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ゲームによく似た異世界で最高の幸運を使い最強を目指す  作者: オリオン
第1章、お風呂の為に!
7/201

第2のダンジョン攻略

ギルドレベルを速攻で上げてギルド施設、お風呂を取得するために必死のりえるさんと明美。

俺達はその2人に引っ張り回されて、今は新しいダンジョンに入ることになった。

全てはお風呂のために。


「おら!」

「ぎゃう!」


俺達は、今はダンジョン内に潜入して居る。

魔物の数はさほど多くないが、防御力が高い奴らばかりで、中々面倒くさい。

まぁ、俺の攻撃は常時クリティカルで敵の防御なんざ無視できるからな。

新しいスキルの鎧通しが必要ないな。


「結構順調ね、私がここに初めて入ったときは結構苦戦した記憶があるのだけど?」

「常時クリティカルですからね、そりゃあ、楽ですよ」

「それに、俺達はこいつ等を狙う場所を自由に選べるんっすよ?

 こいつ等の鎧以外の場所を狙っちまえば防御なんて関係ないっすよ」

「そうね、そこはこの世界がゲームじゃなくなって良かった所よね」


このゲームはアクションゲームではない、ゲームだった頃は確かターン制で

狙う場所を選べず、連続で動く事も不可能だったはずだが、今は違う。

ターンなんて無く、自由に動ける、まぁ、それはモンスターも同じようだが。

ただ、モンスターは自由に攻撃する場所を変えられないようで

モンスターの攻撃は鎧がある、胴体にばっかり飛んでくる。


「しかし、動き回るモンスターに照準を合わせて撃つのは難しいわね」

「私も、動き回るモンスターに魔法を当てるのは難しいです」

「私、も」

「そうなんっすか?俺は結構簡単にナイフ当てられるんっすけど」

「多分、色々とあるんでしょうね、才能とかが」

「え? と言うことは俺は暗殺者的な才能があるんっすか!? もしくは忍者的な!」

「お前の場合はFPSを散々やり込んでたからだろ?」

「あ、そうかもしんね」


こいつは結構なシューティングゲーム好きだ。

FPSの様なタイプは全部やり込んだと豪語するくらいのマニアだ。

確か、このゲームをやると言い出した理由は気分を変えたかったからだっけか。


「そういえば聞いてなかったけど、あなた達は何でランクタワーをやり始めたのかしら?」

「俺は、普段FPSしかしなかったんで、気分を変えたくてし始めたんっすよ」

「俺はこいつに1人でMMORPGとか出来ねぇ! 一緒にやろうぜ、とか言われてやり始めましたね」

「私はお姉ちゃんがやってるのを見て、やってみたいと思ったので」

「ふーん、と言うことは修介君はそこまで興味は無かったのね」

「まぁ、そうですね、でも、少し興味があったからやったんですけどね」


実際、そこまで興味は無かったが、ほんの少しだけ興味はあった。

ただ、そこまで期待してなかったのも事実だ。

まぁ、まさかこんな目に遭うことになるとは思わなかったが。


「さて、お話はここまでにしましょうか」


りえるさんがそう言ったのは別れ道がある場所の手前だった。


「ここは?」

「ここはパーティーを二分割にしないといけないのよ」

「マジですか!?」


このパーティーには前衛が俺しか居ない、そんな状況で二分割なんて結構厳しいだろう。

いや、俺は問題ないが、俺以外のメンバーが不味いことになるだろうな。


「どうするんですか?」

「そうね・・・よし、私とリエは右に行くわ、あなた達は左をお願い」

「良いですけど、その、大丈夫ですか? りえるさんは近寄られたら不味いんじゃ?」

「えぇ、でも大丈夫よ、私には一応拳銃もあるから」

「でも、サブ装備は短剣しかないんでしょう?」

「えぇ、でも、試しに拳銃を装備したら出来たのよ」

「え?」

「多分、ゲームじゃ無くなったからだと思うわ、まぁ、この状態で使えるのはクイックショットだけ

 なんだけどね、そこは不便な所ね、それと、装備の威力補正もあまりないみたいだけど」


どうやら、サブ装備以外の武器を装備出来るようだ。

ただ、スキルも殆ど扱えなくなるし、装備してもそこまで攻撃力が上がるわけでは無いと。

そのだったら、普段はサブを装備した方が良いのか。


「本当に大丈夫ですか? 攻撃力とかが弱くなるんじゃ?」

