新しいレベルのギルド
巨大なライオンを眠らせたは良いが、こんな大きなライオンを運ぶのは難しい。
そもそも、檻も無いし、うーん、勇次はどうするんだ?
「で、勇次、これはどうするんだ?」
「そうだな、運ぶか」
「お前、何言ってんだ? 出来るわけ無いだろ」
「お前なら行けるんじゃね?」
「はぁ!? 出来るわけ無いだろ!」
「ほら、試してみろって、ほらほら」
「クソ!」
俺は嫌々そのライオンを持ち上げようとした。
まぁ、当然だが、持ち上がらない、少しだけ浮いたけど。
「ぜぇ、ぜぇ、やっぱ無理だ」
「やっぱな、でもちょっとだけ浮いたな」
「分かってんならやらせんな!」
「しかし、どうするかな、もしかしてこの檻が巨大化したらいいのに」
そう言いながら勇次は携帯用の檻を巨大なライオンの近くにおき、ポンポンと叩いた。
すると、その檻は巨大化した。
「・・・・・・す、スゲー! 巨大化機能がデフォルトで用意しているのか!」
「お、俺が持ち上げようとした努力は一体・・・てか、そもそも檻まで運べな」
俺がそんな疑問を口にしようとしたときに、ライオンは檻に吸い込まれるように入っていった。
そして、その檻はライオンごと小さくなり、携帯サイズになってしまった。
「・・・ほ、本当にスゲーな、ビッ〇ライ〇とス〇ール〇イトの機能があるのか・・・」
「さ、流石は異世界だな、22世紀もビックリだ」
あぁ、ドラ〇もんの世界をこんな身近に感じるとは、流石異世界だ。
それにしてもだ、こんな化け物を一瞬で小さくする檻って、スゲーな。
「さて、ちゃっちゃとギルドに帰るか、そんでこいつを手懐けないとな」
「そうだな、そっちの方が重要だろう」
俺達はギルドに戻り、りえるさん達と合流した。
「・・・よくこんな猛獣を捕まえましたね」
「どうだ、スゲーだろ」
「まぁね、でも、あなたの今のスキル的にあまり役に立たなかったんじゃ無いの?」
「あ、えっと、一応助けましたよ?」
「一応なのね、まぁ、手懐けるのは大変そうだけど、頑張ってね」
「はい、頑張るっス!」
「それにしても、そろそろギルドを大きくしましょうか」
そう言うと、りえるさんはギルドから出て行った。
多分、受付に行ったんだろうな。
そして、しばらく経ち、りえるさんが戻ってきた。
「喜びなさい、ギルドレベルが30になったわ、これで大きめな部屋が用意できる」
「おぉ」
俺達は勇次にも報告し、ギルドレベルが30になったことを告げた。
そして、ギルドレベル30の魔法陣に入った。
「おぉ、すごいですね」
その部屋は観賞植物、大きめのテレビと部屋。
お金持ちの部屋みたいな感じだった。
「確か、こっちに大きめの部屋があって、倉庫なり何なりに出来るみたいよ」
「おぉ、じゃあ、そこを使わせ欲しいっす!」
「えぇ、構わないわよ、他にも部屋はあるし」
「よっしゃ! ありがとうございます!」
そう言うと、勇次はその部屋に入っていった、さて、あいつはあのライオンを手なずけれるのか。
「しかし、あなた達、まさか剛獣、ブレイクライオンを捕獲するなんてね、驚きよ」
ブレイクライオン、確か素早い動き、高い攻撃力、高めの知能を有している。
この獣の仕事は森を守護する事、この獣を手なずけるのは非常に難しく
時間が掛かるであろう、と言う感じだったはず。
やっぱり手なずけるのは難しいんだな。
「勇次、手懐けれますかね」
「まぁ、大丈夫なんじゃ無いの? 根気があれば」
それはそうかもしれないけど、かなり時間が掛かるだろうな。
まぁ、それは良いか、さて、どうせだし、自分の部屋を探してみるか。
「俺の部屋は何処ですか?」
「適当で良いわ」
「はぁ」
そう言われた俺はとりあえず、2階の部屋を選んだ。
そこは窓もあり、外の景色も見える。
テレビもあり、風呂もトイレも備え付けであった。
トイレも風呂も今まで1階にしかなかったし、これは良いな。
今までは風呂に入るのはいつも遅かったし、これなら早くは入れそうだ。
「おぉ、結構良い感じの部屋ですね」
俺が部屋を見ていると、明美がやってきた。
どうやら少し気になったようだ。
「お前は何処の部屋にするんだ?」
「あ、この部屋の隣にしようかなと思って」
「何でだ?」
「その、えっと、近かったからです、はい」
「ふーん」
まぁ、俺の部屋の隣となると、階段を上がってすぐだからな。
俺は奥の方を選んだからな。
「そうか、にしても、鍛冶部屋は1階なんだな」
「鍛冶部屋は大きいですからね、仕方ないんじゃ無いですか?」
「それもそうだな、今度はそっちも見てみるか」
俺は1階の鍛冶部屋に入ってみた、そこは大きく、クーラー完備だった。
今まではクーラーなんて無かったし、少しは過ごしやすいかもしてないな。
「少しは楽になりそうだな、道具も多いし」
「私はよく分かりませんが、これで楽になるんですね」
「あぁ」
ま、クーラーはありがたいな、武器を作っているときはスゲー熱いしな。
「さて、今度は温泉でも見るか」
「そうですね! 温泉が大きくなってたりしませんかね!」
「広くなってたら良いな」
俺達は温泉を見てみた、そこは女湯と男湯に分かれていた。
いやぁ、前は分かれてなかったからな、これはありがたい。
「これは良いな」
「はい!」
「後は妖精用とかあれば良いんだが」
「きゅ!」
一応この妖精も見た目は女だしな。
「妖精さんは服のまま入れそうですよね」
「そうだな、まぁ、女湯に入れば問題は無いしな」
「そうですね」
さて、これで軽くは見てみたか、しかし、広くなっていくな。
この様子だとレベル最大だと一体どれだけ豪華な景観になってるのか
まぁ、相当先の話しになりそうだがな。




