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ゲームによく似た異世界で最高の幸運を使い最強を目指す  作者: オリオン
第1章、お風呂の為に!
6/201

お風呂を求めて

風呂がギルドレベル20で解放されると思い出したりえるさん、そしてそれを知った明美は

俺達を強引に引っ張って、ギルドレベルを上げることに専念し始めた。

俺は水浴びで良いような気がしたんだが、言い出せずにダラダラとついて行っている。


「も、もう休みません?」

「何を言ってるの!? このままだとずっとお風呂には入れないのよ!?」

「それは、分かってますけど」

「お風呂に入れないのは乙女からしてみると致命傷なんですよ!?」

「うぅ・・・」


俺達はあのダンジョンの後、色んなダンジョンを巡り歩いている。

理由は当然、風呂のためだ。

正直一睡もしてないし、それにただひたすらに戦ってしんどい。

俺達のレベルももうすでに10を越えている。


「はぁ、なんでこうなるんだか・・・」

「勇次、諦めよう、あの2人の行動力は異常だ」

「私は正直水浴びで良い、と思う、けど・・・」


長い旅路の末、リエさんは俺達に少しだけ打ち解けてくれている。

最初は噛み噛みだったが、今は、噛む頻度も少ない。

まぁ、2週間以上だからな。


「それに、あま、り、臭くないし」


2週間の間も風呂に入って無くとも、匂いは殆ど無い。

多分、ゲームだった頃の名残なんだろうな。


「それ、あの2人に言ってきてくれません?」

「無理、ああなった、お姉ちゃんは、わ、私の、言う事なんて、聞かない」

「ですよね、何となくそんな気がしてたっす」


多分、あの2人は自分たちの匂いに殆ど気が付いてないんだろう。

いや、もし気が付いていても、意地でも決行しようとするだろうな。

それ位の凄みはもの凄く感じる。


「さぁ! 目的のダンジョンよ! 修介君! 弾丸の錬成頼むわ!」

「は、はい」


俺は結局鍛冶屋になった、しかし、鍛冶屋として何かを錬成するのは初めてだ。

武器の錬成は今のままじゃあ拠点でしか出来ないし

弾丸はりえるさんが山ほど持ってて切れなかったしな。

因みに明美のサブは料理人、勇次は偵察者だった、偵察者は情報収集が主な役目で

スカウトは大体このサブ職業を取得しているそうだ。


「えっと、確か、弾丸の錬成は素材を混ぜれば良いんですよね」

「そうよ! さぁ! これが素材よ! 出来るだけ速く作って! 良いわね!」

「はい!」


俺はりえるさんに圧倒されながらも弾丸の錬成を始めた。

弾丸の錬成は確か、素材の質×(生産者のサブのレベル+練度)×(生産者の運÷2)だったはずだ。

攻撃力はその計算の後に更に100で割った数字がそれになる。

弾丸には攻撃の上限が存在し、最大で1,000の威力だ、まぁ、普通はそんなに出ないが。

普通は最大レベルの人でもそこまでは行かないだろう。

まぁ、俺のレベルだと、精々威力が100にでも行けば良い方だ。


「えっと、こうだったかな」


俺はなれない手つきで弾丸を調合した。

少し時間が掛かったが、無事に弾丸を調合できた・・・ただ、数字がおかしいが。


「・・・あれ? 威力1,000だと?・・・あり得ないだろ」


俺が調合した弾丸の威力は1,000もあった、このレベルでこんな数字が出るのは異常だ。

だが、確かに威力は1,000と書いてあった。


「どうかしら? 出来た?」

「あ、はい、これ・・・」

「ん?・・・はぁ!? 威力1,000!? 冗談でしょ!?」

「はい、おかしいですよね・・・バグかな」

「・・・チートでもしてたの?」

「してませんよ!? ていうかこのゲーム初めて速攻にこんな場所に飛ばされたのにチートなんて!」

「そ、そうよね、無理よね、ここがゲームだったときはチートは出来ないほど厳重だったはずだからね」


ていうか、今、ここは異世界だ、仮にゲームでチートをしていたとしても、反映はされないはずだ。

そもそも、俺はチートのやり方すら知らないからな。


「・・・そういえば、あなたは攻撃するたびにクリティカルだしてたわね」

「はい、異常だとは思いましたが」

「・・・だとしたら、おかしいのはあなたの運かもしれないわ、心当たりは?」

「心当たり・・・あぁ、そういえばステータスの運が9,999になってました」

「何よ、そのデタラメな数値は・・・まぁ、それが原因でしょうね」


ずっとバグだと思ってたが、どうやら本当に俺は運の数値が9,999だったんだな。


「とにかく、あなたは鍛冶屋にすごく向いてるのが分かったわ、なんたって武器を錬成するときに

 運は必須だからね、それが9,999なんて異常な数値なんですもの、多分、どの武器を錬成しても

