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ゲームによく似た異世界で最高の幸運を使い最強を目指す  作者: オリオン
第20章、上級タワー
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アグリゲーツの正体

俺達は2人に足止めを任せて、作戦会議を始める事にした。

しかし、あまり良い案は出ないかも知れないが、やらないよりはマシだろう。


「あまり時間が無いからさっさと終わらすわよ、まずは修介君! 何か変なところとかあった!?」

「変な事って言うと、敵にとかですか?」

「そうよ、敵に違和感とか、そう言った物は感じたのかしら?」


敵に違和感か・・・そうだな、確か本体を斬ったときに違和感を感じたっけ。

確かに斬ったはずなのに、当ったような感触がなかったからな。


「本体を斬ったときに、全く手応えがなかったんですよ」

「どういうこと?」

「攻撃を仕掛けて、確かにダメージを与えたように感じたんですけど、俺の手には全く手応えがなかった

 当ったはずなのに、当ってない、そんな感覚でしたね」

「・・・でも、あのモンスターは確かにダメージを受けたような動作をしたはずよ・・・」

「そうなんですけど・・・ね」


手応えは一切ない、なのに相手のモンスターは確実にのたうち回っていた。

・・・くそ、理由がさっぱり分からない・・・一体、何だってんだよ・・・


「・・・もしかしたらさ、偽物って事は無いのかい? あの本体は」

「に、偽物!?」

「そうだよ、考えてみれば、うちが最初に階段を上ろうとしたときだったか

 うちは確かにあの階段を上るために1歩踏み出した、でも、すり抜けてね

 で、その後地面から触手が沢山出てきたんだ」

「そ、そうなの!?」

「あぁ、それに、さっきまで気が付かなかったんだけど、階段があった場所が更に奥になってるしね」


その言葉を聞き、俺達は一斉にその階段の場所を見てみた。

確かに、最初見たときよりも、かなり奥の方に階段がある。

さっきまで、俺達はずっとあの触手のモンスターに注目していたから気が付かなかったが

こうして、意識して、その場所を見たら、瞬時に分かるくらい明確に変化している。


「ほ、本当だ!」

「だから、もしかしたら、あのモンスターは偽物を作り出せるのか持って思ったんだ」


もしも、ミミさんのこの推測が合っているとすれば、あの本体は偽物って訳だ・・・

それなら、俺が攻撃をしたときに手応えが一切なかった理由も説明が出来る。

その理由はとても単純な物で、あの本体はそもそも存在していないからだ。

そうだ、それを理解した上で考えてみれば、色んな謎が解ける!


最初にミミさんが拘束されたときに本体がミミさんを食おうとしなかったのも、

俺達の前に現われたときに触手でしか攻撃を仕掛けてこなかった理由も、全部本体が幻だったからか!


「じゃあ、あのモンスターの本体は! 触手!?」

「多分そうでしょうね、それしか考えられない」

「あの触手はうちを拘束したし、修介達を攻撃もした、だったら、触手は本物だろうね」

「で、その触手が本体と」

「そうか、だからロイヤルフレイムで触手を破裂させたときや、りえるさんが触手を正面から

 撃ち抜いたときに本体も一緒に苦しんでた!」

「よし、明美ちゃん! 愛ちゃん! 本体は触手よ! 触手を狙って!」

「触手が本体ですか!? じゃあ、触手を狙って!」

「わん!」


明美の指示を受けたアイスドックは愛の盾で受け止められていた触手を凍らせた。


「せい!」


そして、その凍った触手を愛が盾で思いっきり強打して、凍らされたモンスターの触手を砕いた。


「みゅるぅぅ!」


その攻撃の効果は、瞬時に現われた、触手にしか攻撃をしていないのに、本体がのたうち回った。

やはり、あの触手が本当の本体と言う事で間違いなさそうだ!


「怯んだ! やっぱり触手が本体ね!」

「よし! そうと分れば! 一気に攻撃するよ!」


俺達はこの状況で敵の弱点を見ぬ事に成功した。

相手は触手が弱点だ! なら、攻撃してきた物を攻撃し返せば良い!


「てりゃぁ!」


弱点も分り、梨々はその触手を思いっきり殴り飛ばした。


「みゅぅるぅ!」


しかし、その攻撃ではあの触手のモンスターにダメージを与えることは出来なかった。

ただ、その殴った触手が少し離れた程度だ。


「あ、あれ? 効いてないじゃん!」

「これ、もしかして、斬るか砕くかしないとダメージを与えられないの!?」

「いや、強力な魔法でもダメージは与えられるはずです!」

「そうね、梨々、こっちに戻ってきて!」

「う、うん」


りえるさんの指示を聞き、梨々はかなり不服そうな表情でこちらに戻ってきた。


「よし、じゃあ、リエ」

「分った{フォースキャノン}」


リエさんがフォースキャノンを放つと、射線上にあった大量の触手達を巻込み、何本か焼いた。

しかし、切り落とすことが出来たのは正面にあった2本の触手のみだ。


「みゅぅぅ!」


でも、たった2本の触手を焼かれた程度でも、ダメージは十分あるようだな。

と言っても、その後すぐに次が生えてくるんだが・・・本当にダメージ与えてるのか?


「痛みを感じるような動作をしても、すぐに次が生えてくる・・・どうすれば良いのかしら」

「あまり魔法MPを使いたくないんですけど、俺がテンペストをしましょうか?」

「・・・そうね、で、その後リエね」

「・・・あぁ、分った」


リエさんはりえるさんのあれだけの指示で意図を掴んだようだ、俺にはさっぱりだがな。

でも、何か手があるんだろう、よし、じゃあ、俺はリエさんを信じてテンペストを放つか。


「みゅぅぅぅ!」

「よし{テンペスト}」


俺はリエさんが何をするのかよく分からなかったが、とりあえずテンペストを放った。

その風の嵐の中に入った触手達は一瞬でバラバラになっていったが

どうしても、範囲の外に出てしまう奴も出てきてしまう・・・これじゃあ、再生されそうだぞ・・・


「さぁ、行くよ{バースト}」


そんな状況で、後ろからリエさんのバーストと言う言葉が聞えてきた。

そして、その言葉と同時に、テンペストの呪文が一気に爆発して、周りの触手も引き裂いた。


「うわ!」

「か、風の爆弾ですか!?」

「そんな所、だって、修介の魔法を爆発させたわけだから」


バーストって、そんな効果もあるのか・・・予想外の効果だな。


「さてと、これで終わったかな」


その風の爆弾があった中心部分には、一切の触手の姿はなくなっていた。

更に言えば、その本体と思われる幻も完全に消滅していた。


「・・・あぁ、これで終わったのか」

「そうそう、じゃあ、先に行きましょうか」

「あ、はい」

「結局うちが回復しきる前に終わっちゃったね、はぁ、つまらないね」

「私、結局何の活躍もなかった」

「梨々ちゃん、泣かないの、こう言うときもあるって」

「・・・うん」

「私は喋ってすらなかったよ!」

「お前は、ほら、非常時に活躍するタイプだから」

「忘れられたのかと思って心配してた!」


まぁ、うん、少しだけ忘れかけてたかもしれないな・・・たまにこいつが体の一部に感じることもあるし。

それにしても、最後は結構あっさり終わったが・・・そう言えば、ここってまだ1階なんだよな。

普通、1階でこんなに苦戦しないだろうにな・・・はは。

俺はそんな事を思いながらも、奥の方にある階段を上っていった。

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