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ゲームによく似た異世界で最高の幸運を使い最強を目指す  作者: オリオン
第10章、足場を固める
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依頼組、モンスターの群れとの戦い

・・・状況は最悪、モンスターに囲まれて、前衛は3人。

その内1人は初心者、レベルは非常に低い、もう一方はHPを消耗するバーサーカー。

それに、本人も暴走しやすい性格、そして、俺は最大の武器の回避が出来ない。


「がぁ!」

「ちぃ!」


モンスターが俺に攻撃を仕掛けてきた、俺は普段使わない盾を使い、その攻撃を受け止めた。


「うぉ、重い!」


そのモンスターの攻撃は非常に重く、愛の苦労が何となく分った気がした。

あいつはいつもこんな攻撃を食らってたのか、キツいだろうな。


「だらぁ!」


しかし、ただ受けてるだけでは駄目だ、俺は剣を振り、そのモンスターを斬った。

手応えは十分だ、これだけの威力、少しは怯んでくれるはず。


「ぐぅ・・・!」

「頑丈だな!」

「うわぁ!」


俺がそんな事を思っていると、後ろの方から声が聞えた。


「遥人!」


かなり戦闘力が高いモンスターが相手だ、遥人にはやはり荷が重いか!


「兄ちゃん! うぅ、{ヒール}」

「がぁ!」

「くぅ! モンスターが円陣の中に!」


遥人が崩れたことで、道が出来、モンスターが円陣の中に入ってきた、これは不味い!


