上位職への転職
最終目標が定まったが、まだまだ先の話になりそうだな。
とりあえず、俺達はりえるさんの案で上位職に転職する話しになった。
「ここよ、ここで上位職にチェンジできるわ」
「上位職か、何だか話されたときは先の話になりそうだったのに、もうなんっスね」
「本当にね、正直こんなに早いなんて思わなかったわ」
まぁ、そうだよな、かなりの高難度ダンジョンを回ったしな。
多分タワーは上位職になってから攻略なんだろうな。
それが俺の数値が壊れてたからこんなに早く、馬鹿に出来ないな、流石はカンスト能力
「まぁ、大体修介のお陰なんだけど、装備も異常だしね」
「まぁ、良いですけど、それで、上位職に転職するにはどうすれば良いんですか?」
「まずはここのカウンターに話しかけて」
「はい」
俺達はカウンターの女の人に話しかけた、すると上位職に転職する為のレベルや実績を説明された。
上位職はいくつかに分類され、剣士は3つほど分かれるようだ。
まずはバーサーカー、守ることよりも攻撃することをメインにした前衛職。
次にマジックフェンサー、魔法を扱えるようになった剣士、前、中、後をこなせる万能職。
次にヘビーフェンサー、素早さを犠牲にして防御力を底上げする完全な前衛職。
まぁ、この中だとマジックフェンサーが1番魅力的だな。
転職する為のレベルは25。
そして、その職業になる条件の実績はこうだった。
バーサーカー、エネミーハンター、モンスターを500体倒す。
もしくは ブレイク、与えたダメージが10,000を越える
マジックフェンサー、実績、ラッキーパンチ、クリティカルを100回だす。
もしくは テクニシャン、スキルを100回使う。
ヘビーフェンサー、実績、痛みを越えて、5,000以上のダメージを食らう。
これが実績か、一応確認したら、ラッキーパンチの実績は出ていた。
これならマジックフェンサーになれるのか?
「ふむ、じゃあ、俺はマジックフェンサーかな、便利そうだし」
「それが良いわ、ヘビーフェンサーはあなたの戦闘スタイルに向かないし、バーサーカーは
貴重な前衛職が弱体化するし、私としては避けて欲しいからね」
「そうですね」
「修介は決まったか? じゃあ、俺の職業も見てくれ、おすすめあるか?」
「見てみるか」
今度は勇次の職業を確認してみた、そして、その職業も3つだった。
アーチャー、弓による攻撃をメインに置いた職業、完全な後衛職。
アサシン、一撃で相手を仕留めることに特化した超攻撃型の中衛職。
ビーストテイマー、猛獣を扱う職業、どの獣を扱うかによって前衛も後衛もこなせる万能職。
スカウトの上位職はほぼ全てが立ち位置が変わるんだな。
そんで、レベルは25、そして、実績は
アーチャー、狙撃の心得、攻撃力が高い弓を得る。
アサシン、暗殺の心得、急所突きを30回当てる。
ビーストテイマー、獣の友達、フィールドの獣を1体捕獲する。
ふむ、剣士と比べると必要な実績は低いな、ただ、1つしか存在しないな。
「そうだな、アサシンかビーストテイマーが良いんじゃないか?」
「そうだよな、でも、アサシンは実績的に駄目だし、ビーストテイマーかな、捕獲してくる」
そう言うと勇次は外に走って行った。
「ちょ! 待ちなさい!」
「あ、りえるさん! 何処に行くんですか!?」
「勇次君を追うわ、まぁ、上位職は各々で判断してね、じゃ!」
そう言い残すとりえるさんは勇次を追いかけていった。
まぁ、これになりたいと言えば問題ないし、大丈夫か。
「うーん、じゃあ、私も相談しますね」
「いや、俺じゃ無くてリエさんに聞けば良いんじゃ?」
「実は、私も聞こうかなと思ったんだけど・・・」
「じゃあ、あたしも」
何だか知らんがどうやら俺は他3人の職業の面倒も見ないと駄目なんだな。
「で、どんな職業があるんだ?」
「じゃあ、まずは私の上位職を見てください」
「はいはい」
明美の上位職は3つだった。
ソーサラー、単純なメイジの上位互換、大規模な魔法が得意。
サモナー、聖獣等の魔法生物との契約で力を得る職業、範囲攻撃も得意。
ネクロマンサー、死霊の力を扱う魔法職、蘇生魔法なども扱うことが出来る。
どれもそこまで大きな変化は無いか・・・これはこれで難しいな。
そして、レベルは26、実績はこうだ。
ソーサラー、マジックマスター、魔法を100回使うと得られる。
サモナー、ラッキーエンカウント、レアなモンスターと出会う。
ネクロマンサー、デス・ルック、仲間か自分が5回死ぬ。
ふむ、ネクロマンサー怖すぎだろ・・・
「そうだな、これは実績的にサモナーが楽そうだな」
「そうですね、ちょっと実績を確認しますね」
そう言うと明美は実績を確認した。
「あ、もうでてます、ラッキーエンカウント」
「ほう、それはよかったな」
「じゃあ、今度は、私ので」
「はい」
今度はリエさんの上位職の確認か、プリーストの分岐は2つだった。
ドルイド、攻撃よりも回復を優先した職業、完全サポート役で攻撃力は非常に低い。
ハイプリースト、攻撃と回復の両方をこなせる万能職、ドルイドほど回復は高くは無い。
ふむ、この中だとどう考えてもハイプリーストだな。
それと、レベルは28、実績はこうだ。
ドルイド、癒やしの名手、仲間を30回以上回復させる。
ハイプリースト、魔法の名手、スキルを100回以上扱う。
結構厳しい条件だな、大丈夫か?
「ハイプリーストが良いとは思いますが、実績は大丈夫ですか?」
「うん、大丈夫、ゲームの頃、使ってた」
「じゃあ、今度はあたしのをお願い」
「分かった」
今度は愛か、何だかこうやって効果を見るのも面白いもんだ、騎士の分岐は2つだ。
パラディン、多少の魔法を扱うことが出来る前衛職、しかし、攻撃力は高くない。
ダークナイト、防御と攻撃を両立させる前衛職、ただ、防御はパラディンに劣る。
どっちも良い感じだな、でも、愛の戦闘スタイルに合ってるのはパラディンかな?
そして、レベルは27、条件の実績はこうだ。
パラディン、鉄壁の盾、モンスターの攻撃を10回以上防ぐ。
ダークナイト、戦う盾、モンスターに5,000以上のダメージを与える。
こんな物か、パラディンの方が実績は楽だな。
「そうだな、パラディンかな」
「分かった、パラディンだね」
そして、俺達は上位職に転職することにした、それと、勇次はあの後近くの犬を捕まえた。
それで実績解除と、これで色々と強化されるだろうな。




