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ゲームによく似た異世界で最高の幸運を使い最強を目指す  作者: オリオン
第6章、ゴブリンの洞窟
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久々のダッンジョン探索

俺達はその洞窟の中に入っていった、そこは洞窟だが天井が所々壊れていて光が入っている。

だから暗いはずの洞窟内でも十分明るく、周囲もしっかりと見える、だが洞窟内だし

簡単に身を隠せるような大きな窪みや不意打ちに適している壁もある。


「奇襲とかにも警戒した方が良いわね」

「明るいですけど、不意打ちしやすい地形ですからね」

「それにさっきからモンスターが出て来ないで不気味なんだけど?」


愛の言う通りだ、入ってそこまで経ってないが、それでも普通ならモンスターの1匹や2匹は

居てもおかしくない筈だ、だが、今まで1度もモンスターと遭遇していない。

本当に不気味だ。


「・・・私もこのダンジョンは初めてだからどんなモンスターが居るのか知らないのよね」

「そうなんですか? じゃあ、かなり警戒しないと行けないですね」


その後も少し先に進んだが、それでもモンスターは出て来なかった。

何だか静かすぎて気味が悪いな、それに、少しずつだが明かりも無くなってる。

ダンジョンが真っ暗になったら困るな、まぁ、リエさんが明かりを出してくれるから良いんだが。


「あぁ、もうそろそろね、リエ明かりお願い」

「・・・うん、でもその前に、明美、ファイアーバード、出して」

「え? 何でですか? と言うかリエさんが私の名前を・・・」

「良いじゃん、そこそこ長いし、さぁ、出して」

「はい!{召還、ファイアーバード}」


明美が嬉しそうに返答し、ファイアーバードを出した。

そいつは現われるとキョーン! と言う鳴き声を出し、杖の先から出てきた。

これが召喚か、アニメとかでたまに見ていたが、こう生で見ると少しシュールなんだな。

まぁ、出てきた後は燃えている普通じゃ無い鳥なんだけど。


「出しましたよ、どうするんですか?」

「奥の方に進ませて見て、素早く」

「はい、お願い! 私のファイアーバード」

「キョーン!」


明美の願いに反応し、ファイアーバードはすごい勢いで正面に突撃していった。

すると、そのファイアーバードに反応して周りの壁から何か緑の人間大の生き物が出てきた。


「あれは、ゴブリンね、こんなに沢山、リエやるわね」

「アンデットかと思ったけど、ゴブリンだった」

「うがぁ!」


ゴブリン、とんでもない繁殖能力と、僅かだが知能を合わせ持つモンスター。

性格は残忍で残酷、人間よりも残酷な生き物だ、常に殺すことと食うことしか考えてない。

ただ、どうやって数を増やしているのか、それは謎である。

だったかな、設定は他にも強化種とか変異種なども居るんだっけ。


「それにしても、とんでもない数ですね、100はいってるんじゃ無いですか?」

「ゴブリンは数が多いからね、それに頭も少しはある、それが面倒ね」

「関係ないっすよ! 出て来い! グレン!」


勇次はそう言うと懐にある檻をだし、グレンを出した。

グレンは檻から出ると同時に巨大な体になり、現われた。

これは普通の洞窟だとだせれないだろうな、ここの洞窟が広くてよかったぜ。


「ぐおぉぉ!!」


グレンの大きな遠吠えが聞える、これは迫力があるな、だが、後方からの魔法は難しいだろう

まぁ、側面から回り込めば攻撃出来るだろうが。


「さぁ! 暴れてやれ!」

「がぁ!」


グレンはゴブリン軍団をドンドン吹き飛ばしていった。

流石は大きいだけあるよな、これがビーストテイマーか。


「おぉ、暴れてるわね、流石はブレイクライオン」

「でも、仲間が前衛に行けませんね」

「そこは仕方ないでしょ、そもそもビーストテイマーがあんな大きな猛獣を操るのは稀だし」

「そうなんですか?」