 武器の最大上限値まで達成するでしょう、本当にとんでもない逸材だわ」

「あぁ、ありがとうございます」

「まぁ、今はそんな事は良いの! 重要なのはお風呂よ! さぁ、ダンジョンに攻め込むわ!」


俺が運が9,999と言う異常な数値だというのに、りえるさんは俺に対して態度は変えなかった。

普通はケロッと態度が変わりそうだが・・・まぁ、こういう人に付いていった方が良いかもな。

俺はこのギルドに入って良かったと思った。


「ふぅん、修介ってそんな能力があったんだな」

「うお!」


俺がそんな事を考えていると、後ろから勇次が話しかけてきた。

俺はちょっとビックリして声を上げてしまった。


「そんな驚くなって、まぁ、運が良いってのは数値だけなんだろうな」

「どういう意味だ?」

「そのままの意味だ、もしも本当に運が良いならさ、空から風呂でも降ってくるだろうによ」


勇次は笑いながらそう言った、なんだかんだでまだ冗談を言える気力はあるみたいだな。


「ふ、そうだな、もしも降ってきてくれたらどれだけ楽か」

「もしそんな事が起こったら運じゃなくって奇跡ですよ」

「うお!」


今度は明美がひょっこり顔を出した。

明美にも聞かれていたんだろうな、俺とりえるさんの話し。


「それにしても修介さんはそんな力があったんですね、羨ましいですよ」

「そうか? ある意味で不運な気もするが?」

「何故です?」

「周囲の人間が、俺のそれを利用しようとして近寄ってくるかもしれないからな」

「確かにありそうだな、でも、安心しろ! 少なくとも俺達はそれが理由でお前に近寄ったんじゃ無い」

「そうですよ、まぁ、私は偶然なんですけどね」

「ふ、そうだな」

「きっと、お姉ちゃんも、そうだよ」

「うお!」


本日3回目の大声だ、まさか皆から聞かれていたとは・・・

ただ、皆今まで通りだ、うん、異世界に飛ばされて、周りに利用されかねない変な力を得て

結構不運だと思ったが、俺が出会った人間はいい人達で、結構幸運だったんだな。

まぁ、その出会った人達に振り回されて、今ここにいるが、まぁ、良いか。


「ふぅ、そうですか、じゃあ、ギルドの為に、頑張ってダンジョン潜りますか!」

「そうですね! 意地でもお風呂を手に入れますよ!」

「はぁ、巻き込まれる方のみにもなって欲しいぜ、なぁ、修介」

「だな、でも、女に引っ張り回されるのはお前の夢だろ?」

「あぁ! そうだ! 俺は女の子の役に立ちたいからな!」

「あなた、たまに変な事、言うのね」

「誰かの役に立ちたいとは違うんだな」

「まぁ、そっちの意味でも良いぜ? 女の子限定だけどな!」


こいつは本当に馬鹿っぽいな、でも、こいつらしい。

こんなゲームの世界に巻き込まれても、こいつはこいつのままだ。

ある意味で、貴重な才能だろう、常にどんな場所でも自分を見失わないのは難しいからな。


「さて、皆、用意は良いかしら?」

「はい!」

「よし! じゃあ、行くわよ! このダンジョンを制圧して! お風呂に1歩近付くのよ!」

「おー!」

「・・・なぁ、水浴びで良いんじゃないか?」

「ああなった、お姉ちゃんは、とめ、れないよ?」


まぁ、目的は風呂なんだけど、りえるさんと明美は本気だ。

俺と勇次とリエさんはそこまで乗り気じゃ無いが、まぁ、頑張るとしますかね。



現在のスキル


{柳葉 修介}{カマイタチ}{火炎斬り}


{鎧通し}{2重火炎斬り}{稲妻斬り}

                               

{西丘 勇次}


{ポイズンナイフ}{バインドナイフ}{スロウナイフ}


{煙玉}{急所突き}{怪力の丸薬}{防御の丸薬}

                                  

{芦田 明美}


{ファイヤー}{ファイアーネット}{炎の渦}


{ヒール}{アンチヒール}

                                  

{りえる}


{チャージショット}{ロングショット}{パーフェクトスナイパー}


{クイックショット}{ポイズンナイフ}{ポイズンショット}


{ブレイクショット}{パワースナイプ}


{ラストバレット}{バレットパーティー}


{リエ}


{フォース} {マナロック}{ホーリーエッジ}


{ファイアーエッジ}{ファイアーバレット}{ストック}


{ヒール}{オールヒール}{リベレーション}


{ライフセーブ}

以上が現在の全員のスキルです、本当はステータスにしようかと思いましたが

装備とかで大きく変化するのでスキルにしました。

何かスキルでこれ何?って物があったら言ってください、説明しますので。

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