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ゲームによく似た異世界で最高の幸運を使い最強を目指す  作者: オリオン
第8章、ホムンクルス
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サブ職業のレベル上げ

ホムンクルスの3人の尋問も終わった、さて、問題はこの後どうするかだ。

本当はまだ色々と探りたい情報はあるが、今は襲った理由だけで十分だ。

なんせ、あいつらの本拠地を聞き出せたとしても、今の装備だと難しいだろう。

こいつらはそこまで強い部類じゃないから2人で倒せたが、本拠地の奴らは

この程度では無いはずだ、せめて、もっと戦力が無いとな。


「さて、これからどうしますか?」

「そうね、とりあえず修介君は武器と盾を作って頂戴、ゴブリン系のね」

「分かりました」

「それと、愛ちゃんは防具用の革を縫って頂戴」

「うーん、出来るかな・・・」


俺はりえるさんの指示通り、装備を作る事にした、問題はどんな武器を作るかだ。

ゴブリン系の装備は多い、しかし、ゴブリンはそこまで強い部類じゃ無いし、そうだな。

現状作れて戦力アップになりそうなのはクイーン、ホグ、アーマ-、キラーの4種だな。


「りえるさん、どの装備を作れば良いですか?」

「とりあえず作っておいて、とにかくサブのレベルを30にすることを優先ね」

「はぁ、そうですか」


確か、レベルが30になったら武器の合成が出来るようになるんだったな。

合成元の武器に合成する武器のスキルをぶち込むんだったか。

となると、スキルは2つになる、結構便利なもんだよな。

さて、じゃあ、俺は無駄に手に入ったゴブリンの素材から武器を合成するか。


「すみません」

「ん? あぁ、クロナ、どうした?」

「いえ、私も見てみたいと思いまして、探検家の方の鍛冶という物を」

「癒子も」


クロナが癒子を連れて部屋に入ってきた。


「熱いぞ?」

「大丈夫です」

「・・・そうか」


どうにも出ていきそうには無いな、まぁ、同じ様な物を何個も作るだけだし、良いか。

それに、熱いだけだしな、クーラーが効いてるけど。


そして、俺は2人に見守られながらゴブリン系の武器を全種類作ってみた。

その甲斐あって、レベルは何とか30になることは出来た、それにしてもこんなに作ってもな。


「わぁ、すごい出来ですね!」

「ん? 分かるのか?」

「はい、鑑定眼には自信があるんです、本当にすごい刀、最上位なんじゃ無いですか?」

「そうかもな、あくまでその素材と武器の最上位だが」

「本当にすごい、これだけ作って全部最上位・・・」


クロナは俺が作った武器と盾をジッと見ている、それだけ出来が良いのか?


「でだ、この武器はそんなに出来が良いのか?」

「はい、勿論です、王家に献上しても何の問題も無いくらいですよ」


王家に献上って、ふーん、あまり実感は無かったがやっぱりすごいんだな。

まぁ、その武器の最高の能力を引き出せるし、当然かもしれないが。


「探検家の方はこんなすごい武器を作れるんですね」

「そうかもな」


と言っても、俺は他のプレイヤーが作った武器を見たことがないがな。


「さてと、じゃあ、俺はりえるさんに報告してくる」

「あ、じゃあ、私も行きます」


そして、俺が鍛冶部屋から出ると、そこにはりえるさんがミミに何か相談をしていた。


「どうしたんですか?」

「あぁ、修介君、終わったのね」

「はい、それで、何かあったんですか?」

「実はね、ギルドの参加願いがすごい来てるのよ」

「そうそう、だからうちに相談してたんだ、これどうしようとかいってね」

「リエはまだ寝てるし、修介君は鍛冶、愛ちゃんは裁縫に集中してるし、明美ちゃんは買い物

 勇次君は散歩で、残ったのがミミしかいなくてね」

「で、うちは全部受ければ良いって言ったんだ、数は多い方が良いからね」


まぁ、確かにそうだな、折角このギルドも広いんだし、そろそろ増えてもいい気がする。


「所で何個来たんですか?」

「3つよ、多いでしょ?」

「・・・多いんですか?」

「勧誘もしてないのに3つなんて十分多いじゃない」


はぁ、3つかそれなら何の問題も無いような気がするな。


「で、全部初心者なんだ」

「はぁ、初心者ですか」

「えぇ、まぁ、そこは良いの、面倒はミミに見てもらおうかなと思ってるから」

「うちが? まぁ、良いけどさ」

「はぁ、なら問題ないんじゃないですか?」

「ふーむ、そうね、修介君もそう言うなら許可しようかしら」

「あぁ、それが良いよ、面倒はうちがまとめてみるからね」

「そう、じゃあ、頼むわよ」


そして、りえるさんはギルドから出て行った、多分、許可を降ろしに行ったんだろう。


「さて、うちも準備しないとね」

「あぁ、そうだ、ミミさん、一応武器を作ったんですけど、要ります?」

「武器? そうかそういえば作ってたんだっけ」

「はい、一応それなりの物を作りましたよ」


俺はミミさんの為に作ったホグゴブリンの斧を手渡した。


ホグアックス、ホグゴブリンの素材から作られた斧。

この武器はひたすら素材を求める貪欲なプレイヤーの意地がこもっている。

効果、ドロップする素材の量が多くなる。


HP、+700

MP、+100

攻撃、+1000

防御、+0

魔力、+10

精神、+50


効果は完全にドロップ用だ、でも、攻撃力が非常に高く、バーサーカーにはうってつけだろう。


「ふーん、完全攻撃特化の武器か、それにHPの上昇も高い、うん、うちむきだね、ありがとう」

「いえ、喜んで貰えてよかったです」


バーサーカーはスキルを使う際にHPを消費するのが非常に多い。

一撃で300も吹き飛ばすスキルもある、クイーンが使ってきたエクスタシーもあるしな。

あれのスキルは消費がえげつないし、HPが多くなるのは非常に嬉しいだろう。


「うぅ、痛い、裁縫って言うのは難しい」


俺がミミさんに武器を私と、愛が自分の部屋から出てきた。

手は絆創膏の様な物を沢山付けている。


「どうしたんだ? もしかして、針で何度も指を刺したとか?」

「そうだよ、くぅ、地味に痛い」


探検家だろうと痛い物は痛いんだろう、まぁ、当然だよなと。


「じゃあ、私、が、治すよ」

「うぅ、いや、良い、流石にあなたの能力をこの程度の怪我で使いたくない」

「そう、分かった」


癒子はそう言うと、俺の頭の上にのっかった、いつもの定位置だな。


「そういえば、温泉は回復するんじゃ無かったっけ?」

「あぁ、そういえば、じゃあ、あたしは温泉入ってくる! あ、そうだ、はい、革、じゃあ!」


愛は俺に革を渡して温泉に走って行った、しかし、温泉に入っただけで治る傷・・・

うん、探検家は便利だよな、色々と。

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