「てりゃぁ! させないよ!{グランドアックス}」


ミミさんが自分の方のモンスターを吹き飛ばし、円陣の中に入り込んできたモンスターに攻撃を仕掛けた。


「ぐらぁ!」

「頑丈な!」


しかし、そのモンスターはミミさんの攻撃を受けてもひるみはしなかった。

だが、その攻撃は無駄では無かったようだ。


「ナイスかもね」

「ぐがぁ!」


モンスターの足下が爆発した、どうやらこの魔法はリエさんのエネルギーホールだ。

やっぱり保険に仕掛けていたんだろう、流石はリエさん、抜け目ないな。

それに、ミミさんの攻撃でダメージを受けたお陰かモンスターは怯んだ。


「少し守りを強化する{マナエネミー}」


リエさんはマナエネミーを使い、周囲に共に戦ってくれるお供を出した。

これはありがたい、さて、俺も目の前のモンスターを何とかしないと。


「てい、てい」

「癒子?」


俺が前を見てみると、癒子がモンスターの腕を何度か蹴っていた。

でも、大したダメージは無いだろう、なんせ癒子は癒やしの妖精、戦うのが得意なはずはない。


「俺ももう一回攻撃するか{火炎斬り}」

「ぐがぁ!」

「おぉ、すごい、怯んだ」


俺の攻撃が当たり、目の前のモンスターは大きく怯んだ。

予想以上に退いたな、もしかして、癒子の蹴りが効いてたりして、いや、まさかな。


「よし、少しだけ魔物の群れが離れた、移動するぞ!」

「は、はい!」

「遥人はうちが運ぶよ」


そして、ミミさんは遥人を素早く抱き上げ、俺達と共に移動を始めた。

当然と言えば当然だが、モンスターは追いかけてくる。

でも、移動のお陰でモンスターは固まった、これならいける。

俺はモンスターの前に立ち、スキルを発動させた。


「こい!{剣士の意地}」


これでモンスターの注意は俺に向く、そうすれば安定して攻撃が出来るだろう。

俺も最大の武器を使えるし、でも、俺が危険な状態に陥ったって事だがな。


「じゃあ、援護頼む!」

「うん、援護する」

「私も頑張ります」

「後衛はリエさんの指示に従って行動してくれ、前衛は俺の指示で」

「分ったよ、任せてくれ」

「頑張るよ・・・」


さてと、最初に比べれば状況は好転したと言えるかな、でも、ヤバいのには変わらない。

俺が崩れれば全滅の可能性が濃厚になる、しれっと俺は1番ヤバくて重要なポジションになってしまった。

ミミさんに敵の注意を惹きつける技は無い、遥人もまだ剣士の意地は覚えてない

結構回避の可能性が落ちるが、盾を装備した状態で立ち回る、そうしないと最悪の場合が怖い。


「ぐらぁ!」

「同時かよ!{カマイタチ}」


同時に攻めてきたモンスターに対し、カマイタチを使うしか無い。

と言っても、この程度で怯んでくれるわけが無いよな。


「花梨、私に合わせて攻撃魔法を撃って」

「は、はい!」

「行くよ{フォースキャノン}」

「はい!{フォース}」


後方から2発の攻撃魔法が飛んできた、そして、その攻撃魔法はモンスターに直撃した。

当ったのは2体だけ、後一体ほど残っている。


「ミミさん!」

「任せな!{クラッシュ}」


ミミさんがクラッシュをそのモンスターに当てた、チャージクラッシュじゃ無いのは良い判断だ。

なんせチャージクラッシュは少し発動に時間がかかるからな、威力は十分だけど。

この状態ではクラッシュの方が出しやすく、当てやすい。


「ぐがぁ!」


その攻撃を受け、モンスターは横に吹き飛ばされ、倒れた。

しかし、もう1匹のモンスターがまだ来ている、花梨のフォースでは怯まなかったか。


「遥人! カマイタチいけるか!?」

「うん、大丈夫!{カマイタチ}」


遥人がカマイタチをモンスターに当てた、そこまで強力というわけでは無いが

俺のカマイタチ、花梨のフォース、そして遥人のカマイタチの3発が当ったんだ。

この一撃で流石のこのモンスターも怯んだ。


「食らえ!{稲妻斬り}」

「ぐがぁ!」


遥人のカマイタチで怯んだモンスターに瞬時に近寄り、俺は稲妻斬りを放った。

そして、その1匹は更に大きく怯み、倒れた。

まだ息はあるみたいだな、流石はモンスターだ、頑丈で厄介だ。


「ぐらぁ!」


今度はリエさんの一撃で怯んだモンスターがこっちに突撃してきた。

体勢的にこの状態から回避するのは難しいだろう、だったら、ピンチをチャンスに変える!


「ミミさん! 俺がこいつをそっち側に押します、そん時にチャージクラッシュを!」

「任せてくれ!」

「よし!{影走り}」


俺はモンスターを影走りで回避し後方に回り込むように移動した。


「食らえ{影斬り}」

「ぐが!」


そして、回り込む間に影斬りでモンスターの足を斬った。

その一撃を食らい、このモンスターは前に押し出された。


「だりゃぁ!{チャージクラッシュ}」

「がぁ!」


そして、俺の指示通り、ミミさんはチャージクラッシュをそのモンスターに直撃させた。

その一撃を食らったモンスターは最初にクラッシュで叩き込まれたモンスターの場所に吹き飛ばされた。

これはもしかしたら出来たら良いかもと思ってたことだ、多分、ミミさんもそう思ってたんだろう。


「チャンス!{テンペスト}」

「こっちも行く{フォース}」

「「が、ぐがぁ!」」


モンスターが密集しているんだ、範囲魔法も当てやすい。

リエさんは本当はフォースキャノンを撃ちたかっただろうがさっき撃ったからな。

ここはフォースで妥協という感じか。

俺も、本当はファイアートルネードが撃ちたかったが、場所が悪い、木が燃えたらヤバすぎる。

建物は問題無いのに木はすぐに燃えてしまうらしいしな。


「おし!」

「がぁ!」

「げ! さっきの! もう動けるか!?」


さっき3人で協力して怯ませたモンスターがもう立ち上がり、こっちにやってきた、これは回避できない!


「ぐらぁ!」

「く、くぅ!」


や、ヤバい!

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