「あら、それは大丈夫よ、なんてったって、威力1,000の弾丸があるんですもの」

「あぁ、そういえば」

「よし、それじゃあ、指示は道中で出すわ、じゃ、奥で合流しましょう」

「はい」


俺達は別れての行動を開始した。

それにしても、別れて行動しないといけないなんて、嫌らしい仕掛けだな。

多分だが、レバー的な何かがあるんだろうけど・・・


「なぁ、俺達だけで大丈夫か?」

「大丈夫だろう、これでももうレベル10越えたんだから」

「そうですよ、心配するなんて、勇次さんらしくありませんね」

「はは、そうだな」


俺達がしばらく進むと、りえるさんの指示が聞こえてきた。

これだけ離れても聞こえるんだな、これが指揮官のサブ職業か。


{あー、聞こえる? と言っても、返事をされても私には聞こえないんだけどね}

「指揮官のサブ職業では指示しか飛ばせれないのか」

{あなた達が今どこに居るのかは分かるわ、その近くにレバーが隠れてる筈だから探してみて}

「レバーか」


俺達はレバーを探し始めた、色んな場所を探し回っていると、暗がりにレバーが見つかった。

こんなの、何処にあるか分からないと見つからないだろう・・・


「よし、とりあえず、レバー引きましょうか」


明美は発見したレバーを何の躊躇いも無く引いた。

しかし、レバーを引いた直後だ、とんでもない通信が聞えてきた。


{あ、それと見つけたからってすぐに引かないでね}

「え?」

{レバー引いたら面倒なのがそっちに来るから、私達が準備をするまで待っててね}

「・・・りえるさん、もう少し早く言って欲しいです」


明美がレバーを引いて、少し経つと、後ろの何でも無い壁だと思ってた場所が開いた。

そして、大型のモンスターがひょっこりと顔を出した。


「あ、あはは・・・こ、これを私達だけで抑えるんですか?」

{まぁ、あり得ないでしょうけど、もしもレバーを引いた場合は足止めしてね}

「あぁ、戦うしか無いみたいだぜ?」

「そ、そうだな・・・」

{一応そこで出てくる中ボスの名前と特性を言っておくわ}


りえるさんの説明によると、こいつの名前はレイジホムンクルス。

その名の通りで、怒り狂っている大型のホムンクルスだ。

攻撃、素早さは非常に高く、接近状態だと非常に強力なモンスター。

しかし、HPと防御が低く、後方からの援護があるなら非常に楽なモンスターらしい。


「ぐごぉぉぉぉ!!!」

「うわ!」


丁度りえるさんの説明が終わった直後にレイジホムンクルスは俺達を認識したようだ。

かなり大きく、低い声だ! まるで、洞窟が震えてるようだ! どんだけ大声だよ!


{え? 何!? 馬鹿でかい声が聞こえたけど! もしかして引いちゃった!?}


その大声はりえるさん達の場所にも届いたようで、焦っているのが分かった。


{お馬鹿! なんで最後まで話を聞かないの!? レイジホムンクルスは後方支援が無いと

 勝つのは厳しいのよ!?}

「ご、ごめんなぁ~い!」

「とにかく明美! 急いで俺の後ろに来い!」

「は、はい!」

「ぐおぉぉぉぉ!!」


レイジホムンクルスはかなり大きな足音を立てながら明美に近づいていった。


「き、きゃーー!!」


明美の足ではレイジホムンクルスからは逃げれそうに無い!

このままだと明美がヤバい!


「ちぃ!」


俺は明美を庇うために、急いで前に走った。

攻撃を間に合うかどうかは分からないが! 動かないわけにはいかない!


「ぐおぉぉぉぉ!!!」


レイジホムンクルスは明美に向かって、大きな腕で攻撃を仕掛けた。


「きゃーーー!!」

「この!」


ギリギリ! ギリギリ届く! 俺の攻撃は、剣先が辛うじてレイジホムンクルスに当たった。


「ぐおぉぉ!!」


その攻撃は、勿論クリティカルだった、剣先でも当たれば発動か!

それにより、レイジホムンクルスは大きく体勢を崩した。

やっぱりクリティカルは強いな。


「あ、ありがとうございます・・・」

「気にすんな、それじゃあ、りえるさん達が援護に来るまで、粘るか」

「おう!」

「はい!」


俺達は戦闘体勢を取った、たとえ状況が不利だろうが、粘れば勝てる。

たとえ相手が接近戦に強かろうが、勝てない相手じゃ無い。

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