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ゲームによく似た異世界で最高の幸運を使い最強を目指す  作者: オリオン
第7章、次の物語に
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キャンプ

キラーゴブリン、クイーン・ゴブリンの2体の化け物を撃破することが出来た。

正直ここまで死ぬかも、って思ったのは初めてだったぜ。

これが中級なんだよな、上級は一体どうなるんだよ、まぁ、それは良いだろう。

今は体力的に外でキャンプだ、この状態でギルドまで戻るのはしんどいからな。


「じゃあ、そこにテントを張って頂戴」

「はい」

「あぁ、修介君と勇次君は食料を取ってきて頂戴、何でも良いから」

「はーい」


俺達の仕事は食料集めか。


「よし、俺は動物を探してくるぜ、お前はどうすんだ?」

「そうだな、釣りでもするかな」

「まぁ、お前は狩りは出来ないからな、遠距離攻撃出来ないし」

「あぁ、だから大人しく釣りをしとくよ」


と言っても、釣り竿は無いんだよな、困ったもんだ。


「あなた、釣り竿はあるの?」

「あはは・・・その、無いですね」

「でしょうね、はい、私のをあげるわ、頑張ってきてね」

「ありがとうございます」


俺はりえるさんに釣り竿をもらって、釣りをする事にした。

それにしてもだ、釣りなんてやったことが無いな、とりあえず、俺は餌を付けて川に投げてみた。

まぁ、そんな簡単には釣れそうに無いな、まぁ、最低2匹は釣っておきたいな。

そして、川に投げて、ほんの20秒ほど経つと竿が動いた、これは来たんだな。


「よし、来たぞ!」

「おぉ! 修介! 引っ張って! 引っ張って!」

「よし、このまま釣り上げてやる」


そして、1匹の大きな魚が釣れた、これは嬉しいな!

じゃあ、この調子でガンガン釣っていくかな!

それから2時間程経過し、大量の魚を釣ることが出来た。


「ふぅ、大量だぜ」

「すごい! 流石修介! すごいよ!」

「これも幸運の力だったりするかな」


2時間で釣れた魚の量は30匹だ、数を数えて思ったが、これは釣りすぎたんじゃ無いかな。

全部相当なサイズだし、ちょっと楽しいからって釣りすぎた感が否めない。

まぁ、そうだな、これだと明日も魚尽くしになりそうだな。


「ふぅ、今戻ったぞ」

「結構時間がかかったわね、どうだった?」

「はい、結構釣れましたよ、ほら」


俺は魚を入れた箱を出して見せた。


「何これ、多すぎでしょ・・・」

「いやぁ、その、釣りをしてたら楽しくなっちゃいまして・・・」

「・・・そう、やっぱり色々とぶっ飛んでるのね、魚は結構釣りにくいのに」

「良いじゃないですか、魚は料理しやすいですしね」

「まぁ、それもそうね、じゃあ、明美ちゃん、料理は頼むわよ」

「はい」


そして、少しだけ時間が経ち、今度は勇次が帰ってきた。


「ふぅ、1頭しか捕まえられなかったぜ」

「ん、お帰り」

「で、どうだった? お前は何匹釣ったんだ? 3匹くらいか?」

「30匹だ」

「は? 釣りすぎだろ!」

「楽しくなってきてな」

「あぁ、そうかよ・・・」


勇次は少しだけ悔しそうな表情をした。

そして、俺の釣った魚と、勇次が捕まえてきた猪を明美が料理をした。

殆どは魚だったが、その中にしっかりと勇次が捕まえてきた猪の肉も入っていた。

やっぱり明美の料理は美味いな、これならいくらでも食えれそうだな。


「流石に料理が美味いな」

「あはは、これでも料理人スキルは20もありますからね」

「20はリアルで言えば家庭の母親レベルだったかしら」

「そうなんですか」


なるほどな、料理レベル的にはお袋の味って感じだなのか。

こいつはありがたいな、それにしても皆でキャンプなんて初めてだ。


「それにしても、初めてね、こうやって皆でキャンプするのは」

「そうッスね」

「何だか楽しいね」

「そうだね、普段一緒のギルドで寝泊まりしてるけど、これはこれで面白い」


そんな会話をしながら、俺達は料理を食った、何だか新鮮な気分だ。


「さてと、じゃあ、そろそろ寝ましょうか」

「そうッスね」


俺達はテントに入った、ちゃんと男女で区切られているようだ。

それにしても3つもテントを張ってるのか、大変なわけだ。


「ちぇ、何だってお前と寝ないといけないんだよ、女子と寝たかったのによ」

「アホか、そんなの出来るかっての」

「分かってらぁ、まぁ、良いか、ちゃっちゃと寝ようぜ」

「そうだな」

「じゃ、おやすみ」

「おやすみ」


寝袋の中に入って、少しだけ経った、すると右の方からすごい大きないびきが聞えてきた。

これは酷いな、大きすぎだろ・・・これは眠れそうにない・・・

はぁ、これは朝起きたら寝不足だな、いやいや、そうならないように頑張ってねよう!


「うるさい、眠れない、静かにして」


そういえば癒子も一緒に居たんだったな、癒子は勇次をゲシゲシと蹴っている。

しかし、癒子にはそんなに力は無いし、勇次は一切起きなかった。


「うぅ・・・起きない、眠れないよ」

「まぁ、そうだよな、眠れないな・・・」

「うん、眠れない」

「仕方ない、とりあえずお前を他のテントの方に送るよ」


俺は自分たちのテントから出て、明かりが点いている明美と愛のテントの場所に行った。


「おい、お前ら、起きてるか?」

「その声は、修介さんですか?」

「あぁ、そうだ、実は頼みがあるんだ」

「何?」


俺はテントから出たらすぐに眠り始めた癒子を軽く掴み、明美達に見せた。


「癒子と一緒に寝てやってくれ、俺達のテントは勇次がうるさくて癒子が眠れないんだ」

「あぁ、ここまで軽く聞えますからね、修介さんも大変ですね」

「まぁ、そうだな」

「じゃあ、癒子ちゃんは預かりますね」


俺は癒子を明美の手のひらにのせた。


「こいつは頭の上が好きだからな、髪の毛で寝かせてやってくれ」

「か、髪の毛? 修介先輩は毎晩髪の毛に癒子ちゃんを入れてるの?」

「まぁ、そうだ、だからあまり寝返りは打たないでやってくれよ」

「わ、分かってますよ」

「じゃあ、頼んだぞ?」


俺は2人に癒子を預け、自分たちのテントに戻った。

正直あいつのいびきを耳元で聞くのはしんどいが、寝場所がそこしかないんだ、仕方ない。

最後の就寝でまさかキャンプが面倒だと思うとはな・・・

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