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ゲームによく似た異世界で最高の幸運を使い最強を目指す  作者: オリオン
第11章、幸か不幸かの国救い
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幸か不幸か

この場所の近くには一応国がある、そこまで大きな国ではないが、質より量で

沢山の兵士が滞在している、その兵士達の協力を得るために、王国に向ったわけだが・・・

これはどういう状況だろうな・・・


「わぁ! どうなってるんですかぁ!?」

「知らん」


そこは何故か力の弱いモンスター達に攻撃されている最中だった。

かなり色んな場所がボロボロになっている、それにしても、国の兵士よりも多い

モンスターってどうなってる? 何でこんなことになってんだ?


「がらぁ!」

「わぁ! こ、こっちに来ますよ!」

「分かった、守ってやるから下がってろ」


俺は迫ってきたモンスターの群れに突撃していった。

まぁ、この程度のモンスターに今更苦戦などしない。


「邪魔だ{テンペスト}」

「ぐがぁ!!」


テンペストだけで、迫ってきたモンスターは一瞬で壊滅した。

流石は超範囲攻撃魔法だ、この程度の雑魚モンスターなら一瞬で一掃か。

こう見ると、俺も随分と強くなったもんだな、ま、幸運能力のお陰だろうが。


「ぐぐぁ!」


しかし、あれだけ一掃しても、まだ別のモンスター共が沸いてくる。

やれやれ、面倒だよな、本当に思うけどさ。

でも、この範囲ならまだ一気にモンスターを焼ける魔法はある。


「そら{ファイアーストーム}」

「ぎ、っがぁ!」


引き寄せる効果はこの手の弱いモンスターには恐ろしい効果だろう。

力の弱い小型モンスターが抵抗できるほど甘っちょろい魔法じゃ無い

周囲のモンスター共はドンドンファイアーストームに吸い込まれていった。

そして、ファイアーストームの効果が切れたとき、周囲のモンスターは全滅した。


「よし、こんなもんだろう」

「あ、あんなに居たモンスターが一瞬で・・・修介さん、とんでもなくすごいですね!」

「相手が雑魚ならこんなもんだ、正直雑魚が1000体来るよりも強敵が3体来た方がキツい」

「い、いやぁ、普通はこんなに沢山のモンスターを倒せませんよ! たった1人で!」


確かに普通は無理かも知れない、攻撃範囲が広い魔法はそれだけダメージの通りが悪い。

効果範囲が広ければ広いほどな、でも、俺の能力はそういう所を無効化する。

だから範囲がすごく広く、数が多くても殲滅が容易と、まぁ、こんな所かな。


「まぁ、それは良い、とにかく城に行くぞ」

「はい! 城内がどうなってるかが心配です!」


俺とクロナは2人で城の内部に入ってみた。

すると、城内のモンスターも、もの凄い数だ。

これは王様とか死んでるんじゃないかな・・・


「ど、どうしましょう・・・」

「面倒くさい! クロナ! 突っ切るぞ!」

「へぇ!? 分かってます!? こんな数を突っ切るなんて正気じゃ!」

「うるさいな、掴まってろ! 時間が無いだろうが!」


俺はクロナを左腕で抱きかかえて、モンスターの群れに突っ込んでいった。

少し重いな、でも、まぁ、盾より若干重いくらいだし、問題は無いだろう。


「ひゃぁ!」

「どけ!」


このモンスター達は俺の一撃で沈んでいく、それに、この場所は狭い通路だ。

この場所なら、殲滅は楽だろうよ。


「食らってろ!{ストーム}」

「ぐぎゃぁ!」


ストームを一点に集中して射出した、これならこの狭い通路のモンスターを掃討できる。

通路に兵士の姿なんて無いし、問題は無いだろう。


「うわぁ! も、モンスターがドンドン倒されてますぅ!」

「こう言う狭い通路なら強いな、ストーム、普段はテンペストに食われているがな」


テンペストはストームの上位互換だ、範囲は圧倒的に違う。

ただ、範囲が広すぎて狭い場所ではあまり機能しない、それも室内だったらな。


「すごいですね・・・目の前のモンスターがドンドン倒されていって」


そして、通路のモンスターを掃討し、王室と思われる大きな扉の前までやってきた。

この扉の奥に王様がいるのか、だったらこの部屋に入って王様を救うか。


「誰かいますか!?」


俺が扉を開け、中を見てみると、そこには狼型のモンスターにまたいでいる小さい女の子がいた。

女の子は白っぽい髪の毛に白い耳が生えている、尻尾も生えてるな。

多分、ホムンクルスなんだろうが、容姿もやっぱり色々と違うんだな。

そして、その女の子は沢山のモンスターを周り配置している、そしてモンスターと騎士が戦っている。


「これは・・・」

「外から? 何処かで生き残った人か! 始末しちゃうよ! おーい!」


女の子が大声で何かを呼んだ・・・しかし、何も起こらない。


「あ、あっれ~!? 何でモンスターが来ないのぉ!?」

「ん? どうしたんだ?」

「お、おっかしいなぁ、外には沢山のモンスターが居たはずなのに・・・」

「あぁ、外のモンスターか? 全部掃除しといた」

「は、はぁ!? あ、あり得ないよ! ど、どれだけいたと思ってるの!? 嘘は良くないよ!」

「嘘じゃ無いんだな、ま、騎士さんの援護をするかな」


俺は騎士達と戦っていたモンスターを倒した。


「え? あ、え? う、嘘・・・ま、まだ沢山いたのに・・・もう、ぜ、全滅・・・?」


狼型のモンスターに乗っていた女の子が酷く動揺している。

と言うか、動揺して動こうとしなかった、焦ったんだな。


「・・・ん」

「あ、あぁ!? つ、捕まったぁ!!」


動揺しすぎて動こうとしなかった女の子に俺は縄をかけた。

一切抵抗はしなかったし、動揺しすぎて頭が真っ白になってたんだろうな。


「くぅ! ダイアちゃん! 助けてぇ!?」

「ぐ、ぐるぅぅ・・・がう!」


狼型のモンスターの名前はダイアなのか、しかし、良く懐いているんだな。

あまり大きくは無いのに俺の方に突撃してくるんだから。


「おっと、まぁ、拘束しとくか」

「キャウン!」


俺はこの狼型のモンスターを取り押さえ、縄をかけた。

これでいいのか? 動物の拘束なんてやったこと無いし、正しいのかどうかは分からないがな。


「あぁ! ダイアちゃん!」

「ま、これで大人しくするだろう、お前も大人しくしろ」

「うぅ・・・い、いつか絶対に仕返ししてやるんだからぁ! あと少しで制圧できたのにぃ!」


そして、俺達は1匹と1人を柱に拘束した、さてと、これでこの騒ぎは終わったかな。

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