厄介過ぎるモンスター達
俺は一気にその亀の方に接近していった。
「頼むぞ! シルス!」
「がうあぁ!」
シルスは俺の指示通りに、亀のモンスターに接近していった。
そして、亀のモンスターの方もこちらに突っ込んできた。
「食らえ!{稲妻斬り}」
「ぎぎゃぁ!」
俺の攻撃は再び確実に亀のモンスターに当った、そして、この攻撃でも十分な手応えだ。
でも、まだ休ませないぞ、こんな程度で休ませるわけがない!
「追撃だぁ!」
「がうあぁ!」
シルスは俺の声を聞いて、素早く亀のモンスターに接近した。
「当れ!「カマイタチ}」
「ぎゃがぁ!」
俺の休む事の無い連続攻撃、流石の防御特化だろうと、この連続攻撃は厳しいはず!
「次!{ストーム}」
そして、畳みかけるように俺はドンドン攻撃を仕掛けていった。
威力は十分、連続攻撃によるダメージも相当な物の筈。
このまま追い込めば、ボス級だろうと仕留めきれるはずだ!
なんせ、こいつは今、俺が相手なら、こいつは最大の盾を無効化されるんだからな。
それに、こう言う防御特化型のモンスターは基本的に例外なくHPは低いもんだ。
「あいつ、ほぼ1人であの化け物を圧倒してやがる・・・どうなってる?」
「修介君は少し特殊なのよ、だから、ああいう防御特化型相手なら、簡単に圧倒できるわ」
「さぁ、次でトドメだ!{ホーリースタンプ}」
「ぎががぁぁ!」
俺のトドメの攻撃で、亀のモンスターは限界だったようで、息絶えた。
そして、すぐに光に包まれて消えていった。
やっぱり特殊なモンスターはすぐに消えてしまうんだろうな。
「さてと、これで決着か・・・ふぅ、消耗が少し大きかったな」
「流石ね、それじゃあ、急いで次にいきましょう」
「今度は何処に行くんですか?」
「向こう側で、勇次君達が戦ってるの、急いで救援に行かないと!」
「分かりました、俺はシルスで先に行ってるんで、りえるさん達は愛達と一緒に」
「馬鹿言わないで、私も乗せなさい、戦力は多い方が良いわ」
どうやらりえるさんも急いで勇次達の援護に向いたいようだな。
でも、シルスは大丈夫か?
「シルス、大丈夫そうか?」
「がう」「あぁ、そうだな、真野とりえるそしてお前の3人ならギリギリいけるだろう」
「俺達3人の組み合わせだけか?」
「がうあ」「あぁ、そこの男と女は鎧が重そうだからな」
「そうか、じゃあ、3人を乗せてくれるか?」
「がう、がぁ」「任せろ、少し速度は遅くなるが、それでも早いだろう」
「じゃあ、頼む!」
俺とりえるさんと真野はシルスの背中に乗って、勇次達が戦っているという場所に移動することにした。
「お前らがそっちに行くなら、俺達は反対の方の援護に向おう」
「分かったわ、そっちは任せた!」
「あぁ、お前らもヘマはするなよ!」
「そっちこそ」
バーンソニック、オーシャンズのマスター2人は、俺達とは反対方向に行くらしい。
そっちの方でも、戦闘が起こっているんだろう、ここからは確認できないがな。
「さて、私達も急いでいくわよ!」
「分かりました、シルス、頼むぞ」
「がう!」「任せろ、この状態で出せる最高速度を出す、捕まっていろ!」
シルスはそう言うと、もの凄い速さでりえるさんが言っていた方向に走っていった。
「ちょ! は、早いわね!」
りえるさんはこの速さが厳しいようで、俺を思いっきり掴んでいる。
そうしないと、振り落とされそうなのかな。
「シルスはシルバーウルフのボスですからね、そりゃあ、早いですよ」
「でも、最高速度を出したときよりは遅いんだよね」
「あ、あなた達、今更だけど、良く乗りこなせるわね・・・私は修介君に掴まってないと無理よ」
「掴まっていても大丈夫ですよ、少し体重のかけ方を変えるだけでバランスは取れますから」
「本当に、たくましいわ・・・」
りえるさんは少しだけ苦笑いを浮かべながらそう言った。
そんなに難しい事では無いんだけどな、でも、確かに初めての人からしてみれば厳しいか。
なんせ、速度が速度だし、馬なんかよりもよっぽど振動が来るからな。
「あ、帽子が!」
それから少しだけ進むと、りえるさんの帽子が風に吹かれて飛んでいってしまった。
そして、普段は垂れている耳がピンと立ち、風になびいている。
「うぐぅ・・・か、風が・・・やっぱり少し力が抜けるわ・・・」
「帽子キャッチできたよ!」
吹き飛んだ帽子を、真野が片手でキャッチした。
この状態で片手を離しても乗れるって凄いよな、流石は真野だ。
「あ、ありがとう、でも、少しの間で良いから持っていて頂戴、また飛ばされるだろうし」
「分かったよ」
そんな会話をしながら進んで、少しすると、そこには何か大量のモンスターと交戦している
勇次達の姿が見えた、グレンが大きいお陰か、凄くわかりやすいな。
「あそこよ! 急いで!」
「がう!」「分かった!」
そして、シルスが今まで以上の速さに加速して、モンスターの群れに突っ込んだ。
「修介君、私が指示をしたらファイアーストームよ! グレンから離れた場所ね!」
「分かりました!」
「・・・3,2,1、やって!」
「はい!{ファイアーストーム}」
俺はりえるさんの合図と同時にファイアーストームを放ち、モンスターの群れを引き寄せた。
「何だ!? 修介か!」
「お前ら! 助けに来たぞ!」
そして、シルスはある程度グレンに近寄ると、高くジャンプして、グレンの背中に乗った。
「来てくれたんですね!」
「良かった、お姉ちゃん達が来てくれた、心強い」
「お待たせ、それで? どういう状況?」
「えっと、モンスターを生むモンスターに当って、増えまくったの」
モンスターを生むモンスターか、そう言えば、そんな感じのモンスターいたな。
クイーンゴブリンとか、ヒューマンイーターとか、それに似た系統か。
「どれがそのモンスターなんだ?」
「あそこだ、あの遠くでのんびりしてる奴」
俺は勇次が指差した方を見てみた、そこにはよく分からない卵の様な物が見える。
そして、同じモンスターを何体も何体も短期間に生産している。
流石にあんないくらでも出してくるタイプは初めて見た!
「何だあれ!?」
「ヤバい勢いで作ってやがるんだよ・・・厄介極まりないだろ?」
「あぁ、こりゃあ、長期戦はヤバいわけだ」
「こんなモンスターが居るなんてね・・・」
そんな事を話している間に、俺が展開したファイアーストームは効果時間が終わり、止まった。
「あぁ、もう、こうなれば一気に仕留めるわ、接近できそう?」
「はい、グレン!」
「ぐがぁぁ!」
グレンは勇次の指示を受け、そのモンスターに接近し始めた。
しかし、すぐにモンスターが出てきて足止めされる、明美の召喚獣達も攻撃しているが
すぐに次のモンスターが出てくる、厄介だな、これは。




