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ゲームによく似た異世界で最高の幸運を使い最強を目指す  作者: オリオン
第6章、ゴブリンの洞窟
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クイーン・ゴブリン、再戦

キラーゴブリンを辛うじて撃破した、しかし、今度はクイーン・ゴブリンだ。

俺と明美とりえるさんの消耗は酷く、連戦でクイーンゴブリンと戦うのは無謀だ。

だからクイーン・ゴブリンは愛と勇次とりえさんの3人に戦ってもらう事になった。


「あなた達に私が倒せるの?」

「あぁ、やってやるよ、強ーのはあの3人だけじゃないってのを教えてやるよ」

「そう、じゃあ、楽しみね」


そう言うとクイーン・ゴブリンは地面を大きく踏みつけた、そして、亀裂が広がる。

明らかに攻撃力が高い、これは愛で押えきれるのか? 難しそうだが、信じるしかない。


「行くわよ」


クイーン・ゴブリンはすごい勢いで勇次に突撃していった。


「させない!」


そして、愛がその攻撃を受け止めた、相当な勢いがあるんだろう、かなり大きな音が聞えた。


「ぐぐぅ・・・」

「私の本気を防ぐのね、少しは出来るわね」

「ぜ、前衛壁役を甘く見ないでね」


愛は少し強気な態度を取っているが、明らかに押されている。

このままだとそこまで長い間は持たないだろう。


「しゃ! 良く止めた!{パワーアロウ}」

「決める!{フォースキャノン}」


そして、愛がクイーン・ゴブリンを止めている間に2人が同時に攻撃した。


「やっぱ数が多いのは面倒ね」


クイーン・ゴブリンは愛の盾を蹴り、後方に退いた。

そして、2人の同時攻撃を回避した、回避能力も高く、攻撃も高い、厄介な奴だ。


「クソ! 外しちまったか!」

「回避能力の高い高火力モンスター、厄介だね、でもこれはどう?{マナエネミー}」


リエさんはマナエネミーを召喚し、一斉にクイーン・ゴブリンに攻撃させた。


「こんな手に出るのね、無駄よ」


しかし、クイーン・ゴブリンは地面を大きく踏みつけた。

そして、地面の石が飛び散り、マナエネミーを貫いた。

とんでもない真似をしやがるな。


「く、範囲攻撃まで・・・」

「だが、一瞬足は止まったぜ!」


その攻撃の直後、勇次が矢を放った、パワーアロウくらいしか攻撃スキルは無い為、普通の一撃だ。

しかし、それでもあの矢は俺が錬成した高火力の矢だ、当れば結構なダメージを食らうはず!


「ふん」

「はぁ!?」


クイーン・ゴブリンは飛んできた矢を掴み、折った。

あの勢いで飛んできた矢を掴むとか異常だろ。


「まぁ、目の付け所は良かったわ、もしこれが弾丸なら当ってたかもね」

「やっぱり弓のスピードだと止められるか」

「勇次先輩、グレンには乗らないの?」

「グレンは無理だ、こいつの攻撃を防げない」


勇次はあんなんでもよく分かってるんだな、確かにグレンではクイーン・ゴブリンの攻撃は防げない。

なんせ、生身なんだ、鎧もないし、盾だって無い、だからグレンだとすぐに倒される可能性が高い。


「じゃあ、あまりこっちもMP無いけど、やるわよ{レイジ}」


クイーン・ゴブリンはレイジを唱えやがった、レイジは攻撃力、素早さを爆発的に上昇させる。

その代わり防御力が大きく落ちる諸刃の剣、愛も持ってはいるが基本は使わない。


「魔法とか使えるのかよ!?」

「下等なゴブリンと同じにしないでね、じゃあ、行くわよ!」


クイーン・ゴブリンは急速に加速し、リエさんに接近していった。


「あ」

「まず、1人ね」


このままだったらリエさんが!


「何てね」

「く!」


リエさんがそう呟くとクイーン・ゴブリンの足下が大爆発した。


「こ、これは!」

「エネルギーホール、地雷みたいな物ね」

「流石はリエね、やっぱり参謀って感じね」

「く、こ、小細工を・・・」


どうやらエネルギーホールの影響でクイーン・ゴブリンは動けないようだ。

そういえばエネルギーホールは2つあり、大爆発をし、相手の動きを止めるのと

相手の動きを止め、ライフとMPを奪う物の2種類があるんだったな、あの様子だと1番目の方だな。


「じゃあ、一気に仕留めるぜ{パワーアロウ}」

「食らえ!{ホーリースピア}」


そして、その隙を突き、2人が一斉に攻撃を仕掛けた。


「あう!」


流石にそんな状況で回避することは出来ないようで、2人の攻撃はもろに当った。


「これは痛いだろう」

「・・・ゆ、油断したわ・・・ふふ、でも、面白いじゃない」


そんな強烈な攻撃を食らったってのに、クイーン・ゴブリンはまだ戦うようだ。

と言うか、何だか食らう前よりも笑ってやがる、これが戦闘狂か。


「さぁ! 楽しみましょうか! 私が今まで戦ってきた中で最高の戦いよ!」


そう言うと、クイーン・ゴブリンの目が光り始めた。

どうやらこれからが本番らしいが・・・あいつらは大丈夫か?

今回は後2本くらい出そうと思います、修学旅行もあって3日間は書けそうにないので。

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