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ゲームによく似た異世界で最高の幸運を使い最強を目指す  作者: オリオン
第4章、定まる最終目標
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巨大なライオンの捕獲

巨大なライオンはそこまでダメージを受けていないように感じた。

最初から少しだけ感じていたことだが、こいつはこの森の番人とか言う奴だろう。

素早さも耐久力もかなり高い、攻撃は受けてないし、攻撃力は不明だが、かなりの物なのは分かる。

そんな奴に俺達2人だけって、大丈夫か? まぁ、りえるさん達と合流するのも難しいし。

ここは何とか2人で抑えるしか無いだろうな。


「行くぞ、{ストーム}」


ストームは周囲の木々を巻き込み、森の番人に向かって進んでいった。

これを撃つと、恐らく後衛の攻撃も逸らしちまうだろうし、使う場面が難しいな。

だが、2人しかいない現状なら、特に問題は無いだろう、それに、周りの植物や石を

巻き込んでいるし、殺傷能力は結構な物だろう、流石の番人もこれは痛いはず。


「がぁ!」


しかし、番人はストームに対して、爪を大きく振り、攻撃した。

すると、ストームは一瞬で消滅し、番人がこっちに走ってきた。


「魔法をかき消すなよ!」

「がぁ!」


そして、今度は俺に接近してきて、両爪で攻撃を仕掛けてきた。

1回目で学習したみたいだ、これは簡単には避けられない。


「よし、{影走り}」


俺は影走りを発動させ、番人の側面に回り込んだ。


「が!」

「こっちだぜ{パワーアロウ}」


番人の注意が俺の方に向いている隙に、勇次がパワーアロウを放った。

不意打ちを食らった番人は回避することも防ぐことも出来ず、勇次のパワーアロウは

番人に直撃した、これが中々痛かったようで、番人は怯んだ。


「チャンス!{テンペスト}」


俺は、番人が怯んだ一瞬の隙を突き、ストームよりも威力が高いテンペストを発動した。

正面からなら防がれるし、後方からだと勇次を巻き込む危険がある、だから側面からの攻撃だ。

怯んでいる状態の番人にその攻撃を防ぎきれるはずも無く、テンペストは番人を包んだ。


「こいつは痛いだろ」

「流石だぜ」


少しして、テンペストの強風は止み、テンペストに包まれていた番人が再び姿を現した。

結構傷だらけだったが、それでも、まだ動けるようだ、大したもんだよ、ほんと。


「ぐ、ぐるぅ・・・」


そんな状況でも、番人はまだ戦うつもりの様だ、スゲー根性だな。

そういえば、どうやって番人を捕獲するんだ?


「おい、勇次、どうやってこいつを捕獲するんだ?」

「そうだな、捕獲行動は眠らすだったかな、その後、檻に入れて」

「こいつを入れるくらいの檻なんて無いだろ?」

「・・・えっと、一応携帯用の檻はあるんだよ」


そう言うと、勇次は鞄の中から小さめの檻を取り出した。

そうだな、犬くらいなら中に入るかもしれないな、子犬だけど。


「子犬くらいしか入らないだろ」

「大丈夫だって、子猫も入るし、ネズミだって入るぞ!」

「あの大きなライオンが入るわけ無いだろ!」

「ほら、スモー〇ライトがあれば行ける!」

「無いだろうが! そんなの〇ラ〇もんでもいないと無理だっての!」


俺達がそんな感じに喧嘩をしていると、大きな足音が聞えた。

その足音がした方を見ると、番人がこちらに向かって走ってきていた。


「あぁ、もう! とりあえず、こいつを捕獲するぞ!」

「分かってるさ、どうやって捕まえるかはその後だ!」


俺と勇次は再び臨戦態勢を取った。

とりあえず、何とか勇次のバインドナイフを当てて、睡眠薬でも飲ませるか。


「さ、怯め!{カマイタチ}」


俺のカマイタチは番人に当たり、番人は怯んだ。


「おら!{バインドナイフ}」


その隙に、勇次のバインドナイフが番人を貫いた。


「が、がぐぅ・・・」


そのナイフは、傷だらけで限界ギリギリの番人にはかなり厳しかったようで

しっかり怯んでくれた、その間に勇次が携帯していた睡眠薬を番人の飲ませた。

体が痺れ、さらにはボロボロで限界だった番人に、この薬は応えた様で、番人はゆっくりと眠った。

さて、次はどうするか・・・まぁ、それは勇次に任せてみるか。

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