「そうよ、普通は狼くらいの猛獣を操るわ、なんせあのサイズを手懐けるのは難しいし」


なるほどな、大概のビーストテイマーは簡単な方を選ぶのか。

だが、あいつは体当たり野郎だからな、それでグレンを操れるんだろう。


「それじゃ、あっちは勇次に任せましょう、私達は後方を」

「そうですね」


ゴブリン軍団は後方からも来ていた、多分別れ道にでも隠れてたんだろう。

こっちも数は100は越えてるな。


「じゃ、俺も頑張りますか、折角の魔法も使わないといけませんし」

「まぁ、ゴブリン程度あなた1人でも大丈夫でしょうね」

「そうですね、皆は休んでてください」


勇次が派手に暴れてるし、俺も本気で戦うとしよう。

勇次とグレンに負けたくは無いからな。


「さぁ! いくぞ!{テンペスト}」


初手はテンペストだ、攻撃範囲も広く、攻撃力も高いしな、消費は結構痛いが。

まぁ、MPが切れたら癒子に回復してもらえば問題は無い、1日3回も回復できるし。


「おっと、やっぱり魔法でもクリティカルするんだな」


テンペストの範囲内に入っていたゴブリン軍団は全員クリティカルをし、壊滅した。

やっぱりクリティカルはかなり強いもんだ、一斉に壊滅状態だ。


「やっぱり修介がマジックフェンサーになったら強いわね、広範囲攻撃全部クリティカルよ」

「殲滅力がとんでもないですよね」

「うん、間違いなく、あの出費であの効果は格安」


俺は前衛職よりも魔法職の方がよかったかもしれない、でも、前衛職は後ろを守る盾だし

俺は気に入ってるんだよな、そう考えるとやっぱ前衛で魔法も撃てるマジックフェンサーは正解だな。


「がぁ!」


しかし、壊滅的な被害を受けたゴブリン軍団はそれでも戦うつもりのようだ。

全くこれだけ被害を受けて逃げないのか、面倒な連中だ。


「こっちにはまだ範囲攻撃はある{ストーム}」

「がぁ!」


ストームはテンペストほど範囲は無いし攻撃力も無い、だが範囲攻撃である事に変わりない。

テンペストで残った残党共を処理するだけの範囲はあるしな。


「うし」


予想通りストームは残党全てを巻き込めるだけの範囲があった。

そして、後方のゴブリン軍団は殲滅だ、後は前方の連中だが。


「よし! 体当たりだ!」

「その指示は駄目だって! 壁に当るじゃないの!」

「あ、本当だ、悪いグレンそのまま攻撃してくれ」

「がるぅ・・・」


グレンは何となくだが勇次を心配するような声を出し、ゴブリン軍団に攻撃した。

体も大きいし、その攻撃の範囲は相当な物なんだろう。

前方のゴブリン軍団と勇次とグレンの戦いは少しだけ続いたが、結果は勇次達の勝利だ。

まぁ、一切疑う必要の無い勝利だったがな。


「ふぃ、流石グレンだ! 俺と修介を苦戦させただけはあるぜ!」

「がぅ」

「よっと、ほい、戻ってくれ、また呼ぶからな」


グレンは勇次が出した檻の中にすんなりと入っていった。

完全に手懐けている感じだな。


「ふぅ、今回私出番が無かったわね」

「お姉ちゃんは単体に強いから、こんな数が多い相手と戦うのはよくない」

「ま、それは分かってるわ、弾丸は消耗品だしね」


スナイパーに範囲攻撃は無い、1番範囲があるボムショットでも大した範囲を攻撃出来ない。

その代わり単体の相手に対してはめっぽう強い、それがスナイパーだ。

だから数で押す相手は魔法職とかに任せた方が良い。


「あたしも出番無かったし、それに数が多い相手はあの2人に任せれば良い」

「そうね、正直あの2人の殲滅力は驚いたわ」

「消費も殆ど無かった」

「もっと褒めて良いぜ!」

「そうね、流石はブレイクライオン」

「あれ? 俺は?」

「本当すごいですよねグレンは」

「・・・もう良いぜ」

「ぷ、あはは!」


皆が一斉に笑い出した、その中には勇次もちゃんと入ってる。

さて、数が多い相手には俺達が強いのがよく分かった、さぁ、先に進むか。

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