クイーン・ゴブリンの刺客、キラーゴブリンとの戦い
キラーゴブリン、ゴブリンの中で最も強い存在、本来は上級エリアのモンスターらしいが・・・
そんなのと、この段階で戦う羽目になるなんて・・・それもクイーン・ゴブリンとの同時戦闘。
「オイオイ、折角デカいの仕留めたってのに、更にヤバそうなのが出てきてるじゃねぇか」
ホグゴブリンを撃破した勇次とグレンもこっちにやってきた。
やっぱ攻撃力がえげつないんだな、流石はブレイクライオンだ。
だが、そいつの力を借りたとしても、キラーゴブリンを撃破するのは至難の業だろう。
「ふふ、じゃあ、私は後ろの方で見物しておくわ、高みの見物って奴よ」
そう言うと、クイーン・ゴブリンは後方に下がっていった。
これはこっちとしてはまだありがたいが、仮にこいつを仕留めたとしてもその後万全の状態である
クイーンゴブリンと戦わないと行けないって事だよな、どっちにせよヤバいのは間違いない。
「全く、冗談じゃないわ、なんでこんなヤバいのと戦わないといけないのよ・・・」
「とにかく、前線はあたしがやる」
そう言うと、愛はキラーゴブリンの方に走っていった。
「待ちなさい」
しかし、りえるさんは愛を呼び止めた、愛はその言葉に反応し、走るのを止め振り向いた。
「なんで?」
「相手は上級エリアの化け物よ? まだこの段階の壁役が機能するわけがないわ」
「じゃあ、どうすっての? 相手は正真正銘の化け物だってのに」
「そう、だから前衛は修介君にやってもらうわ」
「俺ですか?」
正直一瞬ビックリはしたが、すぐにりえるさんの考えている事が分かった。
俺なら攻撃を回避することが出来る、だから回避が難しい愛よりは安定するだろう。
ただ、一撃食らえば、危機的状況に陥るだろうな、まぁ、それは愛も同じ事だ。
「・・・分かりました、やります」
「えぇ、良い? 防ぐことよりも回避することに専念してね」
「分かってますよ」
俺は愛の代わりにキラーゴブリンに接近した。
「ぐらぁ!!!」
「ふぅ、さて、一撃食らえばほぼ瀕死のデスゲーム、始めるか」
「ふがぁ!」
キラーゴブリンは開幕大きな薙刀で俺に攻撃を仕掛けてきた。
その薙刀は普通に人間程度なら真っ二つに出来そうだな。
「く!」
俺はその薙刀を回避し、とりあえず、薙刀が機能し無いであろう懐に入った。
ここまで入れば、仮に薙刀に当っても刃は無い、それならまだ生き残れそうだ。
「ふが!」
キラーゴブリンはその薙刀から手を離すと、今度は刀を出した。
くぅ、背中に武器がわんさか入ってるカゴがあるし、そんな真似は出来るよな。
今更だが、こいつの容姿は何となく武蔵坊弁慶みたいな感じだぜ、てか、間違いなくそうだ。
「く」
少し不意を突かれたが、全く想定してなかった訳じゃないし、回避することは出来た。
それにしても、まさか薙刀を捨ててくるとはな、それは想定外だ。
「何とか粘ってくれてるわね、皆! 攻撃よ!」
「分かった、でも、一応軽く意識を逸らすために{マナエネミー}」
後ろからリエさんのマナエネミーと唱える声が聞えた、そして、何だか光る謎の生命体が
キラーゴブリンに攻撃を仕掛け始めた。
マナエネミー、確か自分のMPから敵を攻撃する生命体を作りだす技だったか。
耐久力も攻撃力も低いが、数が多く、敵の足止めをするのにうってつけの技だっけ。
「がぁ!」
しかし、まぁ、攻撃力も防御力も無い生命体を出したところで一瞬でキラーゴブリンに殲滅された。
だが、この技がすごいのは同時にではなく、後ろから連続で出てくると言うことだ。
だから、1回の攻撃で全滅と言うことはまず無い、流石は足止め様のスキルってだけはある。
「チャンスね!{ボムショット}」
後方から飛んできた弾丸が着弾と同時に爆発した、これがボムショットだ。
確か、着弾点で爆発し、広範囲にダメージを与える技、スナイパーが扱える数少ない範囲スキル。
それに、単体の相手にも結構なダメージを与えることが出来る。
「ぐがぁ!」
しかし、その程度の攻撃では殆どダメージを与えることは出来なかったようだ。
流石は上級エリアで出てくる強モンスターだ、弱い相手なら確実に怯むってのに。
「行きます!{召喚、ファイアーバード}」
「キュォーン!」
明美のファイアーバードか、遠距離攻撃も出来るし、長いこと滞在することも出来る。
この状況なら十分機能する召喚獣だ。
「そして{召喚、サンダーラット}」
「ちゅぅ!」
召喚獣は2匹同時に召喚できるのか、ふむ、便利な物だな。
しかし、多分消費は激しくなるんだろうな、じゃないと今まで使わなかった理由が分からないし。
「俺と愛は行動できないな、近寄るのは危ねーし」
「こんな時に戦えない自分が恥ずかしい」
「適材適所よ、あなた達はクイーン・ゴブリンの時のために温存しておきなさい」
「ぐらぁ!」
キラーゴブリンはどうやらファイヤーバードとマナエネミーに注意映ってるようだな。
これは攻撃のチャンスだ、だが、接近するのは愚策だ。
「そら!{カマイタチ}」
「ぐ、がぁ!」
「うお!」
俺の攻撃を食らい、キラーゴブリンは俺に攻撃を仕掛けてきた。
どうやら俺の事を脅威だと判断したようだ、これなら攻撃しなかった方が良かったかもな。
だが、俺に注意が向けば、マナエネミー、ファイアーバード、サンダーラットが攻撃されない。
そうなれば攻撃をその3つで与えられる、りえるさんの援護もあるしな。
しかし、戦いはこっからがキツくなりそうだよな。




