが、勇次が居ない。

つっても、まぁ、どこに居るかは大体検討が付く。

何か知らんが、森に大きな穴がポッカリ空いていたからな

絶対あそこだろう、グレンでも突っ切ったんじゃ無いか?


「よし、この奥だろうな」

「ふむ、この森を突っ切れば良いのか、任せろ」


そして、その穴に向かって全力疾走だ。

こう、道が出来ていると、本当に便利なもんだよな。

それにしても、無茶をするぜ、大穴開けて森をぶち抜くなんてよ。

・・・あ、もしかしたら、ミミさん当たりが命令したのかも知れない。

さっさとモンスターに会いたい一心で森をぶち抜けって。

・・・うん、あの人ならやりそうだな、でも、そのお陰で道が分かったんだ、今は感謝するか。

次回は時間が少しさかのぼり、勇次視点の話です。


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